正月に日本に行った際、公認会計士をしている先輩のつてで某大手都銀(以下・M銀)の人を紹介してもらい、日米間の送金などでお世話になっている。詳細は省くが、いろいろあって正月に依頼した送金手続きが長らくかかってようやく完了した。
こちらの火曜日の朝、メールを確認すると、担当のF氏から「送金手続きが終了したので、近日中にアメリカの口座に入金になるはず」というメールが来ていた。ほっとしたのもつかの間、そのすぐ下に「払い戻し保留中の承認」というメールが届いているではないか。
・・・?????
差出人は「○× Financial Group」と、いかにも本物らしい。まあ、差出人なんていくらでも偽装できるのだが、差し出しアドレスのドメインも本物のM銀のものを語っていて、よくありがちな迷惑メールのそれと比べ、かなり本物っぽい。
本文には、以下の内容が書かれていた。
=====
承認の保留中の払い戻しがあります。
この払い戻しは、3-5 日以内に銀行口座に送信されます。
以下のリンクをクリックして、このフォームに記入してください。
払い戻し承認フォーム
このリンクは24時間で有効期限が切れます。
敬具,
Copyright (C) 2019 ○× Co.,Ltd. All Rights Reserved.
=====
ぶっちゃけ、普段だったら騙されようもない内容である。本文中に私の名前も口座番号も何も書いていない時点で、明白な迷惑メールである。「承認の保留中の払い戻し」というのも、英語の迷惑メールによくある、「あなたが受け取れるお金があります」などと書いてきて個人情報を盗む、というパターンと全く同じである。
しかし、このメールが送られてきたのが、F氏からのメールのわずか数時間後であり、しかも差出人もM銀ドメイン。さらに、F氏とのやりとりに使っているアドレスは、過去に迷惑メールが届いたことがない(毎日何百通も届くアドレスもあるけど)。おまけに先週、送金書類を作る際に、要求されたこちらの銀行のSWIFT番号が分からず、ABA Routing番号で代用(過去に他行からABA Routing番号で何度も送金しているので、まず大丈夫だと分かってはいるのだが)していたり、金額がかなり大きいので不正送金やマネーロンダリングなどを疑われはしないかと心配していたりしたもので、送金がうまくいかずに戻されてしまったということか???と、一瞬だがかなりうろたえてしまった。我ながら情けない。
少し考えて、何度も読み直して、さらに「払い戻し承認フォーム」なるリンク先のアドレス(まさにそのアドレスにアクセスしたわけではないが、使われているドメインはどこぞのコンタクトレンズ屋のものだった)を確認するに至り、これはおかしいぞ、と確信。
それでもチト心配で、一応F氏にメールで確認。日本が朝になってすぐに「それは弊社からのメールではない、送金状況も特に問題はない」との返信で、一安心したのだが、そうなると、今度は、なんでこのタイミングでこの内容の迷惑メールが届くのか?!という疑問がむくむくとわき上がってくる。
先にも書いたが、このアドレスは過去に迷惑メールが届いたことがない。他のアドレスを含めても、過去に日本の銀行を語る迷惑メールが届いたことはない。長年使っている銀行から「当社を語る偽メールにご注意」といったお知らせメールがたまに届くが、実際に都銀を語る迷惑メールを受け取ったのは、今回が初めてだ。
M銀から送金のお知らせメールが届いた直後に、同じM銀を語り、払い戻しのお知らせメールを送る。こんな偶然、普通あり得ないだろ・・・???
何を疑っているのかと言えば、M銀内部のコンピュータの「汚染」である。F氏かどうか分からないけど、誰かのパソコンとか、あるいはサーバとか、マルウエアに感染してない・・・???と、F氏宛の返信メールに書きたかったけれど、しばらく考えてぐっと堪えた。あらぬ疑いをかけて違ったら恥ずかしいし、そもそも自分が騙されなければいい話で、他の顧客がリンクをうかつにクリックして騙されたり感染したりしても関係ないもんね。
それでも「このアドレスに迷惑メールが届いたことはない」ということと、「内容もタイミングもあまりに巧妙で驚いた」ということは書いたのだが、意図を読み取ってくれただろうか? 一応、M銀のシステム部門に問い合わせてくれたようなので、そっちの部署でも気を利かせてなにか対処してくれているといいのだが・・・
それにしても油断も隙もありゃしない。アメリカはアメリカで、今や全通話の半分以上がロボコール(電話に出ると録音したメッセージが読み上げられる、宣伝や個人情報搾取のための電話)だと、連日テレビのニュースで問題報道されてるし、つい先日は(ここにも書いたけど)私とダンナのクレジットカード情報がほぼ同時に盗まれたし、まったくもって面倒な世の中になったもんである。
こちらの火曜日の朝、メールを確認すると、担当のF氏から「送金手続きが終了したので、近日中にアメリカの口座に入金になるはず」というメールが来ていた。ほっとしたのもつかの間、そのすぐ下に「払い戻し保留中の承認」というメールが届いているではないか。
・・・?????
差出人は「○× Financial Group
本文には、以下の内容が書かれていた。
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承認の保留中の払い戻しがあります。
この払い戻しは、3-5 日以内に銀行口座に送信されます。
以下のリンクをクリックして、このフォームに記入してください。
払い戻し承認フォーム
このリンクは24時間で有効期限が切れます。
敬具,
Copyright (C) 2019 ○× Co.,Ltd. All Rights Reserved.
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ぶっちゃけ、普段だったら騙されようもない内容である。本文中に私の名前も口座番号も何も書いていない時点で、明白な迷惑メールである。「承認の保留中の払い戻し」というのも、英語の迷惑メールによくある、「あなたが受け取れるお金があります」などと書いてきて個人情報を盗む、というパターンと全く同じである。
しかし、このメールが送られてきたのが、F氏からのメールのわずか数時間後であり、しかも差出人もM銀ドメイン。さらに、F氏とのやりとりに使っているアドレスは、過去に迷惑メールが届いたことがない(毎日何百通も届くアドレスもあるけど)。おまけに先週、送金書類を作る際に、要求されたこちらの銀行のSWIFT番号が分からず、ABA Routing番号で代用(過去に他行からABA Routing番号で何度も送金しているので、まず大丈夫だと分かってはいるのだが)していたり、金額がかなり大きいので不正送金やマネーロンダリングなどを疑われはしないかと心配していたりしたもので、送金がうまくいかずに戻されてしまったということか???と、一瞬だがかなりうろたえてしまった。我ながら情けない。
少し考えて、何度も読み直して、さらに「払い戻し承認フォーム」なるリンク先のアドレス(まさにそのアドレスにアクセスしたわけではないが、使われているドメインはどこぞのコンタクトレンズ屋のものだった)を確認するに至り、これはおかしいぞ、と確信。
それでもチト心配で、一応F氏にメールで確認。日本が朝になってすぐに「それは弊社からのメールではない、送金状況も特に問題はない」との返信で、一安心したのだが、そうなると、今度は、なんでこのタイミングでこの内容の迷惑メールが届くのか?!という疑問がむくむくとわき上がってくる。
先にも書いたが、このアドレスは過去に迷惑メールが届いたことがない。他のアドレスを含めても、過去に日本の銀行を語る迷惑メールが届いたことはない。長年使っている銀行から「当社を語る偽メールにご注意」といったお知らせメールがたまに届くが、実際に都銀を語る迷惑メールを受け取ったのは、今回が初めてだ。
M銀から送金のお知らせメールが届いた直後に、同じM銀を語り、払い戻しのお知らせメールを送る。こんな偶然、普通あり得ないだろ・・・???
何を疑っているのかと言えば、M銀内部のコンピュータの「汚染」である。F氏かどうか分からないけど、誰かのパソコンとか、あるいはサーバとか、マルウエアに感染してない・・・???と、F氏宛の返信メールに書きたかったけれど、しばらく考えてぐっと堪えた。あらぬ疑いをかけて違ったら恥ずかしいし、そもそも自分が騙されなければいい話で、他の顧客がリンクをうかつにクリックして騙されたり感染したりしても関係ないもんね。
それでも「このアドレスに迷惑メールが届いたことはない」ということと、「内容もタイミングもあまりに巧妙で驚いた」ということは書いたのだが、意図を読み取ってくれただろうか? 一応、M銀のシステム部門に問い合わせてくれたようなので、そっちの部署でも気を利かせてなにか対処してくれているといいのだが・・・
それにしても油断も隙もありゃしない。アメリカはアメリカで、今や全通話の半分以上がロボコール(電話に出ると録音したメッセージが読み上げられる、宣伝や個人情報搾取のための電話)だと、連日テレビのニュースで問題報道されてるし、つい先日は(ここにも書いたけど)私とダンナのクレジットカード情報がほぼ同時に盗まれたし、まったくもって面倒な世の中になったもんである。