号泣

　Ａさんが送ってくれた清志郎追悼番組のDVDを見た。見ている途中で、思わず号泣してしまった。
　80年代のライブ映像に出てくる観客の髪型やファッションを見ているだけでも、当時の自分がだぶり、RCをよく聴いていた頃の思い出が押し寄せてきて胸がつまる。うちの高校はバンドをやっている人が多くて、概してレベルも高かったと思う。オープニングの「よォーこそ」、クラスメートのバンドが演ってた。「お前に、聞きたいことが、あるんだ」。超久しぶりに聞いた、なんて懐かしくて愛しいフレーズ！　彼らはこれも演ってた。レベルの高いバンドで格好良かったなあ。そういえばRCのギタースコアブック、持ってたよ（今も実家にあるはず）。YAMAHAのSG（これも実家で埃をかぶっている）を自室のステレオにつないで、ぽろぽろと弾いてたっけ。あいにくギターの才能はなかったもんで、全然ものにならなかったが。
　・・・などなど、いろいろな思いが頭の中を駆けめぐる。
　画面の中では、ステージ上をところせましと動き回る愛しの清志郎やチャボ。おなじみのナンバー。合間に清志郎本人の口から語られるメッセージ。そしてそして、比較的近年のライブで、お互いに本当に愛おしそうなしぐさを見せながら「君が僕を知ってる」を演っている清志郎とチャボの映像。
＃これが泣かずにいられるか！！！
　青山のライブ葬に来た人だけでも４万人を超えるんだから、おそらく日本中で（世界中で？）何十万人もの人が、追悼番組を見たり清志郎の歌声を改めて聴いたりしならが泣いたはず。清志郎は本当にいろいろな点で偉大な存在だ。
　清志郎のメッセージを聞きながら思った。もし他の人の命を差し出すことで清志郎が死なずに済むのなら、他の人の残りの人生を清志郎にあげることができるのであれば、喜んで自分の命をあげたい。自分の残りの人生があと何十年あるのか、実はもう大して残っていないのか、誰にも分からないけれど、清志郎が少なくとも今は死なずに済むように、喜んで私の分をあげるよ。それで清志郎が少しでも長く生きて少しでも長くこの世界にメッセージを送り続けてくれるのなら、そのほうがいい。だって、私なんかが一人で怒って誰も読まないような日記でぶーたれてるより、清志郎がメッセージを送り続けたほうがよっぽど影響力がある。
　それでもたぶん、世の中は何も変わらないし、人類は永遠に愚かだ。清志郎がどんなに頑張っても、人類なんてとっとと滅びたほうが世界のため地球のためであることに変わりない。例えそうであっても、これからも清志郎がメッセージを送り続けてくれたほうが、ほんの少しずつでも「同志」が増えたに違いない。
　もちろん現実には、誰かの人生を他人に譲るなんてことはできない。清志郎は逝ってしまった・・・。とっととくたばったほうが世の中のためになるような連中がうようよと生き長らえているというのに、あまりにも悲し過ぎる・・・

持つべきものは…

　清志郎の訃報に接して以来、子守歌は「スローバラード」がすっかり定番になってしまったし、ＲＣのカセット＆車のカセットプレーヤーを発見（？）して以来、１人（もしくは娘と２人）で車で出かける時にはいつもＲＣを聴きながら大声で歌っている。
　久々にＲＣのカセットを聴きながら、しみじみと清志郎の歌声って独特、唯一無二だな～と思う。真似しようったって、なかなかできない。楽譜通りに歌えばいいってもんでもない。カラオケなんかで歌ってみても、余程才能がない限り、場を寒くするだけだろう。だからもちろん、私が車の中でカセットに合わせて大声で歌っているところなど、間違っても他の大人には見せ（聞かせ）られない。自分１人か娘と２人の時に限り、ＲＣを聴いている。
　幸い（？）娘は迷惑がる様子もなく、手拍子をしてくれたり、（あの、我ながらうるさい歌声の中で）いつの間にか眠っていたりする。
　そんな今日この頃、樋口氏訃報に関するところで話題に出したＡさんから久しぶりにメールが来た。樋口氏の訃報を聞いた時は思わず速攻でＡさんにメールしてしまった私だが、清志郎はあまりにもメジャーでわざわざ同志（？）で悲しみを分かち合う必要もないので何も連絡しなかったのだ。
　そのメールによると、どうやら私は、ＡさんとＲＣを聴きながら飲んだこともあったらしい。Ａさんとは大抵、外でさんざん飲んだ後でうちに来て音楽を聴いたり映像を見ながら飲み直していたので、すっかり酔っぱらってて全然覚えてないや、ははは・・・
　というわけで、清志郎が亡くなって悲しんでいるに違いない私に、Ａさんは先日NHKで放送された追悼番組のDVDを送ってくれるという。なにを隠そう、彼はLAにあるNHKの関連会社で働いているのだ！（だから、KISSのNHK BS用映像のDVDやらなんやら、貴重な映像をいろいろ持ってきてくれて、それを肴に贅沢な飲み会ができたのである）
　この追悼番組は、こちらのレンタル店（※）に並んだら必ず借りようと思っていたもの。これでわざわざ借りに行かなくても済むし、見終わった後で返す必要もない（清志郎は私のものだ！）。画質も、レンタルとは違いオリジナルクオリティのはず。いや～、ありがたいことです！！！　届くのが待ち遠しい！
＃やっぱり、持つべきものは友だ～～～♪

※レンタル店について
　アメリカの主要都市に多数ある日系レンタルビデオ（DVD）店では、映画などの市販DVD（のコピー）に加えて、日本で放送されているテレビ番組の録画を借りられる。連続ドラマや人気のバラエティ、注目の特番などは放送から1～２週間遅れて店頭に並ぶ。
　私が借りるのは格闘技番組ぐらいだが、K-1のようにメジャーで地上波放送している番組はどこのレンタル店でも借りられる。衛星PPVでしか放送していないような番組（「戦極」とか）はどこの店にもあるというわけではなく、店頭に並ぶのも遅かったりする。
　画質は、かつてVHSテープがレンタルされていた時代は、テープ自体も使い回し、映像もダビングにダビングを重ねたようなひどいものだった。最近ではDVDによるレンタルが主流だが、やはり画質は良くない。インターネット経由で録画しているせいか、DVD-R系を使い回しているせいか、原因は不明ながら、デジタルのくせに映像は劣化してるし、ブロックノイズもよく入る。ところどころで再生が止まってしまったり、飛んだりすることも珍しくない。時には、うちに２台あるDVD再生機のどちらでも再生できず（大抵はどちらかがダメでも他方で再生できるのだが）パソコンで見るしかないディスクまである。

読めないよ…

　日本の新型インフルエンザ騒ぎは、収まるどころか拡大している模様。かかったところで症状は軽く、感染者はニュースになった時点でほぼ回復しているというのに、どうしてあんなに大げさに騒ぐのか・・・？？？　たとえかかったって、季節性インフルエンザにかかったときと同じように対処すればいいだけの話ではないか。
　ニュース映像で見る日本の光景、オフィス街や繁華街を行く人々がものすごい割合でマスクをしている。本当に異様な光景だ。知らない人が見たら、そういう宗教の国かと思うよ、まったく。
　発熱外来って何？？？　意味分からん。最近できたのか？？？　ま、元々医者なんて大嫌いで余程のことがない限り行かないから、日本にいても知らなかったかもしれないけど。（実は昔からあったりして）
　患者が出たら、片っ端から消毒したり、休校にしたり。じゃ、普通のインフルエンザの時もそのぐらい用心深くすれば？（もしそうしたら、社会が成り立たないと思うけど）
　北米からの飛行機は着陸した時点で足止め喰らって検疫。サーモグラフで発熱している人を探すなんて、悪い冗談としか思えない。WHOですら、そんなことをしても意味がないと日本の対応を批判しているというのに、人材の無駄遣い、乗客にとってはいい迷惑。案の定、そんなことをしたって感染者は発見できなかったじゃないか。バカバカしい。
　どっかの校長、テレビカメラに向かって泣いてるし・・・。本当にアホか！！！　季節性インフルエンザで学級（学校）閉鎖になったら、いちいち泣きながら記者会見するのか？！

　先日の父からのメールにも、日本や中国の過剰反応を揶揄する内容が書かれていた。さすが、私の父だ（去年まで15年も会っておらず、娘の誕生を機にぼちぼちと交流が再開したのだが、血は争えない・・・？？？）。まぁ、それはいいのだが、日本政府が「大童」だと書かれていた。「大わらわ」だと分かるまでに、しばらく考えたよ。「大童」って漢字で書かれても、読めないし・・・
　さらに中国については、数年前の鳥インフルエンザに懲りての過剰反応を言うのに「羹に懲りて膾を吹く」の対応だと書かれていた。・・・・・。羹？？？　膾？？？　読めない・・・と言う以前に文字が複雑過ぎて、普通の表示フォントサイズじゃ、どんな漢字なのかも分からないよ・・・
　まぁ「に懲りて」「を吹く」は読めるから、きっと羹は「あつもの」で膾は「なます」なんだろうなぁ、と思ったけど、なんだかことわざクイズみたいだ。「○に懲りて○を吹く」、○に当てはまる言葉はなんでしょう～？！・・・って。
　そしてなにより、メールにこんなことわざが登場するなんて、昔の人ってすごい・・・

カセットプレーヤー発見！

　清志郎のライブ葬「青山ロックンロールショー」に４万2000人超が集結かぁ。すごいなぁ。でも自分も、もし日本にいたらいてもたってもいられなくて、行っちゃったかもしれないな・・・

　そんな私は、LAの渋滞した高速道路で、「清志郎、本当に死んじゃったんだなぁ」などと思いながら何気なく車のダッシュボード付近に目をやった。センターコンソールで、ふと視線が止まる。
　・・・ここにあるのは・・・！　カセットプレーヤーじゃないかぁ！！！
　去年の８月に買ったセダン、CDチェンジャーがあることは確認して買ったものの、今までカセットプレーヤーの存在を気にしたことがなかった。カセットプレーヤーなんて、今時あんまり使わないし、位置的にも申し訳なさそうに下のほうにぽつんと付いていて視界に入りにくい。
　しかしさすが、北米仕様！　最近の車にも、それもINFINITIに、未だにカセットプレーヤーが付いていたんだ！
　清志郎の訃報に接して以来、頭の中でRCの曲が次から次へとぐるぐる鳴っている状態が続いている。ところが頭の中で流れているRCの曲、所どころ歌詞があいまいだったり、ある曲から突然他の曲に飛んだりしているのだ。残念なことに、CDとかMP３ファイルといった手軽に聴ける音源も手元にない（っていうか、RCを頻繁に聴いてたのって、そういう時代じゃなかったし）。正しい歌詞やメロディの確認のしようもなくて、非常にもどかしかった。
　だけど、カセットテープなら、確かあるんじゃん！？　全部じゃないにしても、レコードからダビングしたカセットテープを何本かこっちに持ってきてたハズだ。
　さっそく家に帰って、何年もしまい込まれていた約50本のカセットテープを確認してみた。あったよ、あった！　「EPLP」と「BLUE」と「シングルマン」のテープ、そして「OK」の一部の曲が入ったテープを持ってたよ！
　今度、１人で車で出かける時に、絶対に聴こう！　久しぶりに大音量で「BLUE」を聴いて、私１人のライブ葬をしよう。
（今度、日本に帰ったら、RCのCD買ってこようかな？）

相当、悲しい

　相当、悲しい。忌野清志郎さんの訃報を知って、言葉を失った。闘病していることもガンの転移のことも知っていたが、順調に回復しているものと思っていた。容態が急変していきなり亡くなったなんて、あまりにもショックだ。ラウドネスの樋口宗孝さんが亡くなった時と比べても、桁違いにショックが大きい。
　高校時代、本当にRCが好きだった。ふとしたきっかけでファンになり、廃盤になったアルバムも含めて、片っ端からレコードを集めた。私の高校時代なんて、授業中にあくびして居眠りして授業サボってタバコ吸って、まさに「トランジスタ・ラジオ」そのものだった。
　長いマイナー期間を経た後、ようやく売れ始めていた頃で、当時発売されたハードロック寄りのアルバム「BLUE」なんか、それはもうハマってしまって文字通りすり切れるほど聴きまくった。実は当時、ビジュアル的に仲井戸麗市が一番好きだったりしたけれど、もちろん清志郎あってのRCだ。当時すでにおじさんだったにも関わらず、いつまでも悪タレ高校生みたいな清志郎も大好きだった。
　これはかなり後になってから改めて感じたことだが、忌野清志郎さんは思想信条的にも非常に尊敬できる立派な人だった。欧米では自分の主義主張をはっきり表に出すアーチストは珍しくないが、清志郎は日本でそれをやっている数少ないアーチストだった。どうしてこんな素晴らしい人が、還暦すら迎えられずに天に召されてしまうのだろう・・・
　今夜は、「スローバラード」から「多摩蘭坂」「あの歌が思い出せない」のメドレーで娘を寝かしつけた（抱っこしながら私が勝手に歌ってたら、娘が勝手に寝ただけだけど）。
　心よりご冥福をお祈り申し上げます。

うるさい…

　何がうるさいって、豚インフルエンザに関する報道の山。本当にうるさい！
　一般的なインフルエンザと比べて、症状は同じか、軽いぐらいなんだろ？　かかったらすぐに死んじゃうとか、なかなか治らないとかならともかく、なんでそんな一般的な病気に大騒ぎしなきゃなんないんだよ？！
　どうせ、製薬会社の株を持ってる連中（米政府高官）が大儲けするために世論をあおりまくってるんだろうけど、本当に鬱陶しい！！！

※最近、やる気が失せるようなことが多くて、すっかり更新さぼってます。
　一時はストレスで肋間神経痛になったし・・・
（今はすっかり治ったけど）