前回、ムカつくレンタルサーバの話の前フリを書いてから、すっかり間が空いてしまった。ようやく本題(?)である。
しばらく前にも「不運なドメインの話」として、ムカつくレンタルサーバの話を書いた。今度は別の、「ハッスルサーバー」というムカつくレンタルサーバの話。ここは前の2つほど致命的トラブルはなかったものの、細かいムカつきが重なり、ついに堪忍袋の緒が切れた。
ここはいわゆる格安レンタルサーバの1つで、確かに提供している機能の割に価格が安い。しかしどうやらメンテナンスから顧客対応まで1人でやっているらしく、インフラも脆弱なら対応も悪い。サーバの回線が細いせいかメールの確認に異様に時間がかかったりするし、サイトへのアクセスが増えたら「出て行ってくれ」と言われた人もいるらしい。
質問に対する回答も早いのはいいのだが、これがまた「eBayかよ?!」と思うようなムカつく内容なのである。出だしの挨拶は失礼なほど短く、質問に対する回答もいつも信じられないぐらいそっけなくて短い。しかも的を外れていて「こんな返信なら来ない方がまだマシ!」というような内容であることが多い。日本語でここまで無愛想なメールができるなんて、ある意味、感動的ですらある。
例えば、こんな調子だ。届く迷惑メールが増えてきたので使用をやめた(サーバ管理画面で削除した)「○×@2ys.com」というアドレス宛のメールが、「△□@2ys.com」のメールボックスに届いていることに、ふと気づいた。サーバの管理画面を見ても、キャッチオールの設定らしきものは見あたらない。そこで当該メールを添付して問い合わせたところ、「そのメールの宛先は○×@2ys.comですが、△□@2ys.comのメールボックスに届いています」という、これ以上そっけなく答えるのは不可能というぐらいそっけない回答が返ってきた。しかも答えになっていない・・・。だから、なんで○×@2ys.com宛のメールが△□@2ys.comのメールボックスに届くのか、聞いてんだっての!
ちなみにキャッチオールというのは、当該ドメイン宛のメールは@の前の文字列がなんであってもすべて受信するという設定。電子メールの利用自体が少なかった頃は、自ドメイン宛のメールは1通たりとも逃すまいと考えた人が少なくなかったのだ。まだ迷惑メールなんてものがなかった古き良き時代(?)の遺物みたいなもので、今どきそんなデフォルト設定になっているサーバがあったら大問題だ。
また、ハッスルサーバーは複数ドメインを運用できる仕様なのだが、これまた削除したメールアドレス同様、サーバ管理画面でドメインを削除しても設定が消えてくれない様子。運用をやめたドメイン宛のメールがこれまた届いたりもする。(細かく説明すると長〜くなるので省略してます。DNSは変えてるので外部からは届かないけど、内部SMTPを使うと届いちゃうって話です)
致命的ではないものの、細かいトラブルの度にムカつく。他のサーバに変えよう変えようと思いつつも、しかし致命的ではないのでなんとなくそのまま。いざ契約更新時期が近づくと、他レンタルサーバを探すのが面倒だったり忙しかったりでそのまま。そんなこんなで、ついつい年間契約を更新し続けてしまっていた。
しかしついに致命的なトラブルが起こった・・・
あれは6月9日月曜日の午後。ハッスルサーバーのSMTP(メール送信サーバ)が突然使えなくなった。仕方がないので接続に使っているケーブル会社のSMTPに切り替えたが、自分で(ハッスルサーバーで運用している)自分のアドレスに送ったメールが一向に届かない。しかし受信操作自体は問題なく完了する。送信側にエラーも返ってこない。
・・・???
いろいろ試したところ、全くメールが届かないわけではなく、Hotmailから送ったメールは届いたりする。Niftyからのメールも届くようだ。どうやらアメリカ(日本以外?)のSMTPを使って送られたメールが届かない場合が多いようだ。しかし届かないなら届かないで送信側にエラーを返してくれるのならまだしも、これでは送った側は私が問題なくメールを受け取ったと思ってしまう。
ろくな回答は期待できないものの、一応、ハッスルサーバーに質問メールを出した。やはり意味不明なムカつく回答しか返って来なかった。次のような奮った一文付き。「なお、ハッスルサーバーでは、SPAM負荷対策として、一部ホスト(SPAM配信データベースに登録されているホスト、一部外国のIPアドレスに該当するホスト、逆引きとIPアドレスが一致しないホスト)からのメール受信を拒否させていただく場合がございますので、ご了承ください。」
私が使っているSMTPは全米最大のケーブル会社のものだ。友人知人だってこのケーブル会社を使っているかもしれない。例えここにあるようにSPAM(迷惑メール)対策だとしても、そんな利用者の多い会社のSMTPから送られたメールをブロックされたんじゃ、使い物にならない。
本当に意図的に受信拒否しているのかどうかだって怪しいものだ。ある時突然なんの予告もなく受信できなくなったのも変だし、ハッスルサーバーのSMTPが同時にいきなり使えなくなったのも偶然ではないだろう。そもそもエラーメッセージを返さないのが一番困る。そんな恐ろしいメールサーバ、とてもじゃないが使えたもんじゃない。
本当にサーバトラブルではなく、故意にそういった受信拒否をしているのかと、再度問い合わせたが、まったく返信はない。ま、元々まともな返信は期待していないし、今までだって何度もムカついてきたんだ。これをいい機会と思って、とっととレンタルサーバを移転しよう・・・
というわけで、11日には別のレンタルサーバに申し込み、真っ先にメールアドレスを移動した。ハッスルサーバーに置いていたいくつかのドメインも徐々に移転し、今では1つを残すだけとなった。
ちょっと感動したのが12日の朝。9日の午後に自分で何度も送ったテストメールがようやく届いたのだ。確かに多くのメール送信サーバは、うまくメールを送信できなかった場合、72時間程度は定期的に何度も再送信を試みる仕様になっている。それにしても、私が送ったテストメールが3日間もケーブル会社のメールサーバのキューに残り続け、何度も何度も送信を試みては送れずにキューに戻るということを繰り返していたのかと思うと、なんだかえらいけなげに思えてねぎらいの言葉をかけてあげたいような気分になってしまった・・・(これがまた、完全にはじき返されずにキューに残り続けたというのがちょっと謎なんだけど、もうサーバ移転して問題解決したし、面倒なのであまり深く考えないことにする)
しばらく前にも「不運なドメインの話」として、ムカつくレンタルサーバの話を書いた。今度は別の、「ハッスルサーバー」というムカつくレンタルサーバの話。ここは前の2つほど致命的トラブルはなかったものの、細かいムカつきが重なり、ついに堪忍袋の緒が切れた。
ここはいわゆる格安レンタルサーバの1つで、確かに提供している機能の割に価格が安い。しかしどうやらメンテナンスから顧客対応まで1人でやっているらしく、インフラも脆弱なら対応も悪い。サーバの回線が細いせいかメールの確認に異様に時間がかかったりするし、サイトへのアクセスが増えたら「出て行ってくれ」と言われた人もいるらしい。
質問に対する回答も早いのはいいのだが、これがまた「eBayかよ?!」と思うようなムカつく内容なのである。出だしの挨拶は失礼なほど短く、質問に対する回答もいつも信じられないぐらいそっけなくて短い。しかも的を外れていて「こんな返信なら来ない方がまだマシ!」というような内容であることが多い。日本語でここまで無愛想なメールができるなんて、ある意味、感動的ですらある。
例えば、こんな調子だ。届く迷惑メールが増えてきたので使用をやめた(サーバ管理画面で削除した)「○×@2ys.com」というアドレス宛のメールが、「△□@2ys.com」のメールボックスに届いていることに、ふと気づいた。サーバの管理画面を見ても、キャッチオールの設定らしきものは見あたらない。そこで当該メールを添付して問い合わせたところ、「そのメールの宛先は○×@2ys.comですが、△□@2ys.comのメールボックスに届いています」という、これ以上そっけなく答えるのは不可能というぐらいそっけない回答が返ってきた。しかも答えになっていない・・・。だから、なんで○×@2ys.com宛のメールが△□@2ys.comのメールボックスに届くのか、聞いてんだっての!
ちなみにキャッチオールというのは、当該ドメイン宛のメールは@の前の文字列がなんであってもすべて受信するという設定。電子メールの利用自体が少なかった頃は、自ドメイン宛のメールは1通たりとも逃すまいと考えた人が少なくなかったのだ。まだ迷惑メールなんてものがなかった古き良き時代(?)の遺物みたいなもので、今どきそんなデフォルト設定になっているサーバがあったら大問題だ。
また、ハッスルサーバーは複数ドメインを運用できる仕様なのだが、これまた削除したメールアドレス同様、サーバ管理画面でドメインを削除しても設定が消えてくれない様子。運用をやめたドメイン宛のメールがこれまた届いたりもする。(細かく説明すると長〜くなるので省略してます。DNSは変えてるので外部からは届かないけど、内部SMTPを使うと届いちゃうって話です)
致命的ではないものの、細かいトラブルの度にムカつく。他のサーバに変えよう変えようと思いつつも、しかし致命的ではないのでなんとなくそのまま。いざ契約更新時期が近づくと、他レンタルサーバを探すのが面倒だったり忙しかったりでそのまま。そんなこんなで、ついつい年間契約を更新し続けてしまっていた。
しかしついに致命的なトラブルが起こった・・・
あれは6月9日月曜日の午後。ハッスルサーバーのSMTP(メール送信サーバ)が突然使えなくなった。仕方がないので接続に使っているケーブル会社のSMTPに切り替えたが、自分で(ハッスルサーバーで運用している)自分のアドレスに送ったメールが一向に届かない。しかし受信操作自体は問題なく完了する。送信側にエラーも返ってこない。
・・・???
いろいろ試したところ、全くメールが届かないわけではなく、Hotmailから送ったメールは届いたりする。Niftyからのメールも届くようだ。どうやらアメリカ(日本以外?)のSMTPを使って送られたメールが届かない場合が多いようだ。しかし届かないなら届かないで送信側にエラーを返してくれるのならまだしも、これでは送った側は私が問題なくメールを受け取ったと思ってしまう。
ろくな回答は期待できないものの、一応、ハッスルサーバーに質問メールを出した。やはり意味不明なムカつく回答しか返って来なかった。次のような奮った一文付き。「なお、ハッスルサーバーでは、SPAM負荷対策として、一部ホスト(SPAM配信データベースに登録されているホスト、一部外国のIPアドレスに該当するホスト、逆引きとIPアドレスが一致しないホスト)からのメール受信を拒否させていただく場合がございますので、ご了承ください。」
私が使っているSMTPは全米最大のケーブル会社のものだ。友人知人だってこのケーブル会社を使っているかもしれない。例えここにあるようにSPAM(迷惑メール)対策だとしても、そんな利用者の多い会社のSMTPから送られたメールをブロックされたんじゃ、使い物にならない。
本当に意図的に受信拒否しているのかどうかだって怪しいものだ。ある時突然なんの予告もなく受信できなくなったのも変だし、ハッスルサーバーのSMTPが同時にいきなり使えなくなったのも偶然ではないだろう。そもそもエラーメッセージを返さないのが一番困る。そんな恐ろしいメールサーバ、とてもじゃないが使えたもんじゃない。
本当にサーバトラブルではなく、故意にそういった受信拒否をしているのかと、再度問い合わせたが、まったく返信はない。ま、元々まともな返信は期待していないし、今までだって何度もムカついてきたんだ。これをいい機会と思って、とっととレンタルサーバを移転しよう・・・
というわけで、11日には別のレンタルサーバに申し込み、真っ先にメールアドレスを移動した。ハッスルサーバーに置いていたいくつかのドメインも徐々に移転し、今では1つを残すだけとなった。
ちょっと感動したのが12日の朝。9日の午後に自分で何度も送ったテストメールがようやく届いたのだ。確かに多くのメール送信サーバは、うまくメールを送信できなかった場合、72時間程度は定期的に何度も再送信を試みる仕様になっている。それにしても、私が送ったテストメールが3日間もケーブル会社のメールサーバのキューに残り続け、何度も何度も送信を試みては送れずにキューに戻るということを繰り返していたのかと思うと、なんだかえらいけなげに思えてねぎらいの言葉をかけてあげたいような気分になってしまった・・・(これがまた、完全にはじき返されずにキューに残り続けたというのがちょっと謎なんだけど、もうサーバ移転して問題解決したし、面倒なのであまり深く考えないことにする)