梅雨空の一日。
肌にまつわりつくような湿気が鬱陶しい。
草花舎へ行く。
昨夜、Tちゃんから電話があり、明日、スーザンさんが来られるとの連絡を受けた。
Tちゃんは6月16日にイタリアから、スーザンさんは28日にフランスから帰ってこられたばかりである。
二人にお会いするのも、スーザンさんと一緒に食事するのも、実に久しぶりのことだった。
スーザンさんはカレーライス。私は、先日来、歯にいささかの不安があり、サラダやお肉が食べにくいので、昼食をケーキとコーヒーで済ませた。
今日は、庭を歩かなかった。
テラスに出て、蘇鉄と紫陽花のある風景を眺めるに留めた。(写真)
スーザンさんも、テラスに出てこられた。
折から、蝶が眼前をよぎった。
「ちょうちょ」と私が言う。
「ああ、BUTTERFLY チョウチョ?」と、スーザンさん。
傍らの枝にかけられた巣の中央に、獲物を捕らえた蜘蛛が戻ってきたところだった。
「SPIDER」と指さし、「くも」と言う。
「クモ? チョウチョとクモ?」と、スーザンさん。
たどたどしく単語の会話をする。
そのあとの話で、スーザンさんの自伝が、校正の段階に来ていることを知った。
10月ごろまでに校正を終え、本が出来上がるのは3月ごろであり、かなりの写真も添えらた200ページぐらいの本になるらしい。
スーザンさんは、思考しながら手書きで原稿を書き、パソコンは清書のために使われるらしい。
今日は、Tちゃんの通訳なしでの会話だった。実にぎこちない。
上記の内容は、ジェスターや聞き取れるわずかな単語をつないでの判断なので、勘違いがあるかもしれない。
二人で帰途に着いた。
スーザンさんは、ミニミニスーパー(勝手にそう呼んでいる小さなお店)で、サラダ用のマヨネーズを買って帰られる予定だったようだ。
ところがお店は閉まっていた。土日はお休みなのだ。
団地に向かって歩いているとき、ホトトギスがしきりに鳴いていた。
「キョキョキョ ホトトギス」と説明する。
スーザンさんは立ち止まって、
「ホトトギス ホトトギス ホトトギス」
と、繰り返される。
ホトトギスの棲息範囲は?
英語でなんというのだろう?
などと思いながら、私とスーザンさんは、キョキョキョ と、ホトトギスの声を真似ながら歩いた。
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