ぶらぶら人生

心の呟き

母の命日

2011-07-29 | 身辺雑記
 今日は、母の命日である。
 平成4年の死の日から、長い歳月が流れた。
 夏真っ盛りの暑い日であった。

 今朝、桔梗の花を供えようと、裏庭に出てみると、秋めいた雲が流れていた。
 他界の日に比べれば、涼しい夏の一日になりそうな気配であった。

          

 午前中、M歯科医院に、定期の検査を受けに行った。
 市道をはさんで、解体工事が行われていた。
 N病院が取り壊され、新築されるのだという。
 母が最期を迎えた病院の個室は、すでに壊されていた。

 命日の今日、最期の居場所の解体にめぐり合う不思議を思いつつ、作業を眺めた。

            

 父母が長く過ごした昔の家も、26年前に姿を消した。が、家の側にあった黄色いカンナの花だけは、今年も屋敷跡に咲いて、夏の風情を漂わせている。
 この花を眺めると、昔の家を思い出す。

 滅ぶものあり、生きながらえるものあり、変貌は様々。

                
コメント
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