起床時、雨の気配を感じた。
午後4時過ぎ、施設へ戻る準備をして、戸外に出てみると、思いのほかの青空。
施設の自室に戻ると、4日間、花瓶の水を換えなかったのに、ホソバオケラは無事であった。ヌメヌメした水を換えて、緑を楽しむ。
裏口のドアを開けて、空模様を確かめる。
空は重い雲に覆われ、本降りの雨である。梅雨はなかなか明けそうにないな、と思いながら、すぐには止みそうにない雨足を眺めていた。
と、ホトトギスの声!
雨の日のせいか、晴れやかさのない、くぐもるような声で、
キョッキョ キョキョキョ
キョッキョ キョキョキョ
と、鳴いた。
数年ぶりに、その声を聞いた。
道路工事のため、山が削られ続けている。
ホトトギスは居場所を失い、声の届かない遠い山中に、住処を変えたのだろうと、ここ数年は思っていた。
もう家にいる状況では、ホトトギスの声は聞けないと思っていただけに嬉しい。
さらに耳をすまして、次の声を待ったが、再び鳴いてはくれなかった。
午後4時過ぎ、施設へ戻る準備をして、戸外に出てみると、思いのほかの青空。
タクシーを待ちながら、剪定をしていただいたばかりの、裏庭のカエデを眺める。
施設の自室に戻ると、4日間、花瓶の水を換えなかったのに、ホソバオケラは無事であった。ヌメヌメした水を換えて、緑を楽しむ。