宗左近著『小林一茶』を書棚に返すにあたって、本の末尾に収められた<一茶俳句索引>を改めて読んでみた。
小林一茶は生涯に二万句を詠んだといわれている。
本書では、宗左近さんのお目にかなった330句が、鑑賞の対象となっている。そして、それらの句が、索引では、五十音順にまとめてある。
330句を読み返し、私自身が、身近に感じた句を拾い上げてみた。
青空に指で字をかく秋の暮
仰のけに寝て鳴にけり秋の蝉
有明や月より丸き棄氷
生残り生残りたる寒さかな
うつくしやせうじの穴の天の川
梅しんとしておのづから頭が下る
けふからは日本の雁ぞ楽に寝よ
死支度致せ致せと桜哉
死下手と又も見られん桜花
涼風の曲りくねって来たりけり
大の字に寝て涼しさよ淋しさよ
焚くほどは風がくれたるおち葉哉
手枕や蝶は毎日来てくれる
遠山が目玉にうつるとんぼ哉
猫の子がちょいと押へるおち葉哉
人のなす罪より低し雲の峯
古壁やどの穴からも秋の月
ほたるよぶよこ顔過るほたる哉
目出度さもちう位也おらが春
夕風や社の氷柱灯のうつる
選んだ数が、偶然20句となった。
一茶の句は大方は分かりやすい。それでいて、なかなか奥深い。
それは、一つの大きな魅力であろう。
小林一茶は生涯に二万句を詠んだといわれている。
本書では、宗左近さんのお目にかなった330句が、鑑賞の対象となっている。そして、それらの句が、索引では、五十音順にまとめてある。
330句を読み返し、私自身が、身近に感じた句を拾い上げてみた。
青空に指で字をかく秋の暮
仰のけに寝て鳴にけり秋の蝉
有明や月より丸き棄氷
生残り生残りたる寒さかな
うつくしやせうじの穴の天の川
梅しんとしておのづから頭が下る
けふからは日本の雁ぞ楽に寝よ
死支度致せ致せと桜哉
死下手と又も見られん桜花
涼風の曲りくねって来たりけり
大の字に寝て涼しさよ淋しさよ
焚くほどは風がくれたるおち葉哉
手枕や蝶は毎日来てくれる
遠山が目玉にうつるとんぼ哉
猫の子がちょいと押へるおち葉哉
人のなす罪より低し雲の峯
古壁やどの穴からも秋の月
ほたるよぶよこ顔過るほたる哉
目出度さもちう位也おらが春
夕風や社の氷柱灯のうつる
選んだ数が、偶然20句となった。
一茶の句は大方は分かりやすい。それでいて、なかなか奥深い。
それは、一つの大きな魅力であろう。