パンフルートは感情を表しやすい楽器だと言われていますが、いずれにせよ何らかのアク
ションなしでは演奏者の感情を音に乗り移させることはできません。
先月行われた「中村純(あつし)先生を囲むパンフルートのつどい」ではみなさん
懸命に「吹き間違いのないよう抑揚を抑えた演奏」が目立ちました。
演奏会場本番では日頃の練習以上のものは出て来ませんので出演している演奏者の
練習目線が顕著に出てきます。
平坦で無表情な演奏にならないためには練習時より「オーバーアクション」で「音の
立ち上がりに注目して工夫]をなど練習スタイルを変えて行きましょう。
音に表情を込める第一歩は「強弱を確実につける」ことです。
例えば普通レベルを3とする5段階の強弱変化です。
教室で強弱の指導をした後「それでは強弱に気を配って演奏してみましょう」と全員
で演奏し始めるとレベル1~2の間を行ったり来たりする平坦な演奏になります。
各々自分では最大限の強弱をつけているつもりなんでしょうが中途半端なのです。
練習時は弱は消えゆくまで、強は音が破綻するまで極端にやってみてその効果をしっか
り聞き分けましょう。
まず自分の耳に届いた音を「聞き分け実現」してからこそ聞く人にも伝わっていきます。
風の音パンフルート制作工房 広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)
連絡先 080-5235-7664 082-894-0854 panfrute@yahoo.co.jp 香原良彦まで