ぶらぶら人生

心の呟き

7月の庭 (蘇鉄と紫陽花)

2011-07-02 | 草花舎の四季
        

 梅雨空の一日。
 肌にまつわりつくような湿気が鬱陶しい。

 草花舎へ行く。
 昨夜、Tちゃんから電話があり、明日、スーザンさんが来られるとの連絡を受けた。
 
 Tちゃんは6月16日にイタリアから、スーザンさんは28日にフランスから帰ってこられたばかりである。
 二人にお会いするのも、スーザンさんと一緒に食事するのも、実に久しぶりのことだった。

 スーザンさんはカレーライス。私は、先日来、歯にいささかの不安があり、サラダやお肉が食べにくいので、昼食をケーキとコーヒーで済ませた。

 今日は、庭を歩かなかった。
 テラスに出て、蘇鉄と紫陽花のある風景を眺めるに留めた。(写真)
 スーザンさんも、テラスに出てこられた。
 折から、蝶が眼前をよぎった。
 「ちょうちょ」と私が言う。
 「ああ、BUTTERFLY チョウチョ?」と、スーザンさん。
 傍らの枝にかけられた巣の中央に、獲物を捕らえた蜘蛛が戻ってきたところだった。
 「SPIDER」と指さし、「くも」と言う。
 「クモ? チョウチョとクモ?」と、スーザンさん。
 たどたどしく単語の会話をする。

 そのあとの話で、スーザンさんの自伝が、校正の段階に来ていることを知った。
 10月ごろまでに校正を終え、本が出来上がるのは3月ごろであり、かなりの写真も添えらた200ページぐらいの本になるらしい。
 スーザンさんは、思考しながら手書きで原稿を書き、パソコンは清書のために使われるらしい。

 今日は、Tちゃんの通訳なしでの会話だった。実にぎこちない。
 上記の内容は、ジェスターや聞き取れるわずかな単語をつないでの判断なので、勘違いがあるかもしれない。

 二人で帰途に着いた。
 スーザンさんは、ミニミニスーパー(勝手にそう呼んでいる小さなお店)で、サラダ用のマヨネーズを買って帰られる予定だったようだ。
 ところがお店は閉まっていた。土日はお休みなのだ。

 団地に向かって歩いているとき、ホトトギスがしきりに鳴いていた。
 「キョキョキョ ホトトギス」と説明する。
 スーザンさんは立ち止まって、
 「ホトトギス ホトトギス ホトトギス」
 と、繰り返される。

 ホトトギスの棲息範囲は?
 英語でなんというのだろう?
 などと思いながら、私とスーザンさんは、キョキョキョ と、ホトトギスの声を真似ながら歩いた。  
コメント
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