日々徒然に

今日はどんな一日で明日はどんな日にしよう?
 今日があることを感謝。
  あしたを考える一日をつくりたいね……

ソチ五輪…見られずに終わる2月

2014年02月23日 | Weblog


 こんにちは……。
 まだまだ寒い日が続きます。それでも、よく晴れた日は、多摩川を歩いていと遠くにかげろうがたっていました。今週は、大雪で土手にはたくさんの雪が積もっていたのもすっかり溶けて消えていました。大雪になれない都会の人にとって、今回の天気には大きな被害があったもようです。

 ソチ五輪もゆっくりみることもなく、もう閉会式だそうで、残念でした。
 いちばんゆっくりみたのは、男子ジャンプと女子フェイギアでした。
 なんとも、5時間の時差はうめることも出来ず、工夫もされず終わったようでした。


◎雪降って考えること…… 

 さて、今週はその大雪の被害が「孤立難民」をつくってしまったということがありました。
 ちなみに気象庁によると、積雪量は8道県17ヵ所で観測史上1位。甲州市では従来の倍以上の114cmになり、埼玉県秩父市でも98cm、東京27cmという記録がありました。さらに、積雪によってビニールハウスの倒壊がありました。栃木県ではいちご農家におおきな被害をもたらしました。(金額にして71億円だそうです)埼玉県のネギで有名な深谷市でも48億円という被害がでたと報道されていました。
 また、物流でも高速道路や国道に大雪のためトラックが立ち往生した状態になったとも報道されていまます。物を運ぶトラックが動かなくなるということは、野菜などの食物が運ばれないということですから、当然に都会のスーパーやコンビニにものがなくなるという事態も起こっていました。
 さらには、受験シーズンであったため、多くの受験生が当日、予定時間に試験がはじまったところが少なかった模様です。

 私の生活への影響は、野菜が一時期高くなっていました。朝の通勤時間では、中央線が「運転見合わせ」の影響で遅れがでました。来ても、遅れていますから超満員、何回も電車に乗れず見送っているとホームは入場整理するほど満員になったり、身動きできなくなったりもしました。こんな日はホームで待っているより、次の駅まで歩いて満員をやりすごすしかなかった日もありました。

 いまだに奥多摩の方は雪崩れで道路が閉鎖されているところもあります。
 なんとも、雪に弱い都市生活者を思い知らされた一週間でもありました。
 さらには、日本という国の食物は、多くのトラック輸送でささえられているんだなあ…と思いました。これが、まだ日本国内だけだからいいもの、外国だったらどうなるんだろう考えてしまいました。

 例えば、今話題になっている「TPP交渉」。
 これは、関税撤廃をして、貿易を容易にしていこうとことなのでしょう。
 米も自由化になり、当然安くなりますが、外国産ばかりの物にたよっていていいのかなあ…と思いますが。関税撤廃によって物資が大量に輸入され、その結果、日本の米が外国産にかわる。日本の米は競争というまないたに乗せられ価格競争に負けて、けっきょく農業従事者がいなくなってしまうということも起きてくるのではないかと思えます。それが、自国の食物を他国にたよって、輸入国の政治状況によって左右され、さらには、自国の政治ができない……など、日本の国にとってはいいとは思えません。
 今回の経験は「安かろう」だけでは済まされない日本の食物産業も問われてうる大雪だともおもえました……が。
※参考「食の戦争」鈴木宣弘著(文春新書)を読むとさらに、TPPの本質が書かれていました。
 ……という政治が今の政府が進めているような気がします。大国にとってはいいですが、日本のような小国にとっては農産物の自由競争は、結局アメリカの言いなり政治をつくっていくようになるように思えます。
 除雪どころではなくなるでしょう。

◎「集団的自衛権=最高責任者は私」だと……
 どこでどうくるってしまったのか、安倍首相が20日の衆院予算委員会で自衛隊の集団的自衛権(事実上武器のつかう行動)を容認する発言をしていた。これまでの政府答弁を大きく変え、憲法解釈も変えようとする、ここでも強行突破てきな政治が報道された週でもありました。

 あれれ……こんなことを言わせておく野党はどこにいるのかな??
 外遊かた帰ってきたと思いきや、こんなことをいう首相はいったいどこを向いているのだろうかと思えた。これって、独裁政治じゃないのか……。それを擁護する公明党はいったい何者になっていくのだろうと危惧するなあ。
 これが、日本人が選挙で選んだ代表だから仕方がないのだろうか。

◎相変わらず原発の汚染水修正はまともに進んでいないのかなあ……

 20日福島第一原発で高度汚染水のタンクがあふれ堰の外に漏れたと報道され。と、いうことは海に汚染水が流れたということ。それも、作業員のミス操作によって…となっていた。
 人間がやることで、ミスはでるだろうと常に考えている。私も実際にミスを起こしては「始末書」も書いたときもあるから。
 それにしても、物がモノ。放射能ではミスどころか命にかかわることになってしまう。

 東京新聞に毎週土曜日に連載されている「福島原発の1週間」
という記事がります。 
 刻々一刻とかわっていく作業内容とそれに関連した原発の状況が図入りで説明されている連載記事。第1~4号機の内部の様子も説明されていてとても興味深い記事です。これからも、完全に安全に廃棄になるまで続けて欲しい連載でもある。(時間があったら読者も一度ご覧になってください)

 朝日新聞「プロテウスの罠」ではという原発の連載記事がいい。こちらは、毎日連載されている。原発事故からこれまでの原発に従事した人々を追うルポルタージュだ。どうして起きたのか、さらには、事故によってどれだけのことが起こっているか連載されている。こちらも時間があったら読んでみるといいと思います。



 いつからか人間関係が希薄になってしまう分、動物との関係がより近くなったのかなあ……と思う。
 私の子どものころは、犬と人間の境界線は暗黙の仁義みたいなものがあって、つかず離れず生活していた。今では、悪く言えば「お犬様はわが家の王様」みたいなところがあるように思えます。まさに、徳川綱吉の「生類憐れみ令」時代か……。
 でも、こんな時代だからこそペットは必要なのだろうなあとも思えてしまう。意味はわからなくても、全面的に自分の言うことを受け入れてくれる人はきっといないだろうし、ましては反対意見は絶対いわない。そんな関係はまず人間関係ではないだろうから、なおさらいとおしいなのだろうか。
 だいたい人間はわがままで、我が強くて、ちょっと油断すると利用されていいようようにパシリをさせられる。だから、そんな人間関係は嫌いになり、なおさら動物へとかきたてるのだろう。少なからず、ペットはそんな人間のわがままをきいているのかもしれない。

 ただ、ここにきてもペットを可愛がっていても人間はやっぱりわがままだと思うのは、捨て犬、捨て猫、あげくの果ては大きくなったワニまで捨てる。池に遊んでいた子どもがワニに襲われた、という記事もあったくらいだから…。
 でも、動物には罪はない。全部、人間が悪いのだろう。
 そんなことを思うと、ペットの犯罪はすべて飼い主が責任をもつ必要があるのは当たり前。それをも放棄するのであれば犬と一緒に暮らすことはやめた方がいいのだろうと思う。

 「犬を殺すのは誰か」(太田匡彦著・朝日新聞社)では、ペットショップから、何らかの個人的理由で捨てられて犬の報告をしている。捨てられて放置されたのち、保健所でガスで殺されていく犬たちの現状を報告してた。読んでみると、動物愛護はやはり政治が商売にしている側、それを利用している側も一緒に考えることが多く書かれていると思う。
 動物虐待という言葉があるが、文化の違いによって「虐待か否か」は意見が分かれるところであるが、私はその国、地域の文化を自分の国の文化(習慣)を土台にして意見をいって持論はいうことはいいが、そのことをストレートにあてはめるべきではないと思う。批判をするということは、その国のその地域を否定することになりはしないか……と考えた。とくに大きな国は小さい国を論じるときのそのことを深く考えてほしい。
 ああ。それと「猿の惑星」というまったく逆のSFがあった。ここでは人間が猿のペットにされる、という映画だった。

 もし、年をとって定年になって、仕事から離れたら犬とも一緒に過ごすのもいいかもしれないなあ……。犬は大好きな動物。今はそれ以上に人間という動物を考えていきたい気もする。
 そんなことを思った朝の散歩のことでした。


 今月も終わり……。月末の図書紹介のコーナーがめぐってきました。はやいものです。なにげなく読んでいた本の整理を私なりの整理してみたいと思います。
 今月は小説が面白かった月でもありました。とくに初めて読んだ川崎長太郎という作家。この小説のまたの名を「老境小説集」というそうです。年をとって人は何を考えて生き暮らしていくのだろうか…という疑問があったり、とくに自分が年齢を重ねてきて生きていったいどうなっていくのだろうか…ということを考えて読んでいた小説でした。

 だれもが生きていれば年をとります。そこで、いったい何を思うのだろうか。私はいまだに幼稚な精神年齢ではないかと思うこともあったので読んでみたいと思っていました。

    

身体のいいなり/内澤洵子/朝日文庫
・自分もステージが進めば宗教書などを読み、感謝しまくるのだろうと考えてみたが、大学時代に下手に宗教書などをかじってしまったのか!読みたくなるともまったく見えない~ただ興味をもって向き合うことが大事なのである。一度向き合ってしまうと改めて踏み込む気にならないということだ。(p68)

・心と身体の会議を終わらせ、私はおどおどと更衣室に向かった。(p103)

・腰痛とアトピー性皮膚炎と貧困~(p114)

・落ち込む瞬間は少なければ少ないほうがいいにきまっている。解決しないものと向き合うのは不毛でしかない。人生ごまかしが大切なのだ。(p215)

・四度の手術で私が得たこと。それは人間は所詮肉の塊であるという感覚だろうか。何度も何度も人前で裸にされ、切り刻まれ、自分の巣喰う致死性の悪性腫瘍という小さな細胞を検分されるうち、自分を自分たらしめている特別な何かへのこだわりが薄れてしまった人間なんてそんなごたいそうなものでがない。仏教の僧侶が言うと通り、口から食物を入れて肛門から出す糞袋にすぎない。(p222)
※内澤 旬子
1967年神奈川県生まれ。文筆家、イラストレーター。2011年、『身体のいいなり』で第27回講談社エッセイ賞受賞

【感想】
 内澤洵子という作家は前回の『世界紀行』でも紹介しました。これほどパワフルに走り回っている人はどんな人なのだろういう興味があったので今月も読んでみたかった。
 ところが、本人は大病もち…。驚いた反面、感心してしまった。腰痛、アトピー性皮膚炎、さらには乳癌という体験を通じていったい彼女はなんでこんなにパワフルなのだろうと思った。
 読み終えて、自分の身体を達観してしまっているように思えた。身体はしょせん痛みとの付き合い究極の病気であとは、その痛みとどう付き合っていくのか……ということなのかもしれない。


湿地帯/宮尾登美子/新潮文庫
※宮尾 登美子
1926(大正15)年、高知市生れ。17歳で結婚、夫と共に満州へ渡り、敗戦。九死に一生の辛苦を経て’46(昭和21)年帰郷。県社会福祉協議会に勤めながら執筆した1962年の「連」で女流新人賞。上京後、九年余を費し1972年に上梓した「櫂」が太宰治賞、1978年の『一絃の琴』により直木賞受賞。2009(平成21)年文化功労者となる

※後日掲載


老境・死に近く/川崎長太郎/講談社学芸文庫
【感想】
 この本でいちばんひかれるところは、「老境」ということだ。
 ひとは年齢を重ねることを何を考え、どう対処していくのだろうといくことがいちばん興味をひいた内容だったと思う。


未踏峰/笹本稜平/祥伝社文庫
【感想】
 山岳小説の一冊。
 後日掲載します。

※最後に本について悲しいニュースがありました。
 都内の公立図書館の本が「アンネの日記」破られていたといいます。それも杉並、中野区と図書館でも同じように五区二市36館で計280冊が被害にあったそうです。なんともひどいことをするやからもいるものです。それもカッターのようなものできざんであったといいます。
 ヒトラー政権の時代に左翼系の本がことごとく燃やされたという記憶がよみがえってきました。
 誰でも平等に知識を共有できる図書館の本をこんなことをするとは、なにか時代閉塞の暗い時代にはいっていくような気がします……。



 気がつけば、もうお雛まつりの時期にきていました。
 私の家もちゃっかり出ていたりして……。一年に一度の顔見せである。このお雛様、かれこれ27年間、この時期になると現れては私たちを楽しませてくれる人形たちである。
 このお雛様も三度の引越しを経験しての27年目である。娘が結婚でもしたら持っていってくれるだろうか?
 それとも、私たちと一緒に終の棲家までついてくるのだろうか……
 いずれいせよ、可愛い。
 今週は仕事も忙しくなるだろうなあ、とため息をついている私を見つめてくれる人形でもある。
 さてさて、今月も終わり……。どんな月でしたか。
 まだまだ寒い日が続きます。もうちょっとのしんぼうでしょうか。
 今月の読書感想は、読むことは読んでも感想をかく頑張りまでつながったいきません。正直なところ、「これ読んでみて!!」と思うほどの本ではなかったのでしょうか。それでも、私にとっては貴重な一冊になっているのではないかと思えます。

 ではでは、みんさんまた来週。
 *読んでくださった方、ありがとうございました。