「ブリジット・ジョーンズの日記」「エリザベス:ゴールデン・エイジ」などのプロデューサーとして知られるジョナサン・カヴェンディッシュが、自身の両親の感動の実話を自らのプロデュースで映画化。主演は「ハクソー・リッジ」のアンドリュー・ガーフィールドとTV「ザ・クラウン」のクレア・フォイ。共演にトム・ホランダー、ヒュー・ボネヴィル。監督は「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラム役や「猿の惑星」のシーザー役などパフォーマンス・キャプチャーの演技で活躍し、本作が長編監督デビューとなるアンディ・サーキス。
あらすじ:1958年、28歳のロビン・カヴェンディッシュは、出張先のナイロビでポリオに感染し、首から下が全身マヒとなり、人工呼吸器なしでは息もできくなってしまう。それは、美しい妻ダイアナと結婚してまだ間もないときだった。医師からは余命数ヵ月と宣告され、絶望に打ちひしがれるロビンは、生まれてきた息子ジョナサンを見ることさえ拒んでしまった。それでもダイアナは献身的に夫を支え、彼の望みを叶えるべく、医師の強い反対にもかかわらずロビンを自宅で看病しようと決意する。それはあまりにも危険で無謀なことに思われたが、その決断がやがてロビンの運命を大きく変えていく。
<感想>実話ベースのヒューマンドラマである。世界一幸せに生きた男“ロビン・カヴェンディッシュ”奇跡を地で行くその男と、彼を支え続けた家族や友人たちの愛と絆の物語を、彼の一人息子で「ブリジット・ジョーンズの日記」プロデューサーとして知られるジョナサン・カヴェンディッシュが、自身の両親の感動の実話を自らのプロデュースで映画化。
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのゴラムや「猿の惑星」シリーズのシーザーなど、VFXがふんだんに用いられた超大作でモーションキャプチャー俳優として活躍することの多いサーキスが、長編監督デビュー作に選んだのは、それらとは異なる題材の人間ドラマだった。
心の力で生き抜く壮大な半生を演じたロビン役を「ハクソー・リッジ」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたアンドリュー・ガーフィールド、無償の愛を注ぎ込んだ妻ダイアナ役をドラマシリーズ「ザ・クラウン」で人気のクレア・フォイが演じるほか。
また数々の技術を組み合わせて実現させたトム・ホランダー(「プライドと偏見」)の、一卵性双生児ぶりや、友人のテディにヒュー・ボネビル(「ダウントン・アビー」「パディントン」)らが脇を固める。
そして、「JFK」「アビエイター」「ヒューゴの不思議な発明」で、オスカーに3度輝いた名撮影監督ロバート・リチャードソンが、50~60年代イギリスの上流社会の優雅な暮らしと、のどかな田園地帯から、旅先の雄大なアフリカの風景やスペインの風景まで、多彩なロケーションを観客の目に焼き付けてくれる。中でもアフリカ、ナイロビでの夕陽を捉えたショットは、眼福の極みであります。
寝たきりになったロビンが、いつも口にするのは「死にたい、死にたい」ばかりを漏らす彼を、見かねた妻のダイアナは、医師の反対を押し切って自宅介護に踏み切るのだった。医者が、自宅で介護なんて、2週間と命がもたないと大反対をする中での自宅介護なので、家へ帰ってからのダイアナの苦労は計り知れないほど。ロビンの隣にベッドを並べて、24時間付きっ切りで看病する。
息子の育児はほとんど母親に任せっぱなしで、さらには発明好きな友人ら周囲の尽力によって、車いすを作ってもらいロビンは以前の行動力を取り戻してゆく。そして、自分と同じ境遇の人々のために、病院に車いすを寄付することを考えて、貴族の金持ちの家へいき、車いすの制作費用を出して貰うように懇願する日が続く。
自分たちの生活費はどうしたのだろう?・・・このことはあまり描かれていないが、株取引とか、ダイアナの親からの援助とかで賄っていたように思える。
そして、元気になったロビンが、またアフリカへ行きたいと言うのを、スペイン旅行に誘う妻のダイアナ、車で電池式人口呼吸器を取り付け、もしもの時には、手動の呼吸器も積んでいざ、スペインへと。だが、途中で人口呼吸器の機械がショートしてしまい動かなくなるも、友人に電話をして旅先まで来てもらうという強引な感じがするでもない。
21世紀の今においても重度障害者の権利が十分だとは思いませんが、ここで描かれた1950~1980年代は、かなりひどかったと思われる。それは、ロビンが、障害者の権利を保護する団体の代表に誘われ、1970年代に輸送飛行機でドイツに向かった時のシーンには、かなり衝撃的に映り、ドイツでの病院の重度障害者への扱い方が、まるで棺桶の中に入れられているような、身動きが出来ないとは言えあまりにも人間扱いしていない酷いものだった。
確かに見た目は清潔であり、病院の重度障害者の施設側にしてみれば、患者を診る側も楽であり効率的かもしれない。しかしだ、人間としては扱ってないと言える。
その後は、やはり喉に呼吸器の管を通した場所から、血液が吹き出して肺炎とか、感染症を起こしかねない。余命の宣告がされてるといっていいのだ。ロビンが考えて、友人にたのみ人工呼吸器を少しづつ弱めたのかしらないが、自然に呼吸困難になり死亡という決断をすることになる。
妻の介護も歳を取るにつれて限界に達し、それに人工呼吸器を通している喉の穴から血が吹き出し炎症をおこしていることで、命の保障はないのだ。本当だったら、安楽死でも良かったのだが、法律にふれるということで、そうしたらしいですね。実話なので、エンドロール後に実際の動画や写真が出てましたね。
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