ぶらぶら人生

心の呟き

歯科医院と美容院

2015-01-08 | 身辺雑記
 歯の定期検診を受けてきた。

 老いというのは、いろいろなところに出てくる。
 下唇の内側に、白い筋ができている。
 食事に支障はないけれど、熱い飲み物は多少しみる。

 看護士さんに相談してみた。
 起床時に口が渇くか、と尋ねられた。
 毎朝ではないけれど、時にはひどい渇きを感じると話す。
 唾液の分泌が少なくなっているのかもしれない、とのことだった。
 お年寄りの中には、義歯を入れようとして、痛みに苦しむ人もあるとか。
 初耳である。
 そういう苦痛があるとは知らなかった。

 私の場合、今のところ、唾液の減少を自覚することはないけれど。

 老いのもたらすものは、いろいろな形を持つ。
 が、最近は、あまり驚いたり、気に病んだりしなくなった。
 ああ、これも老いのせいかと、達観気味だ。
 (しかし、酷い痛みを伴えば、決して、おおらかに過ごすわけにはいかないだろうけれど…)


 美容院には、予約をしていなかった。
 街へ出たついでに、髪の手入れもしたい、と思った。
 電話して、美容院の都合を尋ねた。
 1時に、おいでください、との返事であった。

 ちょうど1時間の待ち時間がある。
 そこで、駅前の、<カフェ M>で昼食をとった。

 店主から、M市のガイドブック「M浪漫」をいただいた。
 その表紙を飾っている写真は「衣毘須(えびす)神社」であった。
 私は、その地も、そこにある神社も、知らなかった。

          1192年 鎌倉幕府成立と
        時を同じくして始まった中世の城下町
   
    SHIMANE MASUDA ― 日本海の鎌倉(西の鎌倉)


 と、写真の下に、書いてある。

 <津和野>が<山陰の小京都>と呼ばれることは知っていたが、当地が、<西の鎌倉>とは……。

 その小冊子で、今日の食事処の正式な名前が、<カフェ M>であることも知った。

 活け花を眺め、日替わり定食(コーヒーつき)をいただいた。

         

  

         

                 


 午後1時から、M美容院で、髪の手入れをしていただく。
 カットとシャンプー。
 
 老いても、髪と爪は、実に順調に伸びる。
 その上、髪も爪も、少し伸びると鬱陶しい。
 わずかな長さをカットしていただいても、さっぱりする。

 美容師のみなさんは、とても親切で、いつも居心地の良い時間を過ごさせていただく。
 人の親切が、老いを深めるにつれ、ことさらありがたい。

 バス停に行ってみると、次のバスまで、45分待たねばならない。
 持ち重りする買い物もないのに、タクシーで帰るのは贅沢に思えたが、寒風の中ぶらぶらするのも良くないと言い訳して、タクシーで帰宅した。 
コメント
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