日々徒然に

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10月も寒さを連れてきて、去っていきます

2016年10月23日 | Weblog

 こんにちは。
 寒さがとうとう身近になってきてしまいましたね。ときおり聞こえる流しの灯油屋さんのこえが身近になってきました。もう、涼しさがなくなって寒く感じてきました。多摩川のススキも満開です。

 こんなときは、出不精になりがちです。行くところもあったかいインドア―のようなところが中心になってきてしまいます。だから、映画館というこでもないのでしょうが、今回も何度も見ている映画を、映画館にいってみてきました。
 「七人の侍」という映画です。これはすでに30年ほど前に上映されている作品でもあるので、読者の人も一度はみたり、きいたりしてるのではないかと思います。それでも、最近では、映画が古いのでどこでも上映とはいかないようです。新作に席をゆずっているような状態です。それでも、時々、単館でやられるのでそれを探して見に行くということくらいになっているようです。観客はやはり、年配の人が多く、若い人は少なくようですした。あとはDVDなどでみるしかないような貴重な作品だと思っています。



【解説】
巨匠・黒澤明監督が約1年の歳月をかけて撮影、空前絶後のスケールで描く最大最高のアクション時代劇。日本のみならず世界の映画人・映画監督に衝撃を与えた。徹底した時代考証と緻密な脚本、人物設定による映画のリアリズム、大迫力のアクションシーンは勿論のこと、厳寒の中で大殺陣を繰り広げる俳優陣の熱演も見逃せない。本作で初めて採用されたマルチカム方式(複数のカメラを用いた同時撮影)はその後の黒澤作品の特徴となった。ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞受賞。
【物語】
戦国時代――野武士たちは野盗と化し、ある農村を狙う。農民たちは野盗に対抗するため「侍を雇う」ことを思いつく。農民・利吉(土屋嘉男)は侍を探し始めるが、金も出世もない仕事に誰も寄りつかない。ある日、利吉は勘兵衛(志村喬)に出会う。初めは断る勘兵衛だったが、農民の心情を思い量り、手を貸すことを決める。勘兵衛の手伝いもあり侍が集う。最後に粗野な男・菊千代(三船敏郎)も仲間に加えてようやく集まった侍七人。野盗撃滅に向け綿密な策が立てられる。(「午前10時の映画」より抜粋)


【感想】
 「七人の侍」はあまりにも有名な作品なのでよくテレビなので放映されていたのはよく見ていました。黒澤明監督いえばこの作品。海外の監督にも多くの影響を与えたという作品でもあるといわれいる。そんな作品。実際映画館でみたらだおんな醍醐味があるのかという気持ちでみていました。
 この映画をみてやはり映画は映画館で見るのがいいということもわかる映画でした。
 この作品に出演した俳優たちも、一人ひとりどれをみても個性的で、それぞれの役割の良さを引き出していていることにも感心しました。

 農民から武士になりたかった三船敏郎演じる菊千代の大活躍。武士を怖がっていた農民たちを近づけた功労者。菊千代は、武士に農民の性格を教えていくなかで、戦闘開始の気力をつくっていった。川向こうの農民を助けに行ったとき、泣きじゃくる赤子をだいて「これは俺だ」という本音を語る。

 野武士を怖がる農民たちにシンプルな戦術を教えていく、言葉の少ない志村喬ぼ勘兵衛。そして、戦うことはどいうことなのか、これも的確な言葉で教える。戦で負けるとうことを的確に語っていく。それも、言葉の最期はいわず相手に考えさせるやりかたもいい。「城は攻めるより守る方がむずかしい…」もいい。

 宮口精二が演じる久蔵もいい。
 無口で剣を磨くだけに執念を感じさせる。それでも、若い二人の逢引きをしているところに出くわしたシーンでは大人の対応。静かで、理解力が奥深い。しかい頑固おやじ。これは「男はつらいよ」でも吉永小百合さんの父親役の作家の様子とも等しく思えた。

 五郎兵衛(稲葉義男)も参謀としていい。隊長はこんな補佐があって隊長ならしめるのではないかという気がする人物。勘兵衛の戦術を誰よりも理解し、次のいってを補佐する。

 平八(千秋実)も大事。
 農民の悲しさや苦しさををいちばん理解して柔らかく語る人柄がいい。決死って武士らしくないところも、農民に信用されている。

 七郎次(加東大介)はおそらく、官兵衛と一緒に戦にでたこともある戦友。徹底した世話役を演じている。それでも与えられた任務に命がけで乗り越える戦術家でもある。百戦錬磨の武人。

 しんがりには勝四郎(木村功)。まだ元服も終えないわかい武士。理想論を持ち、度重なる野武士との戦闘で武士らしくなっていく。それでも、若いことを身をもって発散している。この7人の武士の中でも「希望」でもあったように見える。だから、監督も最後まで生き残りの一人にしたのかもしれない。

 とまあ、この7人が中心になって野武士から百姓を守った。
 いつとはなく、私たちの暮らしの中でも人があるがままの中で、理解し、それぞれの個性を見ぬく力を養っていく。
 この映画をみていると、今の世の中の足らないものを網羅しているように見える。官兵衛の指揮官としての責任と奮闘。これは、今の首相に見てもらいたいような気がする。自分の言っていることにちっとも責任がないような言動。そんな気がした。さらには、最近「強行採決」沖縄では「土人」発言と、人を見下したあまりにもひどい言葉の連発。これらにはどこか、ひとりよがりの、結局は無責任な対応を押し付けれている「今」をつくっているように思える。
 こんな人たちと仕事でもなんでもやれたらきっと楽しいかもしれない。
 戦国の世の中、頼るのは自分だけという雰囲気のなかでもこうして人を信じて奮闘する人はいるのだろう。それも、自分の利害を最低でも、最高に人として大事なことを残して去っていく仲間がいることはいいものだと感じさえせる映画だと思った。されが、今いちばん消えつつあるものだからだろうと思えた。
 最後に、悪者(?)だけど、戦闘シーンで馬に乗った野武士たちの迫力がいちだんと良くしていたことも忘れてはならないだろう。映画や世の中けっして善人だけで楽しくなっているのではないことや、野武士には野武士の意地をよみとるシーンでもあったように見えた。

 そのぶつかりあい、せめぎあいがまさに「世界」なのだろう。




 早いものです。もう一年がたったということなのでしょう。マンションの定期総会に出席してきました。ここに住んで14年目でしょうか。はやい、はやい…。
 ということは、私が東京のこの地に住みはじめて20年近くなるということでしょうか。都内をあちこち放浪してたどり着いたところが今の土地です。いわば、東京の田舎者には変わりはないのでしょうが、自分でも信じられないほどの長さになったいうことになります。

 思えば都内で最初に住んだのは品川区でした。ここは23区内とはいえ、夜は静かな所でした。小さな坂が多くて夜歩くとしんんどい日もありました。そして、次に大田区でした。新幹線が地下深くもぐってでてくるところは絶景でした。それでも畑などがあったりしてのんびりした住宅地でした。さらには、杉並区。ここは駅前が明るいのですが、住宅地の路地にはいってしまうと暗くて静かな町でした。小さな店が多く見るものがたくさんあったように思います。いまでも、散髪屋さんだけは、杉並に通っています。
 そして、最終(?)の現在の土地。田舎で、田んぼや畑もあります。散歩をすると夏は草の匂いがここちよく思えます。でも冬は風がとても冷たく感じる土地です。なんせ、多摩川のちかいのですから。

 さて、理事会ですが、いまでも住人の顔と名前が一致しないのは私のせいでしょうか。初めて光ような人もいます。あとは、女性の人たちがえらくおばさんに見えるようになりました。わたしも、きっとじいさんに見えているのでしょう。
 とはいえローンはまだ続くとなると、いかに快適に過ごすかがテーマでもあります。「野鳩が巣をつくってはしまってからおそい撤去をづするのか」、「13年前は新品だった台車がポンコツになってしまった」、「ペットボトルつぶす道具はいまどこへ行った」とかも出てきました。それぞれ、人も道具もそろそろメンテナンスが必要な時期になってきているようです。15年には「大修繕計画があります」とのこと。

 それにいとして、今度は自分の体がポンコツになっているのでは…、と思えた理事会でした。

 さて、今週はこの辺で失礼します。
 寒さがますますつらくなってきました。うっかりするとカゼでもひきます。くれぐれもご注意を!
 読んでくれた人、ありがとうございました