パピとママ映画のblog

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メリダとおそろしの森3D ★★★

2012年07月23日 | アクション映画ーマ行
自分の願いを叶えるため、森の魔法を使ってしまった王女メリダ。王国に恐ろしい災いをなすその魔法を解くため、メリダは自らの運命に果敢に立ち向かう。「トイ・ストーリー」「カールじいさんの空飛ぶ家」などのディズニー/ピクサーが初めて女性を主人公にした最新3Dアニメーション。
彼女の名はメリダ。スコットランドの一国の奔放な王女である。伝統に反発してタブーとされる森の魔法を使ってしまった彼女が、王国を襲う呪いに立ち向かう。ピクサーの重鎮、ジョン・ラセター制作総指揮の下、監督を務めたのは、これが長編デビュー作となるマーク・アンドリュース。

あらすじ:伝統の儀式をかき乱し、母親と大喧嘩。自由奔放な娘メリダに頭を悩ます王妃エレノアは、強引に娘を結婚させようとする。だが、メリダが婿選びのための伝統の儀式をめちゃくちゃにしたために、二人は腹の底に溜まっていた本音を互いにぶちまけて大喧嘩。メリダは母親の宝物である肖像を描いたタペストリー(手縫いで刺繍をほどこした大きな布の壁掛け)を引き裂いてしまう。
母への怒りがおさまらないメリダは、森の中で鬼美に導かれて魔女の小屋へ。「自分の運命を変えたい」と願ったメリダは、魔女から魔法のかかったケーキを貰う。ソ城に戻り、そのケーキを仲直りを装って母親に食べさせる。すると、母親は熊の姿に替わってしまったのだ。
あわてたメリダは、魔女の小屋へと戻るのだが、すでに魔女は姿を消していた。メリダは残されたメッセージから、母親を人間に戻すには「傲慢さが引き裂いた絆を縫う」ことが必要で、さらには2日目の夜明けを過ぎたら母は、心まで熊と化することを知る。メリダが母親を元の姿に戻すために行ったこととは?・・・。

<感想>なんだか「おおかみこどもの雪と雨」を見た後だったので、母子がテーマで気の強い娘が、母親と大喧嘩。そして家出だ。人間の世界でもよくある話なので、すんなりと共感する。主人公の王女はボリュームのある赤毛のカーリーヘアー。弓矢の名手で、休みとあらば愛馬にまたがって森を駆けまわる。メリダの日本語吹替えを担当したのは、AKB48の大島優子ちゃん、中々キャラにぴったりマッチして良かったですね。
映画の中にもしばしば登場する太古の魔法が息づくスコットランドの神秘の森。そこに鬼火や魔女、呪いといった要素がふんだんに盛り込まれ、これまでのピクサーにはなかった、ファンタジーの要素で観客を引き込む。魔法がかかった時のドタバタ劇は、お尻の大きな熊なんて、見ているだけでワクワクしますよ。
それに熊退治に執念を燃やす父王に、魔法で熊化してしまった母親が見つかってしまう大ピンチの場面や、魔法のケーキを盗み食いしてしまった三つ子の弟も熊に変身、それが可愛いのよね。

プリンセスものだが、ラブストーリーはない。メリダが求めるものは、ハッピーエンドじゃなくて自由。彼女の特徴である赤い巻き毛は、そんな自由奔放なキャラクターを象徴しているようだ。だから、伝統を重んじる母親はメリダの髪の毛を、奇麗にまとめようとするわけ。確かに婿選びの席で、髪をアップにして王冠を付けたメリダも美しい。ウエストをコルセットで締め付けた、水色のドレスも素敵です。
母親を熊に変身させてしまった呪いの魔法を解くカギは、「母親の宝物である肖像を描いたタペストリー」メリダが刀で引き裂いてしまった。それを裁縫なんてあまりしないのに、なんとか縫い繕う姿、2日目の日の出までに縫いあげて母親に着せてあげなくちゃ~。魔法が解けて母親も3つ子も素っ裸には、笑いが止まりません。

母娘の絆という大人でも楽しめる世界観と、アニメ的な騒動とをひとつの作品に同居させ、誰にも楽しめる作品に仕上がっているのがいいですね。エンドロールの最後におまけの映像があります。それはメリダが魔法使いに、ネックレスと交換に小屋にあったたくさんの木彫りを買ったので、それがお城に届くというおまけです。
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