おねえちゃんの独り言

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(・・・って、そのまんまだけど)

電子書籍

2014-03-21 11:57:24 | Weblog
 今年の1月、我が家にiPad miniがやってきた。買ったわけではなく、もらったというか、実は懸賞で当たったのである。タブレットにはあまり興味がなかったので、当初は大した使い方もされていなかったのだが、せっかくあるのだから、と、電子書籍を読んでみることにした。
 いろいろ試した結果、ラインナップと使い勝手の兼ね合いで主にAmazon+Kindleアプリを利用することに落ち着いている(今のところ)。
 さて、何を読むか、であるが、映画やテレビの原作本や関連本に結構はまっている。そもそものきっかけは、以前から「小説 仮面ライダー電王 東京ワールドタワーの魔犬(著・白倉 伸一郎)」を読みたいと思っていたこと。年末に日本に行った際に図書館にないものかと探したのだが、残念ながらなかった。そこで、使い道のない日本のAmazonのポイントを消費したかったこともあってAmazonで検索してみたところ、ありました、ありました。そしてこれがまた、非常に面白かった。とっくの昔に終わってしまったお気に入りのテレビシリーズのキャラクターに、また会える。ストーリー自体(テレビや映画になっていない、全く新しいお話)も面白いし、読み進むごとに馴染みのキャラたちが頭の中で活き活きと動いていく。読み終わってしまうのが惜しいような、実に幸せな読書時間を過ごせた。(次の作品、熱望!)
 そこで今度は、仮面ライダーシリーズ中で電王と同じぐらいお気に入りのオーズの「小説 仮面ライダーオーズ(著・毛利亘宏)」を読んでみた。こちらは小説として面白かったのは「バースの章」ぐらいだったが、それでもお気に入りのキャラクターにまた会える楽しみはなかなか魅力的だった。このシリーズ、「講談社キャラクター文庫」というそうで、平成ライダーの本はすべてあるのだが、電王とオーズ以外はそれほど興味がないのでパス。
 お次は、映画の原作本にいってみることにした。まずは最近見て、かなり気に入ってしまった「悪の教典(著・貴志 祐介)」の上下巻。映画で主演していた、大好きな伊藤英明が、小説を読み進むごとに頭の中で動き回る。上下巻合わせてかなりのボリューム、ということは、幸せな時間もかなり長く続くということで、小説としても面白かったし非常に楽しかった。映画を見てから間もないので原作と違う部分もよく分かって、改めて映画が映画としてよくできていることも再確認。原作からの取捨選択やキャラクターの変更が絶妙である。
 では、と、同じ著者の「黒い家」も読んでみた。これはモロに怖い映画で、特にキャラクターがお気に入りということもなく、映画を見たものかなり昔だ。読んでみると、映画も怖かったが原作はもっと怖かった。映画ではこぎれいな大竹しのぶが演じていた犯人が、小説ではかなり醜く描かれていたこともより怖かった一因かもしれない。映画も小説もどちらも怖くてよくできていた。
 ところで電子書籍の話から逸れるが、逆パターンで原作を読んだ後で映画を見るというのはどうだろう。原作がお気に入りの「横道世之介」は、映画化発表時から「それ、ミスキャストでしょ~~~」と感じたし、実際に映画を見ても大半がミスキャストとしか思えなかった。映画自体のできも今ひとつだと思うし、先に小説を読んで頭の中に登場人物のイメージが勝手にできちゃった後から映画を見るということ自体、あまり楽しい行為ではないのかもしれない。
 同じパターンで、小説として秀逸だと思った「共喰い」の映画も見てみようと思っているが、さてどうだろう。主演の菅田将暉は、高良健吾の世之介よりはよほど原作のイメージに合っていると思うのだが、実際のところは見てのお楽しみ。
 最後に電子書籍に関する不満をいくつか。まず何よりもラインナップが少ない。書評などを見て読みたいなと思った新刊や、前から読みたいとメモしていた本の、大半が電子書籍化されていない。さらに、Amazon、楽天、iTunesストアなどなど、それぞれでいちいち検索するのが超面倒。どこぞに電子書籍の横断検索ができるサイトはないものか・・・(もしかして、私が知らないだけ???)。そして何より、高い本が多い! ハードカバーの大判新刊書籍が高いのは、ある程度仕方がないと思うが、それの電子書籍版まで同じ値段にするのはどうかと思う。例え読みたい本でも、誰が電子書籍に2000円も払うか!と思ってしまう。本の制作コストが物理的なコストに限らないことは承知しているが、それにしたって電子書籍とハードカバーじゃコスト違い過ぎでしょ! せめて文庫本ぐらいの値段にしてくれないと、買おうという気にならないよ。何しろ紙の本のような実体がないんだから、売る側の勝手な都合や倒産、検閲などでいつ読めなくなるとも知れない。そんなものに高い金、払えるか!
 あと、あればいいサービスはレンタル。ストリーミングやダウンロード映像にだって、48時間レンタルとかあるでしょ。電子書籍も、読み終わってから48時間で消滅とか、3週間だけ読めるとか、読める期間を限定して安くしてほしいもんだ。一度読んだ本を何度も読むことって、辞書や辞典でもない限り、そうそうないからね~。

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