ぶらぶら人生

心の呟き

唐音への道

2010-06-06 | 身辺雑記
 今日は、町内でクリーンデーと決められ、朝、唐音への道を歩きながら、道ばたにポイ捨てされた空缶を拾った。
 多人数で一本道を歩くので、見落とされた缶を拾うのは容易でない。今年も、朝の散歩を楽しむだけの結果になった。道々、今日を生きる植物たちを眺めながら。

 帰宅後、朝食をとり、再びデジカメを持って出かけた。
 朝、歩いた道の植物たちをもう一度眺めるために。
 少し霞のかかったようなお天気であった。
 遥か眼下に、土田海岸が見えた。久しく散歩を怠っていることを思いながら、折々散歩コースに選ぶ、湾曲した砂浜を眺めた。

       

 海側の道に、格別大きな葉を広げている、二種類の樹木がある。
 南国的な雰囲気の植物である。
 一つ一つに名前があるのだろうけれど、その名は分からない。
 知りたいと思う気持ちもあるけれど、周辺に存在する植物も動物も、そして人についても、固有の名前を覚えるには、数が多すぎる。老化した脳にとっては特に…。
 したがって最近は、ご縁があれば、その名前を覚えることにしようと思うようになった。

       

       

 白い花をつけた木は、イボタノキ(あるいはプリペット)と卯の花(写真 下)だろうと思う。卯の花の方は、純白の美しさをそろそろ失いかけている。

       

       

 実は今日、再び同じ道を歩いて見たいと思ったのは、見知らぬ白い花があったからだった。
 しかし、それはかなり奥まった、唐音の海に近いあたりだったらしく、そこまで歩くのを諦めた。
 最近、国道に熊が出没したので注意するよう、各家にプリントが配れたばかりであった。
 想像を超えた夢のような世界だ。が、今は、雀や燕など、人里に多かった小動物の数が減り、本来、山奥に棲息するはずの獣の類が、人里に出没するらしい。
 ふと、それを思い出し、人家もなく、人気のない道を歩くのは危険なことに思えてきた。 と思うと、子猫が私を警戒して慌しく道を横切り、藪に消えた。一瞬、どきりとした。
 以前は、釣りに来る人の車に出逢うのを気味悪く思ったが、熊はさらに怖い。
 私は、目的の白い花をつけた樹木に行きつかないうちに、踝を返した。

 鶯が鳴き時鳥が鳴く。私と鳥たちだけの世界のように思える道であった。
 今日は波の穏やかな日で、海鳴りの音もなく…。
 気になる植物の花の前では足を留める。
 しかし、見慣れた木や草なのに、名前は知らない。
 以下の写真で、はっきりと名前を答えられるのは、ホタルブクロ(最後の写真)ぐらいである。

       

       

       

       

       

               
コメント
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