ぶらぶら人生

心の呟き

ようかんとマフラー

2017-01-23 | 身辺雑記

Sさんから届いた誕生日プレゼント二つ。
心づかいに感謝する。


播州竜野・「吾妻堂」の煉ようかん。
ようかんは、竹の皮につつまれ、俳人・中村汀女の散文が添えてあった。

ようかんの色について、

「沈んださくら色というのですが、このべにの使い方が秘伝なのでしょう。」

と、書いてある。

<沈んださくら色>
なるほど! と思いつつ、その色に深みのある美しさを感じながら、美味しくいただく。

中村汀女の名前に接するのは、久しぶりである。
目を閉じて考え、思い出した句は、

外(と)にも出よ触るばかりに春の月
とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな


の二句。
中村汀女は、私の亡き母とは少々年上だが、ほぼ同時代の俳人である。


マフラーもいただいた。(写真・下)
Sさんの好みで選んだと、添文に書いてあった。
私の持っているマフラーの中にはない色合いである。
首に巻いて鏡の前に立つと、赤紫の柄模様が華やいで見えた。
Sさんのやさしさに感謝しつつ、愛用させていただくことにする。

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84歳となる

2017-01-22 | 身辺雑記

84歳という大きな歳になりました。
ゆっくりゆっくり歩みます。
植物たちの、成長のあゆみのように。 


わが家の冬の庭は、彩が少ない。
水仙とロウバイだけ。




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二つの言葉から…

2017-01-21 | 身辺雑記
今日、知った言葉、二つ。

その1  「ジャネの法則」
その2  「摘便」


私が知らなかっただけで、二つとも、常識的な言葉なのかもしれない。
多分、そうだろう。
  
前者は、「あすか新聞」(平成28年12月号 編集後記《入口に置いてあったもの》)を読んで。
後者は、今日の「朝日新聞」のエッセイ 『野の花  あったか話』 (徳永進)《毎週、土曜日に掲載》を読んで。

「ジャネの法則」とは?
ポール・ジャネ(19世紀のフランスの哲学者)が発案したことを、甥の心理学者ピエール・ジャネが著書で紹介した法則で、
<生涯のある時期における時間の心理的長さは、年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)>
という考え方のようだ。

だから、歳を重ねるごとに、一年がますます早く過ぎ去るように感じられるというのだ。

が、私はもっと単純に考えている。
心身が老いると、万事に要領が悪くなり、例えば、このブログ一つを投稿するのにも、以前のようにさっさと文章がまとまらない。
思考力も、表現力も、鈍くなっている。
それでも、長く生きてきただけに、良否の判断だけはできるので、少しでもいい文章にしようと苦労する。
その結果、さらに余計な時間がかかってしまう。

かつては10分で歩けた距離を、今は、15分くらいかけて歩いている。
一事が万事! である。

当然、一日になし得ることが大きく減少し、一年になし得ることも、大きく減少する。
その状況が、日々が瞬く間に過ぎてしまうような気分にさせるのだろう。
老いからくる衰えは、個人差があるにしても、厄介至極なものだと思う。
それでも、何とか日々を楽しんで生きようと、努めてはいるつもりである。


「摘便」について

徳永進さんのエッセイは、毎回読んでいる。
 (これまでにも、ブログに書いた記憶はあるが、その内容は思い出せない……。)
いつも、ほんわかした温かみのあるエッセイだ。

今日は、<来たか、冬>という題であった。
雪深い季節の往診について、書かれた文章である。
その中に、

   …「待っとりました」と88歳の女性。「便秘で腹張って」。摘便すると
    ヤギさんのような便が20個くらい。摘便の指にも力がこもる。…



とあるのを読み、摘便という治療法が、歴然と存在することを知った。
排便がうまくいかないときは、浣腸するしかないのだろうと、私は思っていたのだ。

そこで、自らの災難(尋常な苦痛ではなかった)は、浣腸にすがるしかないと判断し、せっかくの日曜日なのに、甥夫婦に買い物を頼んだ。
が、2時間余り苦しんだのち、浣腸が届く前に、なんとか目的が達せられた。(老いは大変!と、またまた思う。)

上記の引用文中の<ヤギさんのような便>を読んだとき、ふと、晩年の父の言葉を思い出した。
「小さな直方体の便が出るが、どうしてかなあ?」
と、呟いたのを。
無駄口の少ない父のつぶやきには、不安が潜んでいたのでは?
その時、私は本気で父の不安に向き合うことなく、数学の教師だった父の言は、便の表現も数学的だなと思ったのだ。

私は今、自身が老いて、父の抱いたであろう不安に、真摯な向き合い方が足りなかったのでは?
と、自省している。
今になって気づいても、どうしようもないけれど…。

83歳の最後は、取り返しようのない<自省の日>となった。
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<大寒>は荒れ模様

2017-01-20 | 身辺雑記
今日は<大寒>の日。
予報通りの荒れ模様である。

雷光雷鳴。
大雨。
青空の広がる一瞬もあったが、海が消え、山が消えたと思ったら、視界をかき消す吹雪となった。
しかし、ここは海辺なので、雪はなかなか積もらない。

防風林の松が大揺れし、河口は白波を立てて逆流している。
大荒れ模様である。
北国の冬を思うと、比べものにもならないが、冬らしくなった。
当分、西日本には、寒気が居座るようだ。

散歩もできず、窓辺に移ろう風景を眺めるばかりの一日となった。
(読書をしたり、数独をしたり、昨日今日のブログを書いたりして、部屋籠り。)


1月21日 追加

20日昼過ぎ 4階の自室前フロアーより(窓越しに)

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会話

2017-01-19 | 身辺雑記
午前中のバスで出かける予定であった。
ところが、返信の葉書をしたためるのに時間を要し、予定を変更せざるを得なくなった。
(ものごとをこなすのに、倍の時間がかかるようになった。ミスも多く。)

イオン前を経由するバスに乗ろうと思えば、3時間待たねばならない。
不便さには慣れつつも、<住めば都>とも言いがたい不便さである。

3時前イオンについて、飲み物ほか必需品を求めた。
<河口の宿>へ行くため、タクシーに乗る。
「大塚のAまでお願いします」
「わかりました。大塚のAですね」

私は、タクシーをよく利用するので、色々なタイプの運転手に会う。
相手が寡黙な人であれば、私もそれに合わせる。
(都会の場合、観光以外で利用するタクシーの運転手は、目的地に着くまで、もの言わぬ人が多い。)
ところが、田舎では、90パーセントは話好きである。
というより、客へのサービス精神が旺盛なのかもしれない。
(あくまで私の印象として。)

「天気が悪くなるようですね」
と、運転手。
「市の危機管理課から、スマホに届いたの知らせでは、悪天候に要注意とありました」
「えッ?  スマホを使われるのですか」
(この老婆にして、という思いだったのだろう。)
「はい。スマホも、PCも…」
(決して使いこなしているとは言えないのだが…。)

「それは立派! 僕の得意は、料理とカラオケくらい」
「羨ましい話です。私は料理が苦手で…」
(料理が得手なら、まだ家で自立できるのだが、栄養のバランスのことなど考えると、人の力添えが必要な時期に来た、と考えるようになった。
栄養バランスのとれた食事をいただくために、気分転換も兼ねて、<河口の宿>を訪れている。)

「料理は女性の仕事と決まっているわけではないですものね。一流のコックさんは男性の方がはるかに多いようですし…」
「そんなに立派な料理は作れないが、作るのは好きですね」
「好きなだけで十分だと思います」
「僕もPCやってみようかなあ」
「料理の作り方なども、簡単に検索できますよ」
「62歳からでもやれるでしょうかね?」
「大丈夫です!」
私は、確信に満ちて答えた。
が、私は70歳から始めたのですから、と説明をしないうちに、<河口の宿>に、タクシーは到着。


1月21日追加
19日の夕食膳。
食材も、味も、彩も、みな気に入って、おいしくいただく。

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2017年 初めての訪問

2017-01-19 | 草花舎の四季
1月17日、郵便局へ年間の保険料を払い込みに出かけた。
帰途、草花舎に立ち寄る。
この日、体調、必ずしも芳しからず。
短い時間、コーヒーとケーキをいただいて帰る。
Tちゃんも、具合が悪いと聞く。
誰にとっても、365日、快調とはいかなくて当たり前かもしれない。



コーヒーとケーキ。


日傘が飾ってあった。
6月ごろ、展示会予定の作品らしい。
<河口の宿>の生活のために、一つ求めようかしら、と思う。


窓辺の花(椿)

18日は、前日よりさらに不調。
炬燵の椅子からひとときも離れず。
だらしないことこの上なし。
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M歯科医院の庭(池の鯉)

2017-01-17 | 身辺雑記
1月16日
6時に起床。
検温してみると、平熱に下がっていでた。

昨日の午後から、ほとんどの時間横臥していたので、
まずは朝の入浴をして、体調を確かめる。
外出しても大丈夫そうである。
そこで、16日11時に、診察を予約していたM歯科医院に出かけた。
歯の点検と掃除。
インプラントにも、問題はなさそうだ。

診察台から、庭が見える。
動きがあるのは、池の鯉である。
その鯉たちは、寒さの中、動きが鈍い。
固まって、じっとしているのが多い。
体力温存のためだろうか?

鯉の生態も、その気持ちも、全く分からない。
集合している形は、猿団子に似ているが、
猿集団の、眺める人の頬を思わず緩ませる、ユーモラスな雰囲気はない。

水の中、寒々とした景である。
寒いだろうな、と同情したくもなるような…。




ショッピングセンターの薬局で、売薬を求め、タクシーで帰宅。
一度傷つけた体は、なかなか治ってくれない。
しかも、自分の不注意が生んだ不調なので、バカバカしい限りである。
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水仙の里ウォークの日

2017-01-17 | 身辺雑記

1月15日(日)
生憎の悪天候。
寒冷と曇天。
(風はどうだったか?)

私自身は体調不良で、ウオークの日であることさえ、
考えるゆとりもなかったのだが…。

夕方、Tさんが、スマホから写真を送ってくださった。
その写真を借り、当日の様子を投稿する。


唐音の蛇岩と水仙





水仙の里ウオークロードを歩く人や沿道の水仙。

(私は、勾配の多い<水仙の里>まで歩く自信がなく、昨年来、諦めている。
 水仙の花は、近所のあちこちにも群生している。
 それを眺めて、楽しむことにしている。)


大雪警報が出ていたが、当地の雪は少なかった。
体調不良の落ち着かぬ気持ちをごまかすためにうろうろし、
庭の雪景色(?)を撮影。
たちまち消えてしまう、あえかな雪であった。

 
前庭


裏庭
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多彩な一日

2017-01-16 | 身辺雑記
         1月 13日
    その1) M美容院で髪の手入れ。
    その2) 合銀で生活費を下す。
    その3) Mレストランで昼食。

 
日替わり定食のオムライスとややくたびれた花


その4) ソコロシステムズのSさんから、たくさんの指導を受ける。



1月4日にタブレットで撮影した写真を縮小する方法を教えてもらった。(上の写真)

その他、多くのことを学んだが、問題は、私一人で、どれだけできるかである。

Sさんは、神さまのように思える。
私は、劣等生そのものである。
 
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荒涼とした日本海

2017-01-16 | 散歩道
1月11日午後
私の部屋を掃除してくださるという。
その間、散歩に出かけた。

寒さは想像以上だった。
耳の痛くなる冷たさは、子供時代の冬を思い出させた。
長く散歩を楽しむことはできなかった。
25分で切り上げた。
4階でエレベーターを降りたとき、掃除担当者が、
たくさんの掃除用具を持って出てこられるところであった。
見事なタイミングであった。



お正月の散歩では見えなかった高島が、
ここからも眺められることを知った。
前回は、暖かったお正月の春霞が、島影を隠していたのだった。


沖には、山口県の島々も見える。
海は荒れ、水平線が直線ではなく、ギザギザしていた。






雲間から漏れる光


海岸に出る途中にある松林(若い木々)
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