日々徒然に

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山本周五郎『赤ひげ診療譚』読んでみました…

2009年02月08日 | Weblog
 2月に入って寒さもいちだんと厳しくなったように思えます。朝早く多摩川に散歩に行くと、薄着でジョギングをしている人やダウンジャケットを着て、マスクをして、帽子をかぶりいかにも寒そうな格好をしている人と様々な服装で散歩を楽しんでいる人を見ます。
 できれば動き易い格好がいちばんいいと思うのですがこれも好き好きでしょう。寒い朝、歩くことだけで大変と思えば服装は二の次…。
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 さて、今週も「働く場」は赤字続きという報道が毎日されています。これも、金融破綻の影響でしょうか。それとも、春闘が始まるのを景気に経営側が労働側に牽制しているのえしょうか。いずれにせよ、常にこの関係はなくならないのが世の流れです。
 私は、もちろん労働側の応援ですが…。
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 山本周五郎の『赤ひげ診療譚』を読んでみました。
 この小説は最近NHK-BSで放送されていた黒澤明監督の「赤ひげ」とう映画の原作でもあります。主人公にもなっている新出去定の赤ひげ演じる三船敏郎、養生所に赴任した新米医師の保本登役を演じた加山雄三。この二人を中心に小石川養生所を舞台に貧しさい市井の人々に病気の治療にあたりながら、登の成長を描いた作品でもあります。
 次々に運ばれる病人の人生、その治療にあたりながら、人間そのもの生命力を信じようとする赤ひげ…。文中に赤ひげが『人間ほど尊く、美しく、清らかでたのもしいものはない…。だが、人間ほど卑しく汚なく、愚鈍で邪悪で貧欲でいやらしいものはない…』と言います。それでも、しっかり病気を見る目と人間を見る目が常にあったのだろうと思う。
一方では政治家や商人からは高い治療費をとり、その金を養生所の運営費にあてる。そんなこともする。
その助手として登が医者として人として成長していく。
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 今の医療は人を見る時間がないようです。病気を根絶すべく高い医療機器にたより治療がされていくのが現実です。それでも直ればいい方です。まして、最近多くなってきた行くべき病院がない…などという状態が現実のようです。さらに、少子化で大変な時代を迎えようとしているのにもかかわらず、妊婦が安心して産むべき場所ない…などというニュースもあります。
 医師不足、医療予算不足と、いま医療をつつむ現実は最悪の状態でしょう。規制緩和の名のもとに国の予算がおりずこの実態になっただろう思います。
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 病気を治すにはプロの仕事が必要なのはいうまでもありません。それが医師です。さらに大切なのは、病気にかかった人の意思の力でしょう。その意思を引き出すべく医者がもっと大切な時代だと思います。小石川養生所の赤ひげのような医者が必要な時代になってきたように思います。
 そらに一番大切なことは病気にならないような自分をつくっていくことでしょう!
 無理かなあ…。
 *読んでくださった方、ありがとうございました。

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