「これも花ですよ」
と、義弟に言われて、不思議な花の前に立つ。
花らしくない花。
奇妙奇天烈は花である。
しかし、考えてみると、私が勝手に花の概念を規定しているのかもしれない。
色や形が花の常識を越え、やや異常ではあるが、花には違いない。
よく見れば、精巧を極めている。
花に限らず、風変わりは面白い。凡庸を越えるものがあるから、世の中が楽しいともいえる。
この植物は「寒葵」の一種。花の形状から「尾長カンアオイ」と呼ばれるのだそうだ。
妹宅の庭で、今目立っているのは、芍薬とテッセン。(下の写真)
妹によると、この時期、花の数は少ないのだそうだ。
しかし、わが家の庭に比べれば、百花繚乱の趣である。
皐月の晴れ間、庭を歩いて、地植えの花や鉢植えの花々を楽しんだ。
100枚ばかりカメラに収めたが、その中の一部を添付しておこう。