もう勢いで母の話も書きます。母の運が悪いのは何も今年に限った話ではなく、もちろん人生いい時も悪い時もあるだろうが、総合評価として決して運のいい人生は送ってきていない。さだまさしの「運がいいとか~悪いとか~人は時々~口にするけど~そういうことって確かにあると~あなたを見てて~そう思う~」という感じの人ではある。しかし、話が無限に広がらぬよう、ここでは今年の話に限って書く。
これとて、もちろん母が「2016年運が悪い大賞」に選ばれるほど運が悪かったと思っているわけでは、まったくない。震災で家をなくした人だっているし、ただ散歩していただけなのに、上から鉄柱が落ちてきて、当たったなんて生やさしいものではなくて頭蓋骨を貫通して即死してしまうというあり得ないような不運な人だっている。
なにごとも、上を見ても下を見てもキリがないわけで、そんなこと分かっていても、今年はちょっと尋常じゃない運の悪さだったでしょう・・・という、愚痴です、ハイ。
まず前提条件として、正月早々からの父の入院と、それに伴う多忙やストレス、さらに何年も前から続いていた祖母にまつわる面倒、既往症(?)の座骨神経痛、足首の痛みなどがあります。
そんな状態の3月下旬、まず自宅の庭で前のめりに転んで手をついてしまい、骨折。これがまた、育ち盛りに戦争で栄養状態が悪かったせいか、よく折れるんだ。そもそも小学生の頃に転んで骨折した腕の古傷があるし、21世紀に入ってからたぶん2~3回、手首周辺を骨折しているはず。そしてこの時は、当日が祝日だったために翌日、近所の整形外科に行ったところ、手首の骨を二本とも骨折との診断。手術するなら近所の総合病院で入院と言われ、父や祖母の面倒のことを考えて手術を避け、そのまま固定を選んだのがミソの付き始めか・・・(ってかそもそも、私だったらどんな転び方をしようと決して骨折などしないから、いかんせん骨が弱いのが根本的な問題なんだけど)
そんなこんなで肘から先、6週間の固定を経て、とりあえずの治療が完了したのだが、痛みがやわらぐにつれて手首から先のしびれが気になるように。さらに手首も変形。整形外科では、しびれは神経が挟まったせいで保存的治療の限界だと、要するに手術をしなかったらそんなものだ仕方がないと、言われたそうな。
数ヶ月経ってもしびれは相変わらずだし、重い物も持てない。父が施設に落ち着いてしばらく経った9月後半になってようやく、駅3つほど離れた場所にある、ちょっと有名な整形外科へ・・・
穏やかで経験豊富そうなそこの医師による診断は、「痛みを取るには大きな手術が必要」「二本の骨の長さが違うので合わせて切る、そっくり返っているのを直すため切り込みを入れ腰の骨を楔状に埋め込む」「しびれはこの変形から来ている」「手首にある、指先へ行く神経を束ねている所が狭くなっている」「筋肉を切り開いて弛める手術が必要」「長く放って置くと、手術しても神経が回復しないことがある」などなど、とてつもなく大変そうな感じである。
この時はまだ、待ち受ける長期入院手術地獄の未来も知らぬが仏。入院はイヤだし、大きな手術も怖いしで、しびれさえ治れば痛みは我慢できるだろうと、まずは手根管狭窄を治す手術だけを日帰りで受けることに。
そんなわけで局所麻酔で日帰り手術を受けたのが9月末。手術自体も、術後の経過も、特に問題なし。10月8日には抜糸し、二日後には濡らしても大丈夫という状態にこぎ着けて一安心と思った矢先、またしてもとんでもない悲劇が・・・
10月10日、近所に買い物に出かけた時、前を若い男が何人かふざけながら歩いていた。突然、中でも大きな男が、何かのジェスチャーでもしたのか、後ろに勢いよく下がってきて、後ろを歩いていた母を突き飛ばした。小柄な母は尻餅をついて転倒し、その際によりによって抜糸したばかりの腕をついてしまったそうな・・・
実は母、10数年前の雪の日、坂道を歩いていたら近くを歩いていた男が滑って転倒。転ぶ時にその男が、近くを歩いていた母の手を反射的につかんでしまったもので母まで転倒し、骨折したという、不運な過去がある。普通に生きていたら一生で一度も遭わないような目に、同じ人間が何度も遭う・・・。本当に不思議である。
その若い男どもは、もちろん悪気があったわけではなく、しきりに謝っていたそうだが、「ゴメンで済みゃ、警察はいらないんだよ(古い!)」という話で、アメリカだったら間違いなく速攻で警察を呼び、その若い男に責任を取らせるところである。しかしまあ日本だし、母はそういう面倒を嫌う古い種類の人間だし、そもそもただただ痛くてそこまで頭が回らなかったことだろう。
翌日、もともと手術後の経過を診せに行くことになっていた整形外科でレントゲンを撮ったところ、親指側の骨が見事に斜めにずれて骨折していたそうである・・・。まったく、どうしてこうも不運かとあきれてしまう・・・。
とりあえずその場は引っ張って固定し、このままでは元の位置に戻らないし、またすぐに骨折しやすいからと、10月末に入院して腰骨を移植する手術を受けることに。
そして迎えた、4時間半の大手術。腰骨を移植して反り返っていた部分を修正して金属で固定。小指側の骨は長さが違うので少し削り、こちらも金属で固定。ここまでは予定通りだが、問題は重要な靱帯が損傷していること、10月上旬の骨折後に引っ張ったせいかもしれないと言われたそうな・・・。後日、靱帯の移植手術が必要になるとか・・・。
おいおいおい・・・ホントに勘弁してよ・・・である・・・。
それでもまあ約十日後には抜糸をし、予定通り2週間で退院するハズだったのに・・・! 退院前日になって突然、入院延長して翌週に再手術になった、とのメール。
おいおいおいおいおいおい・・・・・・。
なんでも、削って人工的に骨折させた小指側の骨にヒビが入っているとか。しかも、原因はどうやらリハビリ担当者の勇み足。医師の指示が出る前に固定を外して強くマッサージをしたらしい。そのまま放っておくと、1年半経ってもつくかどうか分からないので、再手術なのだそうだ・・・。母まで無限手術地獄かよ!!!
本当にまったく、どうしてこうなるのか・・・。母が特別、不運なのか。いや、父も延々と無限手術地獄に陥っていたし、最近の日本の病院のレベルが極端に下がっているのか。誰かに教えてもらいたいもんだ。
もう複雑すぎてよく分からんから詳細は省くが、11月中旬、なにやらカパンジー法とかいうやり方でネジやらワイヤーやらを使って骨をあちこち固定したそうである。担当医師自体は、熱心で丁寧で良い先生らしいのが、唯一の救いか。まあ、医者一人良くても、病院全体で連携が取れていなかったり、レベルの低いスタッフがいたりしたら、台無しだけどね。
そんなこんなで肩からガチガチに左腕を固定した状態で、ようやく家に帰れたのが11月末。実に5週間の長期入院。ってか、父につづいて母までこんなことになるとは、一体全体なんの因果か・・・。2016年は、霊感商法にツボ売りつけられそうな勢いの(どんな勢いだ?!)不運な年でありました。
帰ったら帰ったで、片腕使えない、5週間の入院で体はなまりまくり、腰骨を移植したから足も不自由、というわけで大変な毎日を送っているようだが、私としては、母まで有料老人ホームに入るなんてことになったらとんでもなく面倒なことになるので、どうぞそんなことにはなりませんように・・・と、母の一日も早い回復をひたすら祈る毎日なのである・・・。
精神的にも(当たり前だが)参っているので、そっちも心配。折しも、寒くて日照時間が短くて、健康でも体が固まって動きたくないし、普通でも憂鬱になりやすい冬である。こんな年は早くとっとと去って、心機一転の2017年になり、そして早く春になってほしいものだとひたすら願う今日この頃。
これでもう今年分のブログに割けるエネルギーと時間は使い果たしたので、よほどのことがない限り、年内にブログを更新することはもうないと思います。みなさま、どうぞ良いお年をお迎えくださいマセ!
これとて、もちろん母が「2016年運が悪い大賞」に選ばれるほど運が悪かったと思っているわけでは、まったくない。震災で家をなくした人だっているし、ただ散歩していただけなのに、上から鉄柱が落ちてきて、当たったなんて生やさしいものではなくて頭蓋骨を貫通して即死してしまうというあり得ないような不運な人だっている。
なにごとも、上を見ても下を見てもキリがないわけで、そんなこと分かっていても、今年はちょっと尋常じゃない運の悪さだったでしょう・・・という、愚痴です、ハイ。
まず前提条件として、正月早々からの父の入院と、それに伴う多忙やストレス、さらに何年も前から続いていた祖母にまつわる面倒、既往症(?)の座骨神経痛、足首の痛みなどがあります。
そんな状態の3月下旬、まず自宅の庭で前のめりに転んで手をついてしまい、骨折。これがまた、育ち盛りに戦争で栄養状態が悪かったせいか、よく折れるんだ。そもそも小学生の頃に転んで骨折した腕の古傷があるし、21世紀に入ってからたぶん2~3回、手首周辺を骨折しているはず。そしてこの時は、当日が祝日だったために翌日、近所の整形外科に行ったところ、手首の骨を二本とも骨折との診断。手術するなら近所の総合病院で入院と言われ、父や祖母の面倒のことを考えて手術を避け、そのまま固定を選んだのがミソの付き始めか・・・(ってかそもそも、私だったらどんな転び方をしようと決して骨折などしないから、いかんせん骨が弱いのが根本的な問題なんだけど)
そんなこんなで肘から先、6週間の固定を経て、とりあえずの治療が完了したのだが、痛みがやわらぐにつれて手首から先のしびれが気になるように。さらに手首も変形。整形外科では、しびれは神経が挟まったせいで保存的治療の限界だと、要するに手術をしなかったらそんなものだ仕方がないと、言われたそうな。
数ヶ月経ってもしびれは相変わらずだし、重い物も持てない。父が施設に落ち着いてしばらく経った9月後半になってようやく、駅3つほど離れた場所にある、ちょっと有名な整形外科へ・・・
穏やかで経験豊富そうなそこの医師による診断は、「痛みを取るには大きな手術が必要」「二本の骨の長さが違うので合わせて切る、そっくり返っているのを直すため切り込みを入れ腰の骨を楔状に埋め込む」「しびれはこの変形から来ている」「手首にある、指先へ行く神経を束ねている所が狭くなっている」「筋肉を切り開いて弛める手術が必要」「長く放って置くと、手術しても神経が回復しないことがある」などなど、とてつもなく大変そうな感じである。
この時はまだ、待ち受ける長期入院手術地獄の未来も知らぬが仏。入院はイヤだし、大きな手術も怖いしで、しびれさえ治れば痛みは我慢できるだろうと、まずは手根管狭窄を治す手術だけを日帰りで受けることに。
そんなわけで局所麻酔で日帰り手術を受けたのが9月末。手術自体も、術後の経過も、特に問題なし。10月8日には抜糸し、二日後には濡らしても大丈夫という状態にこぎ着けて一安心と思った矢先、またしてもとんでもない悲劇が・・・
10月10日、近所に買い物に出かけた時、前を若い男が何人かふざけながら歩いていた。突然、中でも大きな男が、何かのジェスチャーでもしたのか、後ろに勢いよく下がってきて、後ろを歩いていた母を突き飛ばした。小柄な母は尻餅をついて転倒し、その際によりによって抜糸したばかりの腕をついてしまったそうな・・・
実は母、10数年前の雪の日、坂道を歩いていたら近くを歩いていた男が滑って転倒。転ぶ時にその男が、近くを歩いていた母の手を反射的につかんでしまったもので母まで転倒し、骨折したという、不運な過去がある。普通に生きていたら一生で一度も遭わないような目に、同じ人間が何度も遭う・・・。本当に不思議である。
その若い男どもは、もちろん悪気があったわけではなく、しきりに謝っていたそうだが、「ゴメンで済みゃ、警察はいらないんだよ(古い!)」という話で、アメリカだったら間違いなく速攻で警察を呼び、その若い男に責任を取らせるところである。しかしまあ日本だし、母はそういう面倒を嫌う古い種類の人間だし、そもそもただただ痛くてそこまで頭が回らなかったことだろう。
翌日、もともと手術後の経過を診せに行くことになっていた整形外科でレントゲンを撮ったところ、親指側の骨が見事に斜めにずれて骨折していたそうである・・・。まったく、どうしてこうも不運かとあきれてしまう・・・。
とりあえずその場は引っ張って固定し、このままでは元の位置に戻らないし、またすぐに骨折しやすいからと、10月末に入院して腰骨を移植する手術を受けることに。
そして迎えた、4時間半の大手術。腰骨を移植して反り返っていた部分を修正して金属で固定。小指側の骨は長さが違うので少し削り、こちらも金属で固定。ここまでは予定通りだが、問題は重要な靱帯が損傷していること、10月上旬の骨折後に引っ張ったせいかもしれないと言われたそうな・・・。後日、靱帯の移植手術が必要になるとか・・・。
おいおいおい・・・ホントに勘弁してよ・・・である・・・。
それでもまあ約十日後には抜糸をし、予定通り2週間で退院するハズだったのに・・・! 退院前日になって突然、入院延長して翌週に再手術になった、とのメール。
おいおいおいおいおいおい・・・・・・。
なんでも、削って人工的に骨折させた小指側の骨にヒビが入っているとか。しかも、原因はどうやらリハビリ担当者の勇み足。医師の指示が出る前に固定を外して強くマッサージをしたらしい。そのまま放っておくと、1年半経ってもつくかどうか分からないので、再手術なのだそうだ・・・。母まで無限手術地獄かよ!!!
本当にまったく、どうしてこうなるのか・・・。母が特別、不運なのか。いや、父も延々と無限手術地獄に陥っていたし、最近の日本の病院のレベルが極端に下がっているのか。誰かに教えてもらいたいもんだ。
もう複雑すぎてよく分からんから詳細は省くが、11月中旬、なにやらカパンジー法とかいうやり方でネジやらワイヤーやらを使って骨をあちこち固定したそうである。担当医師自体は、熱心で丁寧で良い先生らしいのが、唯一の救いか。まあ、医者一人良くても、病院全体で連携が取れていなかったり、レベルの低いスタッフがいたりしたら、台無しだけどね。
そんなこんなで肩からガチガチに左腕を固定した状態で、ようやく家に帰れたのが11月末。実に5週間の長期入院。ってか、父につづいて母までこんなことになるとは、一体全体なんの因果か・・・。2016年は、霊感商法にツボ売りつけられそうな勢いの(どんな勢いだ?!)不運な年でありました。
帰ったら帰ったで、片腕使えない、5週間の入院で体はなまりまくり、腰骨を移植したから足も不自由、というわけで大変な毎日を送っているようだが、私としては、母まで有料老人ホームに入るなんてことになったらとんでもなく面倒なことになるので、どうぞそんなことにはなりませんように・・・と、母の一日も早い回復をひたすら祈る毎日なのである・・・。
精神的にも(当たり前だが)参っているので、そっちも心配。折しも、寒くて日照時間が短くて、健康でも体が固まって動きたくないし、普通でも憂鬱になりやすい冬である。こんな年は早くとっとと去って、心機一転の2017年になり、そして早く春になってほしいものだとひたすら願う今日この頃。
これでもう今年分のブログに割けるエネルギーと時間は使い果たしたので、よほどのことがない限り、年内にブログを更新することはもうないと思います。みなさま、どうぞ良いお年をお迎えくださいマセ!