人の命

　人の命とは、なんとはかないものか・・・
　大学時代のサークルの先輩（以下・Ｎさん）の訃報を受け取った。この年になれば、同年代の訃報自体は決して珍しくない。しかし、Ｎさんとはほんの先週までたびたびメールをやりとりしていたのだ・・・
　自分は現在、日本にいる。去年私が日本に来た際、Ｎさんは海外出張中だった。Ｎさんがサークルの仲間たちに声をかけ、私を囲む場をセッティングだけしてくれたのに、Ｎさん本人は顔を出せなかった。だから、今年こそ会いましょうと、ここ最近は頻繁にメールをやりとりしていたのだ。今夜あたり、次の週末か来週火曜日あたりのご都合はいかがですか？と、メールしようと思っていた矢先だった・・・
　２週間ほど前には、別の先輩の結婚式の司会を頼まれたＮさんは式会場の沖縄まではるばる出向き、その時の写真をメールしてくれていた。それほど元気だった人が、まだ50前後の人が、突然体調不良で入院して３日後にそのまま亡くなってしまった・・・
　まさかこんなにあっさり亡くなるなんて、本人も周りも夢にも思っていなかっただろう。私の娘の顔を見るのをものすごく楽しみにしていてくれたのに、こんなタイミングで亡くなるなんて・・・ ・・

　やっぱり、私は死ぬ前に少し心の準備期間がほしい。友人知人の突然死の話題を聞く度にいつも思うが、私は絶対に突然死にたくない・・・