股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ミュンヘン

2006年02月04日 17時10分55秒 | 映画評論マ行
製作年 : 2005年
製作国 : アメリカ
日本公開日:2006/02/04
監督 : スティーヴン・スピルバーグ
出演 : エリック・バナ,ダニエル・クレイグ,ジェフリー・ラッシュ
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1972年9月5日、ミュンヘン・オリンピック開催中に、パレスチナゲリラ“ブラック・セプテンバー 黒い九月”によるイスラエル選手団襲撃事件が起こる。人質となった選手11名は全員死亡。これに激怒したイスラエル機密情報機関“モサド”は、秘密裏に暗殺チームを編成、首謀者11名の殺害を企てる。リーダーに任命されたアヴナーは、仲間4人とともに殺害を実行していくが、次第に自分たちの任務に疑問を感じ始めていく。
今年度アカデミー賞作品賞ノミネートおめでと~!アカデミー賞作品賞って毎年1作品は歴史物がノミネートされるけど興業収入的にみれば、この「ミュンヘン」はそこまでヒットはしてないが見事ノミネートされた。つまり大ヒットすれば良いってもんじゃないんですな。
あ、話が逸れましたんで戻します。『シンドラーのリスト』『プライベート・ライアン』に続き、スティーブン・スピルバーグが歴史の裏に隠された真実に迫る衝撃作。ミュンヘン・オリンピックで実際に起きたテロ事件をもとに、暗殺を命じられたイスラエルのメンバーたちの苦悩を緊迫感溢れる映像で映し出す。「ターミナル」「宇宙戦争」や製作に参加した「SAYURI」など、どうも最近は大ヒットせずパッとしないスピルバーグしかし「シンドラーのリスト」でも分かるように歴史物は別格じゃん?と思う。さて映画の感想ですが、上映開始してすぐにゲリラがオリンピック選手村に侵入する所から話はスタートするんだが、ここでいきなり疑問が.....いくら昔だからとは言え、こんなに簡単に警備員に見つからずに建物に侵入できるものなのだろうか?それに場所はオリンピック村ですよ!世界中の選手が泊まってるいる場所で、なおかつまだ国同士の争いだって続いてる状況なのに...。この映画では誰にも見つからずに侵入してますが実際に起きた事件ではどうだったのかという部分が疑問に残った。まぁそういう事は気にしない事にして、最初の方とか1972年に起きた実際の映像が流れてその緊迫感がすごく伝わってくる。部屋の中からのアングルでベランダにいる犯人の後ろ姿が映って、その部屋に置いてあるテレビには外からの犯人の姿が映るっていう映像の視覚効果はすごく印象的だった。そしてエリック・バナ登場!国同士の争いに巻き込まれていく主人公...。ブラッド・ピット主演の「トロイ」では国を守る勇敢な兄役でしたが今回も国や愛する家族のために暗殺者になっていく姿は必見!まだ先ですが今年末の股間の解放記映画賞の主演男優賞の最有力の1人になりそうですw話は進み、パレスチナゲリラ"黒い九月"暗殺のために集められたのはエリック・バナ扮するアヴナーを入れて5人。職業はそれぞれ違う5人が集まってる映像は「オーシャンズ11」をもっとシリアスにした感じに思えたw暗殺前に5人でとる食事シーンはこれから起こる残虐な事など全く思わせない、近所のお父さんが集まった料理教室のような光景wそしてついに暗殺が始まる....射殺シーンは遠慮という文字は無い!といった感じでグロかった最初の牛乳ビン持ったおじさんがエレベーター前で暗殺されるシーンで静まり返った所でいきなり発砲するから、びっくりしてもの凄くビクっとなってしまったそんでまぁ次々に事件の首謀者を暗殺していくんですが3人目の時に関係の無い女の子が巻き込まれそうになった時は凄いハラハラした首謀者を1人ずつ消していく所は「キル・ビル」っぽいかも!?いやっ、あんなクソ映画と一緒にしたらスピルバーグに失礼かもしれない...。てかこのまま1人ずつ(首謀者11人)殺してったら上映時間どうなんの?と思ったらそこはうまく省略してくれちゃったんで安心w上映時間は2時間44分とかなり長いですが全然長いと感じなかった。ラストの方のゲリラが人質を銃を乱射して撃ち殺すシーンはすごく響いた。ちなみにアヴナーが生まれたばかりの子供を抱いて笑っているシーンはこの作品の中では貴重なホッとできる場面です。
まぁ色々思う事はありますが、この映画は凄く考えさせられる作品で「パッション」以来の衝撃かもしれません。映画の最後に主人公が得た物なんてなかった。真の平和とは何なのか?ゲリラを殺した事で自分は本当に英雄なのか?この作品はイスラエルとパレスチナの対立を描いているけど、今もなおこの2つの国は戦争してるわけだけど平和ってそんなに難しい事なのか?と思う。全員が互いに尊重し合えば1日で世界は平和になれるはず。どんなに過去に悪い事をした国があったとしても今から変えていけばいい事だと思うし、戦争をして幸せになる人なんていないと思う。観終わって家に帰ってきてもまだ考えさせられます。ぜひ劇場で観て欲しいです

この作品の評価・・・・88点
コメント
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