パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

ラン・ファットボーイ・ラン 走れメタボ★★★

2014年04月17日 | DVD作品ーま行、や行、ら行
サイモン・ペッグ(『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』)、タンディ・ニュートン(『クラッシュ』)、ハンク・アザリア(『ザ・シンプソンズ MOVIE』)出演の爆笑コメディー。デヴィッド・シュワイマー(『フレンズ』)の記念すべき監督デビュー作。みそぎの激走でデニスは愛を取り戻せるのか? 観ているだけで、気分はランナーズハイ。
あらすじ:ロンドンマラソン当日。テムズ河岸通りを駆け抜ける何千本もの足、足、足。その中の頼りなげな二本の主が、デニス・ドイル。体の締まりもツキもない彼が出場する理由、それはひとえにリビーの尊敬(というか愛)を勝ち取るため。
この男は5年前、お腹に子がいる彼女を置いて、結婚目前で逃げ出したのだ。そして彼と肩を並べて走るのはリビーの新恋人。ハンサム、勝ち組、スタイル抜群のライバル相手に、どうするデニス。
サイモン・ペッグ(『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』)、タンディ・ニュートン(『クラッシュ』)、ハンク・アザリア(『ザ・シンプソンズ MOVIE』)出演の爆笑コメディー。デヴィッド・シュワイマー(『フレンズ』)の記念すべき監督デビュー作。みそぎの激走でデニスは愛を取り戻せるのか? 観ているだけで、気分はランナーズハイ。

<感想>「ワールズ・エンド酔っぱらいが世界を救う!」を観てきたので、その前に2007年の未公開作品を観賞しました。「ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-」で日本での知名度を上げた英国のコメディ俳優サイモン・ペッグ。やはり特異とするのは「ショーン・オブ・ザ・デッド」で演じたような、大人になれない自堕落な男役だ。本作でも、彼のダメっぷりの妙演が存分に発揮されていて楽しめます。
サイモン扮する主人公のデニスは、できちゃった結婚に踏み切るも、挙式直前にビビッて逃げ出したダメな男である。5年後、惰性な生活のせいで腹は突き出て、ランジェリー店の警備員として万引き犯人を追い掛けても、すぐに息が切れてしまう。万引き犯人はオカマだったが、追いつきパンティーは取り返すもブラジャーは持って行かれた。

そんなデニスが大人であることを自覚するのは、元花嫁との間に生まれた幼い息子と過ごす時だけ。生まれた息子が大好きなんですね、「だったら何故に結婚式に逃げたんだと」女として怒り心頭ですからね。一番やってはダメなことでしょうに、最低な男ですよ。
でも、息子はそんなパパが大好きなのよね。だから、ママには、パパと仲良く縁りを戻して一緒に住んで欲しいのよね。子役の息子の男の子が可愛い。元花嫁にはタンディ・ニュートンが演じていて、彼女とは「MI:2」で共演しているのよね。
ところが、元花嫁がイケメン金持ちと再婚することになり、彼の父親としての立場が危うくなる。そのイケメン男にハンク・アザリアが扮していて、確かに彼の方が断然、男前で筋肉モリモリです。

再婚相手が出場するチャリティ・マラソン大会へ出場を決意した彼は、父親の威厳を保つべく奮闘するサイモンの勇姿に応援したくなります。もち、メタボ体型のデニスは、これってお腹に何か物詰めてる、不自然な感じがするもの。
だが、これが言うまでもなく前途多難で、メタボ体型では息切れ必至で、優勝はおろか完走さえままならないだろう。
それからと言うもの、デニスは筋トレや、ジョギングなど毎日のように友達のディラン・モーランがコーチに付いて特訓をします。ですが何よりも意識面が問題で、子供への愛情はあっても責任感が伴わない。面倒なことより、仲間とポーカーをしている方が楽しいに決まっている。
そんな具合の、ついラクな方に流れる主人公像に、リアリティを覚える独身男性が少なくないはずです。ですが、サイモン・ペッグの好演は共感を呼び、クライマックスのマラソンシーンでは応援したくなること必至ですぞ。

前半に飛ばす飛ばす、先頭のランナーを追い抜く時に、元嫁の再婚相手、ハンク・アザリアに足を引っかけられて転び足首を捻挫するも、そこで棄権をせずに痛む足を引きずりながらも完走するんですから。この勇姿をTVでレポーターが応援しているのを見て、元嫁は、彼の逃げ出さない根性の強さを見て再婚を止めます。
やはり、デブッチョの相棒、ニック・フロストが出演していないのが寂しい。
一年発起した男のガッツに胸が熱くなる。自分を甘やかすな、メタボに慣れるな、そんな熱さを笑いとともに伝える傑作です。オタク男子ならずとも必見の予知ありですね。
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