1月22日、誕生日の午後、特急おき号で、山口に向かった。
特別な日くらいは、日常から脱出したい気持ちになって。
誰かに拘束されるわけではないのに、生活臭の染み付いた家にい続けると、それなりに私自身の生活に縛られている気がする。
抜け出すには、旅しかない。
昨年も、旅に出た。今年より気力があったようで、一泊多く、湯田温泉と博多に宿泊した。九州国立博物館で、「伊藤若冲展」が開催されていたので、それを観、大宰府天満宮にもお参りするという旅であった。
今年は、湯田温泉に一泊のみ。
よく見知っている土地柄なので、温泉に入り、ホテルのもてなしの料理をいただくという非日常の生活の他は、読書に時間を費やすことを目的に。
カバンに三冊の本を入れて出た。いずれも玄侑宋久の本。
大寒中というのに、山峡にも雪はなかった。
車中は、『アミターバ 無量光明』の続きを読む。
日原の辺りで、携帯の着信音がなった。
開いてみると、友人からメールアドレスの変更を伝えるものであった。
器械に弱く、即座にアドレスを修正できない。
そこで、ひとまず、送られたアドレスに返信を送った。
眼下に津和野の町が開けてきた。
山口線の沿線で、唯一、本から目を離して眺める町である。
四年間を過ごした町でもあり、ただそれだけでもない懐かしさがある。今でも、この町には友人知己が多い。盆地を眺めて通る旅人に、具体が見えるわけではなくても、なんだか目を凝らして、町の一部始終を眺めて通る。
冬のくすんだ町だが懐かしい。
山口では、懐古庵で、一休み。
お抹茶をいただく。(写真)
目の前に活けられた小さな水仙の黄を眺めながら。
懐古庵のお菓子を一箱求め、それに私が常用している整腸剤を一瓶添え、安来の妹宛に発送を依頼した。昨秋の軽い脳出血以後、万全ではないという妹の体調を案じながら。
最新の画像[もっと見る]
- ハナツルソウ(ベビーサンローズ) 8時間前
- ハナツルソウ(ベビーサンローズ) 8時間前
- 10月を迎える 2日前
- 10月を迎える 2日前
- 10月を迎える 2日前
- 10月を迎える 2日前
- 10月を迎える 2日前
- 10月を迎える 2日前
- 10月を迎える 2日前
- 10月を迎える 2日前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます