みなさんが平坦な演奏に陥っている一つの要因はビームの方向性にあると思われます。
パンフルートは管に空気の塊を吹き付けることにより渦巻きが起き、それが振動となり音が発生いたします。
ここで言うビームの方向とは、左右方向はありえないので上下のみの方向について話を進めます。
もちろん初心者のうちは音をクリアーに出すことが最大の目的ですので一定の角度のビームで進んでいただきます。
私がみなさんに伝えたいのは物事は両極ありますが一つの方向だけに収斂して行っていると視野が狭くなり、とじこ
もり型の自己満足な演奏になりがちだからです。
パンフルートは自分の意志が伝わりやすい楽器です、いろんな可能性にチャレンジしてその音出方を確かめ取捨選択
してください。
私のビームの方向は水平よりやや下、5°ぐらいが一番良い音が出ますので曲のうち半分はこの角度で吹き付けます。
高音域になるとすこし上向きに、低音域になるとすこし下向きに吹き付けます。
開口管である尺八はエッジの部分に外50%内50%にビームを吹き付け少しでも外れると音は鳴らないそうであり
ますが、閉塞管であるパンフルートは上下方向90°近く自由に動き回れます。
みなさんは水平方向と下向き方向が中心で上方向は試されたことはないでしょうが、上方向の音の出方も確認され
曲作りに生かしてください。
風の音パンフルート製作工房では自然の音を研究しながら楽器作りを行なっております。
購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080−5235−7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。
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