「初夢」を見た。
しかし、何とも筋立てのおかしな、混沌とした夢であった。
人間が多数登場したけれど、一人として知った顔はなく、それは群衆に過ぎなかった。
年末の買い物で、求め忘れたものがある。
午後、気まぐれな日差しに誘われ、急いで買い物に出かけた。
葉書の投函も兼ねて。
近くの<ポプラ>まで。
「初外出」である。
「初買い物」でもある。
帰途、天候が一変し、たちまち吹雪となった。
それはそれで楽しかった。
しかし、「初吹雪」は、片時私を喜ばせて、過ぎ去った。
中学校脇の細道で、ハコベを見つけた。
花の蕾がついている。(その葉には、先刻の雪の名残もあった。)
春がもう、顔をのぞかせている!
「緑なすはこべは萌えず、若草もしくによしなし」
島崎藤村の「千曲川旅情の歌」の一節を口ずさみながら、しゃがんでハコベを眺めた。
子どものころには、<ヒズリ>と呼んでいた。
(ヒズリは、石見の方言らしい。)
春の七草では、<はこべら>と呼ばれる。
(せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ、これぞ七草)
近道をして坂を上りながら、藤村の詩を、最初から言ってみようと試みた。
ところが、昔は完全に暗誦出来たものが、うまく言えない。
頭が、すっかり老いてしまった。
帰宅後、早速、タブレットで調べた。
ああ、そうだったと詩句を確かめ、さらには、亡き歌手・藤山一郎さんの歌(弘田竜太郎作曲)で、その詩句を味わった。
「初聞き」である。
哀愁を帯びた曲であった。
居ながらにして、調べごとをしたり歌を聞いたりできるのが、タブレットのありがたいところだ。
しかし、何とも筋立てのおかしな、混沌とした夢であった。
人間が多数登場したけれど、一人として知った顔はなく、それは群衆に過ぎなかった。
年末の買い物で、求め忘れたものがある。
午後、気まぐれな日差しに誘われ、急いで買い物に出かけた。
葉書の投函も兼ねて。
近くの<ポプラ>まで。
「初外出」である。
「初買い物」でもある。
帰途、天候が一変し、たちまち吹雪となった。
それはそれで楽しかった。
しかし、「初吹雪」は、片時私を喜ばせて、過ぎ去った。
中学校脇の細道で、ハコベを見つけた。
花の蕾がついている。(その葉には、先刻の雪の名残もあった。)
春がもう、顔をのぞかせている!
「緑なすはこべは萌えず、若草もしくによしなし」
島崎藤村の「千曲川旅情の歌」の一節を口ずさみながら、しゃがんでハコベを眺めた。
子どものころには、<ヒズリ>と呼んでいた。
(ヒズリは、石見の方言らしい。)
春の七草では、<はこべら>と呼ばれる。
(せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ、これぞ七草)
近道をして坂を上りながら、藤村の詩を、最初から言ってみようと試みた。
ところが、昔は完全に暗誦出来たものが、うまく言えない。
頭が、すっかり老いてしまった。
帰宅後、早速、タブレットで調べた。
ああ、そうだったと詩句を確かめ、さらには、亡き歌手・藤山一郎さんの歌(弘田竜太郎作曲)で、その詩句を味わった。
「初聞き」である。
哀愁を帯びた曲であった。
居ながらにして、調べごとをしたり歌を聞いたりできるのが、タブレットのありがたいところだ。