パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

破門 ふたりのヤクビョーガミ ★★・5

2017年02月04日 | アクション映画ーハ行
黒川博行の直木賞受賞作「破門」を、佐々木蔵之介と関ジャニ∞の横山裕の主演で映画化したハードボイルドアクション。映画製作出資金を持ち逃げされたこわもてヤクザと建設コンサルタントが、詐欺師を追って資金回収に奮闘する中、組同士のトラブルに巻き込まれていくさまを描く。監督は、『マエストロ!』などの小林聖太郎。主演の佐々木と横山をはじめ、北川景子、橋爪功、國村隼らによる掛け合いにも注目。
あらすじ:建設現場での暴力団対策の仕事を通じてヤクザの桑原保彦(佐々木蔵之介)と知り合った建設コンサルタントの二宮啓之(横山裕)は、ある日桑原のいる二蝶会に映画製作企画を仲介する。しかし企画を持ち込んだ映画プロデューサーの小清水(橋爪功)は、二蝶会が用意した出資金を持ったまま姿をくらます。桑原は二宮を巻き込んで小清水を追い、関西からマカオまで資金回収に奔走するが……。

<感想>黒川博行の直木賞受賞作「破門」は未読ですが、佐々木蔵之介がヤクザを演じるというので観ました。昨年の「超高速!参勤交代 リターンズ」でお殿様を演じていたのが良かったのですが、ヤクザも見事にハマっていて、目ん玉むき出しにして殴りかかるところなんて、思わず吹き出しましたね。

アクションの捌きもカッコいいし、インテリヤクザっぽくてこれはこれで面白かったです。対する相棒の関ジャニ∞の横山裕も、彼に引っ張り回されて子分でもないが、金の絡みで仕方なく付いていくというヘタレの感じが良く出ていたし、キムラ緑子の母親と向き合うシーンもいかにも普通の親子と言う感じが出ていた。

ですが、ヤクザがあまりにも簡単に騙されることって不自然だと思うのだが、作劇的に上手くいってないのか、仕掛けは実に複雑なんだろうが、ヤクザの金を騙して、その金で女とマカオにトンずらするっていう、映画プロデューサーの小清水もしたたかなもんだ。

だから、騙されて金を持ち逃げされても、直ぐに捕まって、しかし、何だかまた逃げられるという可笑しさが喜劇でいい。

だからなのか、全編で、追っかけに次ぐ追っかけでは、スピード感があって、捕まっては逃げる詐欺師の橋爪功のしぶとさが効いていて面白かった。

ヤクザの親分に宇崎竜童や、國村隼、他多数出演していて、それに北川景子が横山裕の事務所に出ていたけど、ほんの少しの出番で華を添えていただけなの。これはもったいないですよね。でもね、マカオにしても写真だけでロケしてないし、ヤクザ映画の「土竜の唄 香港狂奏曲」には絶対に負けているよね。

2017年劇場鑑賞作品・・・25
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