ぶらぶら人生

心の呟き

小さな旅に出かける前に

2008-01-22 | 身辺雑記

 今日は75歳の誕生日である。
 実年齢より若く見えると言われれば、悪い気はせず、年齢をあえて公表せず生きてきた。ブログを書くにあたっても、職業を伏せると同時に、年齢も伏せてきた。ただ、老いの身であることは、偽らずに書いてきたけれど。

 正真正銘の75歳。しかし、ホヤホヤの。
 昨日、市役所の保健課で後期高齢者医療の受診証を受け取り、75歳になったのだと自覚させられた。
 「四捨五入すれば80ですからね」
 と言えば、
 「そんなことは言わないでください。まだまだお若いのですから」
 と言われる。

 昨日、ふと、四捨五入というのは、こういう場合に使うべき用語ではあるまいな、と思った。そこで、辞書で確かめると、
 <省略算で、求める桁の次の桁が4以下の時には切り捨て、5以上のときはこれを切り上げること。>とある。
 したがって、私が79歳を半分以上過ぎたときに用いれば、おかしくないのだろう。

 それはともかく、どこまで生きられるか。
 のらりくらりと生きてゆこう。

 今回は、不思議な誕生日だった。
 実は、昨夜、就寝前に、中天に輝く満月を見た。昨夜は、私にとっての大晦日であった。
 今朝、目覚めて、障子が明るんでいるので、何時だろう? と時計を見た。
 三時であった。起き出して外に出てみた。
 西よりの空に場所を移して、昨夜来の満月が、相変わらず輝いていた。
 今日は、私にとってのお正月である。

 誕生日と満月が重なり、お天気にも恵まれて、それが眺められるというのは、一生涯のうちに、そうしばしばあることではないのでは?
 私は、その不思議に遭遇した。
 非常に謙虚な気持ちで、月の向かって合掌していた。無心であった。
 こんな洗われた気持ちになるのも、珍しい。
 我意に頼らず、何か大きな力にすがる思い?!
 あるいは、これも老いの兆しかもしれない…。

 とにかく、<いい誕生日だ!>と、ひとり呟いて、月を仰いだ。

 今朝は、友人知己、妹などから、電話や携帯メール、パソコンメールなど、かなり届き、返信に追われた。
 それでも、それは大変うれしいことである。
 昼過ぎの列車で、小さな旅に出かけることにしている。
 その前に、今日のブログ、二編をしたためた。

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