パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

パディントン2★★★★

2018年01月23日 | アクション映画ーハ行

マイケル・ボンドの児童文学を実写映画化した『パディントン』の続編。ペルーの密林からイギリスに渡って暮らしていたクマのパディントンが、ある絵本をめぐる事件に遭遇する。監督のポール・キング、パディントンのボイスキャストを務めたベン・ウィショーら前作のメンバーが結集するほか、日本語吹き替え版も松坂桃李、古田新太、斉藤由貴、三戸なつめが続投。新たに、『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』などのヒュー・グラント、『ヒットマンズ・レクイエム』などのブレンダン・グリーソンが参加する。

あらすじ:ブラウン家の一員として、幸せに生活しているクマのパディントン。もうすぐ100歳になるルーシーおばさんへの誕生日プレゼントを探していた彼は、骨董品屋ですてきな絵本を見つける。絵本代を稼ごうと窓ふきのアルバイトを始めるが、洗剤を頭からかぶるなど失敗しては騒動を起こす。そんな中、絵本が盗まれ、一家と共に絵本の行方を追うパディントンだが……。

<感想>赤い帽子にダッフルコート、おちょこちょいだけどとっても親切で礼儀正しいキュートなモフモフクマが帰って来た!。前作から3年、面白さも感動も前作よりハラハラ度もグ~ンとアップした「パディントン2」。冒頭での滝の前の吊り橋で、ルーシーおばさんとマーマレードサンドを食べようとしたら、目の前の川に小さな子熊がボートで今にも滝に落ちそうになり、その子熊を助ける。それで、本当はロンドンへおばさんと二人で来るはずだったけど、その子熊を育てなければならず、一人でロンドンのブラウン家に来るパディントン。

今回は、そのルーシーおばさんに誕生日のプレゼントとして、骨董屋で見つけた“飛び出す絵本”をプレゼントすることに。けれども高価なのでアルバイトをしてお金を貯めてから買うことにする。

その一冊の絵本を巡って事件に巻き込まれ、窃盗容疑で刑務所に入れらてしまう。そんなパディントンを助けようとするブラウン家や街の人々の温もり、一見怖そうだけど実は優しいいい人ばかりの囚人たちとの友情など、思わずウルウルのポイントが満載ですから。さらには、あっとびっくりの迫力アクションもありますよ。

出演者は、前作から引き続きのブラウン家のお父さんにヒュー・ボネヴィル、お母さんのサリー・ホーキンズ、娘のジュディにマデリン・ハリス、弟のジョナサンにサミュエル・ジョスリンと、同居している親戚のお婆さんバードさんに、ジュリー・ウォルターズが、パディントンを家族として認めている優しい人たち。

それに、今回の悪役は、かつては人気だった落ち目の俳優ブキャナンには、ヒュー・グラントが扮して、お宝の存在を知りパディントンが欲しがっていた“飛び出す絵本”を泥棒に変装して絵本を盗み出すわけ。パディントンが見つけて泥棒を追うが失敗。逆に自分が犯人にされてしまう。パディントンの相談にのってくれるアンティークショップの店主、グルーバーさんには、ジム・ブロードベントが。

刑務所で最も恐れられている囚人で、食堂のシェフのナックルズにブレンダン・グリーソンが、その他の囚人たちもみなパディントンの友達になる。パディントンの無実を信じているブラウン家のみんなは、ついにブキャナンが真犯人であることを突き止める。でも証拠がないため動きが取れない。絵本を手に入れたブキャナンは、暗号を解読し、得意の変装でいろいろな人物に成りすまし、ヒントを巡って着実にお宝に近づいていく。果たしてブラウン一家はパディントンを救いだすことが出来るのだろうか?・・・そして悪党ブキャナンとお宝の行方はどうなるのか。

見どころは、前作よりも可愛らしさがアップしており、評判のパディントン。その魅力が炸裂なのが前半で、床屋の掃除のアルバイトで、主人が留守にしておりそこへお客さんが来てしまう。困ったパディントンは仕方なく電気バリカンを持ち、手を滑らせてしまいお客さんの後頭部の中央を剃り込んでしまう。

その剃り込みにマーマレードを刷り込み、刈り上げてしまった毛をくっつけるというお粗末。直ぐにバレてしまい、床屋もクビになる。その他にも、窓ふきのアルバイトで、モフモフな体毛を使い全身で窓拭きを楽しそうにする。

刑務所では、洗濯係になり、色物の赤をみんなの囚人服と一緒に洗ってしまい、ピンク色の囚人服にしてしまう、ドジッ子のパディントンの可愛らしさに〇。刑務所の食事がまずかったので、パディントンがマーマレードのサンドイッチを作って囚人たちにご馳走すると、これからはパディントンが食事を作ってくれと頼まれ、スィーツ作りに精を出すのですね。

この作品のテーマは、ブラウン一家の家族の温かさに尽きる。ロンドンで一人ぼっちだったパディントンを家族として迎えてくれたブラウン家。そして今回は、一家が暮らすウィンザー・ガーデンの隣人たちの優しさや温かさも描かれている。親切や礼儀正しさが人の心を豊かにすることを、この映画は教えてくれるのだ。

パステルカラーの色彩、ポップな小道具、時代は現代なのにどこか懐かしいクラシカルなムード。前作に続きこの魅力的な映像を作り上げたのが、ポール・キング。ロンドンを最も素敵に撮る監督として人気急上昇中なのだ。

それに、イギリス映画界のトップスター、実力派俳優らが、ずらりと勢揃いしているのも「パディントン」シリーズの見どころ。特に今回は、かつては貴公子スターとして名を馳せたヒュー・グラントが悪役として、コテコテの演技を披露しているのも良かったですね。泥棒から尼僧まで七変化と変装して、さらにはミュージカル場面で歌声を披露してくれます。

で、肝心の飛び出す絵本はどうなったのか?・・・実はブキャナンの父親は、サーカスマジシャンだった祖父が、花形の女性から盗んだ宝飾品を何処かに隠したことを知っていて、その飛び出す絵本に隠されたヒントを謎解きして、見事に宝飾品を見つけるのだが、すぐに閉じてしまう。それに、移動遊園地は他の土地に移されることになる。

それに、パディントンは刑務所でナックルズたちが脱獄計画を立てており、一緒に逃げようと誘います。しかし、彼はブラウン一家が面会に来てくれ、真犯人逮捕に一生懸命で、面会の日に来なかったのです。意気消沈したパディントン、囚人たちはみんな優しいが、人はみな忘れてしまうと言うわけ。それで、一緒に脱獄計画に乗ります。それは気球に乗って空へと飛び出す脱獄でした。

それでも彼はブラウン一家の事が忘れられず、公衆電話から電話をかけるも、留守番電話で仕方なくメッセージを残します。するとすぐに折り返し電話が来て、心配して探していることが分かり、それに、“飛び出す絵本”は移動遊園地の電子オルガンに隠されていることを知り、列車を追いかけるのです。

ちょっと漫画的な要素の含み、列車が出て行って追いかけるのに、息子が鉄道オタクで機関車を動かせるなんてね。しかし、悪党ブキャナンはパディントンが乗った列車を切り離して、それが川に転落していくという災難に。

それも、空からあの刑務所のナックルズたちが助けに来るしで、最後には、川の水を飲んで3日間も意識不明のパディントンに、ブラウン家からのプレゼントで、おばさんを故郷から呼び寄せていたというハッピーなプレゼントがありました。

なんて素敵な物語なんでしょう。私もマーマレードを甘さ控えめで、早速作ってみました。パンに塗るだけでなく、紅茶に入れても美味しいし、クラッカーに付けても美味でしたね。

2018年劇場鑑賞作品・・・14アクション・アドベンチャーランキング

 映画に夢中

トラックバック専用ブログとして、エキサイトブログ版へ

トラックバックURL : http://koronnmama.exblog.jp/tb/29360488