おねえちゃんの独り言

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(・・・って、そのまんまだけど)

父の話・その3

2016-12-08 23:11:05 | Weblog
 さてさて、父はほぼ寝たきり、母は左腕骨折の3月末、日赤の医者が唐突に「○×さん(父)には申し訳ないことをした。手術には2つ方法が有った。今度、もう1つの手術方法をやってみては?」と言い出したそうな・・・
 はぁ・・・???
 まさにMJの無限整形地獄状態・・・
 その後、再三の日程変更や、そこまで言っておいてまだどんな手術か医師が迷っているなどというふざけた状態を経て、父は4月上旬に再び、8時間の大手術を受けた。
 医者の説明によると「前回腰椎1と5のチタンを切ったが、外れた5が動いて痛みの原因になった。5は前回ネジを抜いた後が大きく空いていてザクザク。2から4のチタンに、5の下に有る仙骨までチタンを付けたし、仙骨に4本の大きなネジで止めた」そうである。うわ、もう、素人が聞いたって最悪じゃん!と分かる。どんどん骨の穴を増やして大きくしてボロボロにしてるだけじゃん!!! 母があきれて、仙骨なら骨密度が高いのかと訪ねたら、「同じくザクザク」と答えたそうである。・・・・・。「この大きなネジの穴がまた広がる可能性があるし、今度は上の方の1が揺れだしたり、更に上にいき、今後も何度かの手術が必要になると思う」などと平気でのたもうたそうな・・・
 あのさあ、普通に考えて、おかしいと思わないのかね?! 医者なんて職業を長くやってると、普通の感覚が麻痺してそういうものだと信じ込んでしまうのか? 常識的に考えて、そんな手術、普通の人間なら絶対におかしいと思うだろ??? 患者で実験すんじゃねーよ!!! いくら手術代の患者負担がないからって、ふざけるものいい加減にしろ!!!
 この日赤の無責任な清水という医師、挙げ句の果てに「マンションに帰って自活できると思う」とぬかしたそうな・・・。百回死ね!である。普通に考えたら自活できるはずがないことは誰でも分かるが、藁にもすがりたい哀れな患者にあらぬ期待を抱かせやがって、地獄に堕ちろ! てめーの戯れ言のせいで、どれだけ家族が迷惑すると思ってるんだ! ってか、歩けていた患者を寝たきりにする手術をした時点で、百回死ね!である。

 年寄りというものは、転倒や病気をきっかけに、それまで元気だったのが一気に老け込んでぼけてしまうものなのだが、父もしかり。去年までは株仲間に向けてメルマガまで発行していたというのに、入院3ヶ月ですっかりボケ始め、なんでもかんでも忘れる、鍵どこ? 携帯どこ? 耳は遠くなる、相変わらずほぼ寝たきり。哀れの一言に尽きる・・・

 それでも4月末には施設に入る準備ということで、病院から外出して(母が付き添い)株を処分したり、金塊を売ったり・・・して病院に戻ったところで、タクシーから降りたとたんに転倒。これでさすがに本人も、二度と自活したいとは言うまいぞ。
 5月半ば、なにやら唐突に大久保病院に転院してリハビリすることに。前は「回復は期待できない。普通のマンションに戻って自活するのは無理」「リハビリ入院は次に行く施設が決まってからでないと受け付けません」などとのたもうていた、大久保病院のリハビリ医師が、日赤の清水医師がどんな指示を出したのか知らないが、歩行器をつかってよたよた歩く父を見て「家(マンション)ヘ帰れますね」と言ったとか。開いた口がふさがらないとは、まさにこのこと。どいつもこいつも、クソ医者ばっか!!!
 結局、骨年齢100才のすかすか骨に、リハビリなんてろくにできるはずもなく、ちょっと熱心にやれば反動でまたしばらく寝たきりになるし、ベッドに起き上がるのすら大変な状態。さらに血管内の石灰化が進んでいるそうで、脳血管の詰まりのため記憶が全く消えることも時々有るらしい。本人もさすがに自活はあきらめ、前から母があれこれ探していた有料老人ホームへの入所を本格的に検討することに。
 6月末には、最終候補だった八王子のマンション型有料老人ホームを父本人も見学。そこに入ることに決定。耳が遠い半ボケながら、プライドだけはまだ残っている父、母の付き添いを断って一人で銀行を回って預金を寄せ集め、入居金2850万円を振り込み。ヨボヨボじいさんが大金持って、悪漢に突き飛ばされでもしたら一巻の終わりと、母はもちろん、私もアメリカから気が気ではなかったが、どうにか入金も無事に完了。
 最後は7月末に20年住んだマンションを処分。売却金額は、実に、有料老人ホーム入所金の半額以下。広さ(狭さ)や古さ、残していく荷物の処理費など、いろいろな要素があるにしても、絶対に売らざるを得ない状況を見透かされて足下を見られ、買い叩かれた感、バリバリ・・・(私がどうこう言うことではないが)
 かくして父は、一生外せることのないガチガチの硬いコルセットと共に8月上旬、7ヶ月ぶりに退院して八王子の住人となったのでありました・・・
 それにしても、ですよ! いくら透析患者だから治療費自体は無料と言っても、入院費用(差額ベッド代?)が一日3万! 月90万! 1月から8月まで、いったい何百万使ってんの! そういう問題じゃないと分かっていても、その金くれ!と言いたくなる。父が稼いだ金、どう使おうと父の勝手なのは重々承知しているが、豪華クルーズとか別荘に使うのならまだしも、普通に生きてたら(愚かな手術なんか受けなければ)まったく不要だった入院のために使うなんて! その金、うちの子の大学の学費にしてくれたら良かったのに・・・とか、考えたくなるでしょ、誰でも。はあ・・・

 八王子の施設自体は至れり尽くせりで、父も気に入った様子。しか~し、ここで一件落着じゃなかったんですねぇ。今年2016年、私の日本の家族にとって最低最悪の年、まだなんかありましたよ・・・ハイ。というわけで、次で父の話は最後になると思います。
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