パピとママ映画のblog

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テルマエ・ロマエII ★★★.5

2014年04月29日 | アクション映画ータ行
古代ローマの浴場設計技師が現代の日本へタイムスリップするヤマザキマリの人気コミックを実写映画化した『テルマエ・ロマエ』の続編。新たな浴場建設を命じられアイデアに煮詰まったルシウスが、再度日本と古代ローマを行き交うさまを描く。主演の阿部寛や上戸彩、市村正親ら主要キャストが続投し、ブルガリアに実物大のコロッセオを建設するなど大規模なロケを敢行。また、曙や琴欧洲ら現役、元力士も出演。帝国を揺るがす危機的状況を、日本の風呂文化によって救おうと頑張るルシウスの奮闘に注目。
<感想>おバカな内容ながらも大ヒットとなった前作から2年。さらにおバカさを極めたパート2となって帰って来た。前作で皇帝ハドリアヌスの信頼を得たルシウスが今回、特別な浴場、テルマエ建設に関する難題に直面したあげく、政治的陰謀に巻き込まれてしまう展開。

古代ローマ、平和な日々の中で市民たちを熱狂させていたのは剣闘士グラディエーターたちだった。だが、日々の闘いで彼らは疲弊しきっていた。彼らを癒すための湯治場を模索していた浴場設計技師ルシウスは、再び排水溝というタイムトンネルを潜って現代の日本に来てしまう。
前回と同じくタイムトンネルを潜る時には、デブハゲおじさんがオペラを歌うシーンが必ず出て来る。今回は、結婚したのか妻のデブも一緒に高らかにうたう。それに息子まで付いている。それが毎回タイムトラベルの時に、ウザイくらいに出て来て歌うし、妻が出ていくシーンとかもあって何だか本当にこれっていらないのでは、と思った。

ルシウスが気付いたのは地方巡業中の力士が浸かる風呂の中。相撲の試合を見て血が一滴も出ていないし、観客も石ではなく布の塊(座布団)を投げつけるのだ。ここでは、力士が剣闘士で、土俵がコロッセオと理解し、力士が使うイボイボ付きの足踏み機や、マッサージチェアの体全体を揉む機械に驚く。
それに、一瞬で湯の色を鮮やかに変えて、薬湯効果もあるオレンジ色の粉。それはバスクリンのことで、剣闘士を癒すにはコレしかないと、またまたルシウスを驚かせた、恐るべし平たい顔族の風呂文化と、感心しきりだ。
そこに、曙とブルガリア出身の琴欧州が参加。共に巨漢剣闘士を演じて、特に曙はストーリーの上でも、重要な役どころを演じている。というのも、今作ではブルガリアの撮影所に巨大セットを組み、エキストラ5000人を動員。
制作に半年を要したコロッセオは、高さ50メートルにも及び、従来の邦画にはないスケール感である。

例によって排水溝に飲み込まれたルシウスは、現代の日本の草津温泉の湯もみの場に現れる。温泉の温度が熱いのを板で湯もみをして、柔らかい湯にする草津名物湯もみショー。必ず上戸彩の真美と出会うのも前回と同じです。この二人は、本当に赤い糸で結ばれているのかもしれませんね。

古代ローマの人に平和と安らぎをもたらす“湯~とぴあ”の建設に取り組み始めるのだが、“湯~とぴあ”の目玉を混浴にしたため、皇帝の怒りに触れてしまう。いやいや、流水スライダーや、シャボン玉、ピンポン、風呂上りのビールにラーメン、と温泉郷で体感した物を古代ローマで再現していく様子は、バカバカしさを通り越して呆気にとられてしまう。
だが、平和を望むハドリアヌス皇帝と、民衆たちがこれでは堕落してしまうと思っている、好戦派の元老院との争いに巻き込まれてしまう。

今回も、阿部ちゃんを筆頭に、北村一輝、宍戸開、市村正親ら濃い顔の面々が再結集。その他にも、のんびり屋の真実の両親、笹野高史&キムラ緑子、全身傷だらけの湯治客の竹内力、前作で銭湯の客を演じた、いか八郎が炭焼き小屋で「与作」を歌うのを、ルシウスは歌が温浴効果を高めると大きな勘違いをしてしまうとか。
ぎっくり腰のルシウスに、針治療と、浪越徳三郎の「指圧の心、母心、押せば命の泉わく」って、親指デカイ!・・・ローマにも連れて行って皇帝の腰を揉ませてしまうんですから。だから“指圧の神様”像がありました。それに、ラーメン屋の店主役に、白木みのると湯もみショーの出演者役で、松島トモ子がお風呂で熊に首噛みつかれてました。古代ローマにもラーメン屋にギョウザもあるって、あの山賊(曙)たちにやらせてました。
そして、寿司にもトライするがわさびに悶絶し、余りの刺激に前作で腐った酒と同様に、毒を盛られたと思い込むルシウスであった。上戸彩がルシウスを日本に長くいて欲しいために、タマネギの大袋を隠す乙女心。涙を流すと元いた世界に戻るのは前作と同様で、タマネギやわさびには要注意ですぞ。

古代ローマにまたもや、上戸彩ちゃんがタイムトラベルして、今度は魔女と思われて火あぶりの刑にって、ルシウス何とかしなければ。
今回の見どころはと、阿部ちゃんの肉体美でしょうかね。体格のいいブルガリア人に交じると阿部でさえ小さく見えることも。体重が落ちやすい体質でもあり、キープするために1日5食の日々だったという。そんな肉体美を存分に披露してくれていて、裸でいる割合も確実に上がっているのでこうご期待あれ。ムフ、フフッ阿部ちゃんの筋肉美良かったぞ!
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