風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

柔らかい音は重い・硬い音は軽い

2018-12-01 | パンフルート演奏研究

パンフルートの音質をみると重い音と軽い音があるように分析しております。

 

  

 

「チビタケナガシンクイ虫]という竹の組織を食い荒らす虫がいる日本では、予防加工が

行われます。

一例の「竹を煮出す」方法では音質にも影響を及ぼし、柔らかく鈍い音になります。

日本の自然界にこの虫が存在する以上、この措置後の竹を使わざるを得ません。

虫のいないヨーロッパで作られた竹のパンフルートは硬く鋭い音がします。

「ハキハキとした鋭い立ち上がり」の音を横目に「イイナ」と感じながら、煮出した竹の鈍

い音を立ち上げる努力を工夫しながら行っております。

しかし両者の音には一長一短があり工夫を重ねれば鈍い音も「表情豊かな」音となり得ます。

まずは両者の性格を知ることが第一歩であります。

 

  

 

風の音パンフルート制作工房  広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)

連絡先 080-5235-7664 082-894-0854  panfrute@yahoo.co.jp 香原良彦まで