風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

空気に振動を起こすことから全ては始まります

2018-12-21 | パンフルート演奏研究

パンフルートに限らず楽器は空気中に振動を起こすことから演奏は始まります。

 

  

 

パンフルートで音を出す瞬間は緊張するものであり、無から有を作り出す創造の歓びを

味わう瞬間でもあります。

11月に講演された小方厚先生は「音楽は振動から始まる」とおっしゃいました。

私はパンフルートを演奏する方の創造性の第一歩は、この音を出す(ビームを吹き付けて

音が出る瞬間)瞬間だと考えます。

体力・唇の形・感性の違いなどその人独特の音が現れるはずです。

A=442Hzの波形は一緒でしょうが、機械で計測できる波以外に私たちは「感情のこも

る音」を聞き分けることができます。

どういう視点からのアクションで無表情な音が出たり、感情こもるおとが出たりするのか

立ち上がった振動波をイメージすることで迫って行きます。

 

  

 

風の音パンフルート制作工房  広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)

連絡先 080-5235-7664 082-894-0854  panfrute@yahoo.co.jp 香原良彦まで


木工パテ塗で凸凹補修

2018-12-19 | 被爆樹木のパンフルート

パンフルート底ラインに3面に板を張り付けたら凸凹を補修して行きます。

 

  

 

パンフルート底ラインに1mmの薄い板を取り付けたあとは波をうっていますので、これ

を補修いたします。

木工パテをヘラで薄くのばして凹部を埋めて行くのです。

塗っては乾かしペーパーでこする、ということを何回も繰り返し滑らかな曲線を作って行

きます。

目視で仕上がっていると判断しても、なぜてみるとまだ凸凹があるのがわかります。

細密に仕上げようとするときりがないので、ある程度の仕上がりで次の工程に移ります。

 

  

 

風の音パンフルート制作工房  広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)

連絡先 080-5235-7664 082-894-0854  panfrute@yahoo.co.jp 香原良彦まで


底ラインに化粧板取り付け

2018-12-17 | 被爆樹木のパンフルート

被爆樹木カイヅカイブキのパンフルート製作は底部分の化粧板取り付けに入りました。

 

  

 

パンフルートの形は管を並べただけではあまりにも素朴すぎて強度も足りません。

そこで中央部分に板で囲って「バンド形式」にしたり、底部カーブに板を囲い「箱型形式」

にしたり化粧(補強板の意味もある)をいたします。

パンフルートの音質には影響しませんが、見た目にも美しく落下事故などにも管に影響を及

ぼさないよう衝撃吸収の意味も持たせます。

底部に加工すると楽器の重心が下がって構えやすくなるという点も生まれてきます。

当工房では1mmの合板を3面に張り付けて木工パテで凸凹をなおし塗装をするという手順

で作業を進めます。 

 

  

 

風の音パンフルート制作工房  広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)

連絡先 080-5235-7664 082-894-0854  panfrute@yahoo.co.jp 香原良彦まで


森のコンサート会場流出後場所を変えて再構築

2018-12-15 | 山歩き・森のコンサート会場作り

パンフルート工房ちかくの渓谷にコンサートができる会場を作りましたが、今年7月の

西日本豪雨での土石流で会場設備は全て流出してしまいました。

 

      滝の見える小高い丘に移動して再度会場作りをしています。 

  

 

最近の日本は自然災害が増加しておりますが、パンフルート工房のあるこの地区でも7月

の西日本豪雨災害により多大な被害が起きています。

近くを流れる渓谷「みせん谷」の滝下中洲で今年4月「森のコンサート」を行いましたが、

そのわずか3か月後豪雨災害により50席分の石・ステージ用の平たい石・お弁当などを

広げることができるテーブル石などが全て流出してしまいました。

ショックで当分の間は触れないようにしていましたが、ようやく落ち着き再興計画を考え

はじめました。

同じ場所ではまずいので、水の流れが届かない駐車場として広げた平地の一角に再度ステ

ージ・客席を設置することにして少し前から工事に入っております。

 

  イス用の石も集めています。

  

 

風の音パンフルート制作工房  広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)

連絡先 080-5235-7664 082-894-0854  panfrute@yahoo.co.jp 香原良彦まで


音に表情を第2のアクションは

2018-12-13 | パンフルート演奏研究

パンフルートから出す音に表情をこめるには意図的なアクションが必要です。

 

  

 

パンフルートの音に表情を込める第1は「音の強弱」でしたが、第2は「1つの音を意図

的に出す」です。

みなさんはパンフルート管移動は難しいとの意識で「譜面どうりにいかにスムースに進ん

でいくか」「音の立ち上がりに集中する」など技術的なことに気を取られていますね。

これらは繰り返し練習すれば解決することであり、他の視点から音に立ち向かって行くこ

とをお勧めします。

演奏は時間と空間を音で満たすことであり、1つ1つの音の立ち上がりからそれを膨らま

せて行くことの繰り返しであります。

8分音符であればその工程を中断して次に移らなければならなりませんし、2分音符・全

音では時間をかけて音作りができます。

音に表情を込めるだいのアクションは、この音を膨らませて行く工程に視線を移して微妙

な機微を乗り移らせてください。

そこに意図があるならば聞く人にも確実に伝わります。

 

  

 

風の音パンフルート制作工房  広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)

連絡先 080-5235-7664 082-894-0854  panfrute@yahoo.co.jp 香原良彦まで