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ハンターキラー 潜航せよ ★★★★

2019年04月12日 | アクション映画ーハ行

「300 <スリーハンドレッド>」「エンド・オブ・ホワイトハウス」のジェラルド・バトラー主演で贈る潜水艦アクション。ロシアでクーデターを企てた大臣によってロシア大統領が拉致され、第3次世界大戦勃発の危機に直面する中、ネイビー・シールズとともにロシア大統領を救出する前代未聞のミッションに挑む米軍潜水艦艦長の過酷な戦いの行方を描く。実際に米海軍原子力潜水艦の元艦長だったジョージ・ウォーレスと作家のドン・キースの共著によるベストセラーを映画化。共演はゲイリー・オールドマン、コモン、そして2017年6月に他界した「ミレニアム」シリーズのミカエル・ニクヴィスト。監督は南アフリカ出身の新鋭ドノヴァン・マーシュ。

<感想>そこは音だけが《見える》戦場。第三次世界大戦をくい止めるべく絶対不可能の、水中兵器がひしめくロシア海域に潜入した原子力潜水艦「ハンターキラー」の、決死の任務を描く軍事アクションです。“ハンターキラー“ってどういう意味かというと、攻撃型の潜水艦のことで、相手を狩り出して(ハンター)これを攻撃、撃沈(キラー)する能力を併せ持っているのだ。

米海軍の元原子力潜水艦長らの原作を「ワイルド・スピード」シリーズの制作陣が映画化。米国防総省と米海軍の全面協力の下、南アフリカの新鋭ドノヴァン・マーシュが監督を務めている。

主演は「ジオストーム」「エンド・オブ・ホワイトハウス」のジェラルド・バトラーが原子力潜水艦「ハンターキラー」のグラス艦長を演じており、実は海軍学校を出ておらずノンキャリで上に上がった艦長という設定。部下たちがグラス艦長の指示に反対せず、素直に就いて行くかも見どころです。

ゲイリー・オールドマンが米国防総省の長官に、コモンが米国防総省フィスクを、国家安全保障局のジェーンに、リンダ・カーデリーニ。その他にも4人のネイビー・シールズ隊員のお手柄アクションにも感動。

見どころは、アメリカとロシアの潜水艦がわずか260メートルの距離で相対し、魚雷を撃ち合う様子を活写。「そこは音だけが“見える”戦場」というキャッチコピーどおり、ソナー音を頼りに見えない敵と戦う緊迫感がみなぎっている。

“潜水艦モノ” アクション映画に外れ無しというジンクスがあるようで、潜水艦は深海という不自由な場所で聴覚だけを頼りに闘わなければならない。しかも、つねに浸水の危機に直面しているから。存在自体が緊張感の塊みたいなものでしょう。だから、暗い海の中で完全なる密室状態の中で、見えない敵が相手なので、当然、乗組員の予想もつかない事態が起きるし、それをどう乗り越えていくのかのサスペンス。ハラハラ、ドキドキものでしたね。

近年はテクノロジーの進化に映像技術が追いつかなくなり、ジャンル自体が途絶えていたが、元米海軍潜水艦艦長による原作が誕生し、米国防総省と米海軍の全面協力を受け、「ワイルド・スピード」製作陣が新たな“潜水艦アクション大作”を創出した。

ロシア近海で1隻の米海軍原子力潜水艦が姿を消した。ジョー・グラス艦長(バトラー)率いる攻撃型原子力潜水艦“ハンターキラー”は捜索に向かった先で、無残に沈んだロシア原潜を発見、味方に沈められ囮にされた生存者の、ロシア原子力潜水艦のアンドロポフ艦長を捕虜とする。同じころ、地上ではネイビーシールズ精鋭部隊の偵察により、ロシア国内で世界を揺るがす壮大な陰謀が企てられていることが判明。ロシアのアンドロポフ艦長には、ミカエル・ニクヴィストが扮しており、この映画の後、肺癌で56歳の若さで亡くなっていた。本当に残念ですね。ご冥福を祈ります。

やがて未曾有の緊急事態を回避するべく、“ハンターキラー”に下ったのは、水中兵器がひしめくロシア海域への潜航命令。グラスは任務遂行のため、ネイビーシールズとタッグを組み、禁断の作戦を実行する。

この騒動が、ロシア内部の好戦派の国防大臣による、大規模なクーデターによるもので、軍部はロシア大統領を拘束した上、アメリカとの全面戦争を画策していることが判明する。

本作の特徴は、潜水艦の戦いを描くだけじゃなくて、同時に地上で展開するネイビーシールズ部隊の潜入作戦もフィチャーしている点である。だから、映画が単調にならず、スリリングな雰囲気が持続していくのであります。

世界大戦勃発の危機を回避するには、囚われたロシア大統領を秘密裏に救出しなければならない。アーカンソーには水中兵器ひしめくロシア海域への出撃命令が下されるのだった。

それに、軍の司令内部のシーンも面白かった。統合参謀本部長と海軍少将、国家安全保障局、それぞれの思惑が交差する情報戦。ロシア大統領救出作戦自体が、とんでもない難問なのに、もし大統領に何かあったならば、すべてアメリカのせいにされてしまう。本当に世界大戦が勃発してしまうわけで、そりゃ揉めるわよね。

そんな不可能に思える任務に挑むシールズの精鋭部隊の4人にも、しっかりと見せ場が作られており、仲間を想う男たちのアツい心にグッときますから。

もちろん主役の潜水艦だって、未曾有の緊急事態を回避するべく、“ハンターキラー”に下ったのは、水中兵器(機雷群突破)がひしめくロシア海域への潜航命令だった。丁度、ロシア潜水艦から救出した艦長の誘導により、厳しいロシア海域を無事にくぐり抜け出すことができるのか?。グラスは任務遂行のため、ネイビーシールズとタッグを組み禁断の作戦を実行する。

ハンターキラーが“氷を砕く音”を感知し真上を警戒した瞬間、分厚い氷の真下に陣取った敵艦が先制攻撃をしかけてくる。魚雷を被弾すれば乗組員が助かる見込みはなく、グラス艦長らはひとつのミスも一瞬の躊躇も許されない絶体絶命の状況に追い込まれていく。

陸上からは、ロシア軍からのミサイル攻撃で、“ハンターキラー”に穴があき海水が入って来る。ミサイルがある地下室が海水で増水。上にはロシアの駆逐艦がいて、それも襲ってきたらアメリカの潜水艦は沈没するのだ。ロシアの駆逐艦との戦いの危機、またもや危機の連続に冷や汗が、潜水艦モノの見せ場のオンパレードで、手に汗を握らせてくれる。

最後までハラハラ、ドキドキの連続で楽しませてくれる壮絶な闘いのラストは、劇場でご覧ください。

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