ぶらぶら人生

心の呟き

桜並木から海辺へ

2021-03-27 | 散歩道
 予報では、明日は雨になるという。
 すでに今日も、薄雲が広がり、下り坂の空模様であった。

 午後、散歩に出かけた。桜並木の終点を目指して。

 懐かしい土の道。真ん中に草の生えている道。軽自動車が入れる程度の道幅しかなく、昔懐かしい野道である。

 行き止まりの近くに、車が見える。
 人気のない道なので、さて? と思案していると、車が動き始めた。
 道を譲って会釈する。中年男性の運転手も、会釈を返して人家のある方へ走り去ってゆかれた。
 安心して、やや密に咲きすぎた桜を眺めながら、終点まで歩いた。
 (まだ、落花の気配は全くなかった。)


 


 

 
 


 


 

  行き止まりの、小さな原っぱ。


 

  終点から、来た道を眺める。
  遥か遠くに、うっすらと小山が見える。


 

  人家のある場所へ引き返す途中に、今日初めて気づいたのだが、海辺へ出られそうな、自然にできたらしい歩道があった。松ぼっくりのたくさん落ちている道。これは面白そうだと歩き始めたが、まもなく不安になった。人気のない道で、起立性低血圧や心臓発作が起こったりしたら大変! と、私の身体的な弱点を思い出し、すぐ引き返した。そして、いつも通る道を歩いて、海辺に出ることにした。


 道辺に咲いていた花。

  

    ハナニラ


  

    ツルニチニチソウ


 正常の道を歩いて、大塚海岸に出る。
 潮騒という表現が似合いそうな、波音の穏やかな海であった。

 高島を眺める。今日は灯台が見えない。曇りのせいだろう。
 磯に、黒い玉が一個、ぽつんとあった。浮き玉であろうか。
 昔、漁師町で見かけるのは、ガラス玉だったように思う。今はプラスチック?

  
  

 
 海を背にして帰途に着くと、色とりどりの浮き玉が吊るしてあった。
 どのような場で、どのように使用されるのか、漁に関しては全く無知である。

 施設の入居者の方で、海や漁にとても詳しい方がいらっしゃる。
 今朝も、人気のない早朝の廊下で歩行運動をしていると、その方がお茶汲みに出てこられた。
 挨拶すると、今朝も、すぐ海の話になった。
 <海上の遥かに停泊しているあの船は、今、網を下ろしているところだ>と、教えてくださった。が、海面下でどんな作業が行われているのか、その状況を私の頭では十分理解し難かった。
 漁業に関する生き字引のような方である。
 話に熱がこもるから、十分理解できなくても、とてもおもしろい。
 次回、会う機会があったら、浮き玉(この呼び方も正しいかどうか?)は、どのように使われるのか尋ねてみよう。
 

  


    


  

   河口で釣りをする人。


  

   海面の銀波。

コメント
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