6月の庭 （アマリリスなど）

　お昼過ぎ、草花舎に出かける。朝から折々雨が降るので傘を持って出かけた。が、空は明るんで雨の気配はなさそうなので、雨傘を置くため家に引き返した。
　しかし、草花舎にいる間に、ひと時、緑の庭に雨が沛然と降った。
　不安定な天候の一日だった。

　雨に洗われた庭を歩く。
　アマリリスの鮮烈な赤い花が、蘇鉄の麓に咲いていた。
　毎年同じ位置に咲くけれど、今年ほど見事な咲きっぷりは珍しい。
　蕾の膨らみ具合も様々である。
　開花のプロセスを審らかにするかのように。


　　　　　　　　　　

　草花舎の入り口には、例年通り、バンマツリやキンシバイが盛りである。
　歳々年々花相似たり、との思いに浸る。
　
　　　　　　　　　

　　　　　　　　　

　知らない花もひっそりと咲き、グミの実の赤が目立ち始めた。が、今年は数が少ない。
　不作の年なのだろうか。

　　　　　　　　　

　　　　　　　　　

　可憐な薔薇の花。
　素朴なホタルブクロ。
　重なり合う大きな葉の中央から茎を伸ばし、その先端に、穂状の花を咲かせる気配の植物。名前は知らない。