誰か一人ぐらいは楽しみにしている人がいるかもしれない、イギリスネタシリーズ。
「0階」って何なんですか???
イギリスでは建物の階の数え方が違う、という話は、小学生の頃から知ってはいた。88年にオーストラリアに行った際、イギリス式だったような気もするが、もはや記憶が定かではない。という感じで、今回、イギリスに行くにあたり、階については特に気にしていなかった。
最初に泊まったホテルで割り振られたのは、部屋番号が1桁の地上階の部屋だったので、階の数え方について意識することはなかった。2つ目のホテルでは部屋番号が7で始まる7階の部屋だったので、エレベーターで7を押すだけ。やはり階については深く考えなかった。
さて、3つ目のホテルの部屋番号は2で始まっていた。「2階か、じゃ階段で行くべ」と階段を上り始めてからハタと気付いた。ホテルのフロントがある地上階の1つ上の階が「1階」なのである。ということで、2から始まる部屋は日本やアメリカで言えば「3階」だ。この辺までは、まだ許せる。
ブリテン島をほぼ1周する旅だったので、ホテルは1~2泊で次々と移動する。イングランドからウエールズに入った最初のホテルで割り当てられた部屋番号は「122」。「1から始まるから『2階』だな」と階段を上り始めたところ、地上階の1つ上の階の部屋はナント「001」から始まっている。
#はいぃ~~~???
0階ってなんなんだよ?! 「122」は普通に(?)数えると「3階」なのかよ。じゃ、フロント(地上階)はマイナスかよ?!・・・と思ったら、本当に地上階のエレベーター表示は「-1階」だった。なんじゃ、そりゃ?! まったく意味分からん。
さらに意味不明な「-1階」。別に地下ではない、地上階である。
さらにホテルによって、1階(実際は3階)の下に「G」と「M」があったり、「G」と「LG」があったり、ホントにわけわからん! せめて統一しろよ!
イギリス人はわけわからなくならないのか??? 例えば普通に2階建ての家とか、イギリス人はどう呼ぶんだ??? 10階建てのビルはどう数える???
あと、イギリスのホテルで一番、謎だったのは、バスタブやシャワースペースがちゃんと仕切られていないこと。写真を見てもらうと分かりやすいと思うが、シャワーを浴びる場所とトイレ側がガラスで半分ぐらいしか仕切られていないため、かなり気をつけていてもシャワーの水が外に漏れまくる。これ、一体全体誰が得する仕様なのか??? ホテル側だって、トイレエリアをびしょ濡れにされて掃除が大変だし、壁やドアにカビが生えたり腐ったり、ロクなことないだろうに。客もとりあえず濡れた床を拭こうとタオルを無駄に使うから、「反エコ」だ。近年は世界中で「地球環境のために連泊の時はタオルの交換を減らそう」という流れなのに、まったく逆行してるじゃないか。
10カ所ほど利用したホテルの中で、バスタブをシャワーカーテンできっちり仕切れたのは1カ所だけ。シャワースペースをガラスドアできっちり仕切れたのが1カ所。どちらも米系のホテルチェーンだった。
#万が一、またイギリスに行くことがあったら、絶対に米系チェーンのホテルを選ぶ!!!
確かに去年の夏、アメリカ東海岸を旅行した時も、シャワースペースの仕切りに隙間があったり、建て付けが悪くてドアが勝手に開いてしまったり、泊まったホテルの半分は水が漏れる仕様(?)だったけど、それは設計の不備というか不具合というか、とにかくわざとではなかった。しかしイギリスのホテルは、「わざと」水が漏れるように設計されている。なんでこうなのか、誰か教えてほしいもんだ。
ってか、イギリス人は皆とんでもなく器用で、半分しか仕切られていなくてもトイレ側をびしょ濡れにせずにシャワーを浴びられるんですか???
最初に泊まったホテル。なんてふざけた風呂なのか?!とムカついたのだが・・・
他のホテルも同じような仕様だった・・・
こちらはシャワー専用だが、出入り口の隙間はふさげない仕様。
もはや半分以上、仕切られていない。
シャワー専用。右側2/3しか仕切られていない。半分しか仕切られていないバスタブよりはマシだが、やはりどうしても外が濡れてしまう。
最後に、イギリスのホテルは部屋に時計がない。アメリカでも日本でも、普通、ホテルの部屋には、目覚まし機能付きのデジタル時計が置いてあったりベッドに埋め込まれていたりするだろう。それが、まったくといっていいほどなかった。たった1カ所、テレビの下部にデジタル時計が埋め込まれていて、テレビを消しても時間が表示されているホテルがあっただけ。
#いちいちスマホを見ないと時間が分からなくて、夜など特に、すっげ~不便なんですけど・・・。