情けない思いをしながら、これも老いのせいだろうかと思ったたりする。
そんな中で、先日来読み始めていた一冊を今日は読了した。404ページの本。
ちくま哲学の森 2
『いのちの書』
執筆者は、金子光晴・吉野せい・ヘレンケラー・戸井田道造・宮本常一・吉田満・塩尻公明・幸徳秋水・木下尚江・石川淳・中野好夫・渡辺一夫・G・オーウェル・ジャン・アメリー・原民喜・澁澤龍彦・正岡子規・梅崎春生・モーパッサン・小泉八雲・神谷美恵子
解説にかえて 安野光雅
装丁も、安野光雅
執筆者は、みな著名な方々。
戸井田道造については、その作品を読んだのも初めてのような気がする。この本に掲載されている「最初のハードル」は、幼い日のことを書いた名文であった。この人の作品を、もっと読んでみたいという衝動にかられ、Amazonへ注文しようと、その作業にかかりかけたが、結局は思い留まった。私の書斎には、戸井田道造こそないが、求めたまま、読んでいない本はたくさんある。
昨年までは、Amazonへの注文をためらうことは全くなかったけれど、最近は残生を強く意識するようになった。その判断は、間違いではあるまいとも思う。