スライド式調律方法のパンフルートは中のゴムの上下を繰り返すうち隙間ができる可能性があります。
農作業の合間に菜の花の木陰で一休み。 当工房試作の下部開口型パンフルート。
結論から先に言いますと「パンフルート調律には蜜蝋を使ってください」
あらかじめ中のスライドゴムを5㎜ぐらい下げておき、押さえ棒を2本使い1本を下方から支え1本は普通に上部歌口
開口部から差し込んで5㎜分の蜜蝋を突き固めます。
こうすることで管内底部の密封状態は良くなり管内圧力をしっかり保つことができます。
当パンフルート工房では長年クリアな透明感のある音を追い求めて来ましたが、この経験から言えば管内底部は
1、完全密封状態であること。
2、できるだけ固い状態に保つ。
3、段差や凹凸のない平面状態であること。
の条件を満たした時実力を発揮いたします。
パンフルート管内底の状態は外から見えないだけに丁寧に作業を行いましょう。
押さえ棒で突き込む時の感触だけが頼りです。
周りの壁に付いた蜜蝋を削ぎ落したり、外周の隙間部分を突いて回ったり、丸棒を回転させて平面を作ったり常に棒の先
の感触で内部を想像しながら作業を行ってください。
あなたのパンフルートに潜んでいる良い音を引き出して練習することにより耳(音の感じ方・感性)が成長し、次はさら
に良い音が出るようになる素晴らしい循環が生まれて来ますよ。
パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合わせは082-894-0854または香原 良彦 <xiaxi@go8.enjoy.ne.jp>
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