おねえちゃんの独り言

「おねえちゃんの独り言」のブログ版
(・・・って、そのまんまだけど)

早く来い来いクレジットカード・・・

2019-01-30 22:55:24 | Weblog
 クレジットカードを不正利用されていたことが発覚して持っていたカードが即時無効となってから、1週間。とりあえず買い物はデビットカードで済ませているが、実に不便である。
 今日など、ゴミ収集業者から、利用料金が引き落とせなかったというメールが届いていた。ゴミ収集代の引き落としは3ヶ月に1回なのですっかり忘れていたが、これもクレジットカードを登録していたんだった。ってか、3ヶ月に1回しかない引き落としが、なんでよりによってこのタイミングなのか・・・
 なんでもいいから、早く新しいカードが届いてくれ~~~!

 昨日書いたように、HPからリカバリーディスクが届いたもんで、昨日の夜から速攻でハードディスクの初期化&システムの再インストールを行っている。しかしこちらもまた、面倒なことは最初から分かっていたが、いろいろとトラブル続きで頭が痛い。
 まず、バックアップしたはずのシステムの各種設定などが、自分の大ボケでいっさい保存されていなかった・・・。そもそも初期化の理由が挙動不審だ。要はマルウェアやウイルスの類いが入ってしまったことを危惧したわけで、Easy Transfer機能なんか使ったら良からぬ設定やファイル等もトランスファーしてしまっていたかもしれない。せっかく、あえてコマンドプロンプト呼び出してまで初期化したんだから、ゼロから設定し直すに越したことはないのだが、トランスファーできるのにしないのと、他にどうしようもなくてセコセコ再設定しているのでは、気分が違う。
 そしてこれはある程度予想していたことなのだが、プリンタが使えなくなった。ネットワーク上のWindows10のデスクトップに接続したプリンタをWindows7のラップトップで利用していたもので、当初から設定が面倒だったのだが、半年ほど前にWindows10からHome Group機能がなくなってしまったせいか、新しくプリンタを設定できない。いろいろ調べたが、どうやらプリンタサーバ側でパスワードを設定しないとネットワークでプリンタを利用できないようで、諦めざるを得ない(ラップトップからプリンタを使用する頻度と、デスクトップにパスワードを設定した場合の煩雑さを秤にかけると、そういう結論に至ってしまう。ということで、今後ラップトップからの印刷がどうしても必要になった場合は、普段は別のデスクトップに接続しているプリンタにその都度、物理的に接続することになる。多くの場合はそこまでしなくても、印刷したいファイルをUSBなどで移動すれば済むだろうけれど)。これ、もしEasy Transfer機能ですべての設定を引き継いでいたら、プリンタの設定も引き継がれて利用できたのだろうか??? 必ずしもそうとは限らないのだが、でももしかしたら引き続きプリンタが使えたかも、と思うと、自分の大ボケが呪わしい。
 年がら年中かたまったり、動作が極端に重くなったりと、システムを除いたソフトの中では一番挙動不審だったFireFoxは、ブックマークやパスワードを含むすべての設定を丸ごとバックアップしてあるはずだった。しかし、何故か実際には半年以上前の設定がバックアップされていた。ここ最近ブックマークしたサイトはきれいさっぱり消え失せてしまった。一生懸命思い出して検索してもどうしても見つからないサイトもあったりして、かなりショックである。というか、なんでそうなるんじゃい?! 半年以上前から、知らぬ間に別のプロファイルが作られていて、まったく気付かずにそちらにせっせと自分の情報をため込んでいたということなのだろうか・・・???
 まあ、疑わしい物すべてをきれいさっぱり除去するという点では、最近の設定なんぞ引き継がないほうが良かったのかもしれないが、それにしても失われたブックマーク、すげー悲しくて未練たらたら・・・

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HPのサービス、素晴らしい!

2019-01-29 13:20:46 | Weblog
 前回書いた、挙動不審なラップトップ。クレジットカード情報盗難のこともあり、気持ち悪いので初期化&システム再インストールしようとしたら、付属のディスクが使えなかった。そこでラップトップのメーカーであるHPのサイトにアクセスし、チャットでリカバリーディスクの注文方法を尋ねたら、そのままディスクを注文できてしまった・・・というところまでは前回書いた。
 その後、確認のメールが届き、請求額は「0ドル」。そして29日火曜日の昼前に、FedExがディスクを配達してきた。
 すごい! 素晴らしい!
 チャットしたのが金曜日の夕方で配達が火曜日。週末をはさんでいるから、実質、翌日配達である。しかも、無料!!!
 HPに対する好感度、ゲキ急上昇。このラップトップが壊れたら、次も、HPのラップトップを買おう!!!

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クレジットカードの不正利用・続き

2019-01-26 22:41:39 | Weblog
 前回、私のクレジットカードが不正利用されていた話を書いたが、今度はダンナが同じような目に遭ってしまった・・・。
 本日土曜日、自宅から少し離れた郊外に家族で出かけた帰り、シェブロンのガソリンスタンドに給油のために立ち寄った。私のクレジットカードは先に書いた通り、不正利用が発覚して即時解約となり、現在新しいカードが届くのを待っている状態であるから、ガソリン代はダンナがクレジットカードで支払った。
 その際、通常は給油口のところでクレジットカードをスライドすれば済むのだが、そのシェブロンではすべての給油口に「支払いはレジで」という張り紙がしてあり、ガソリンスタンド内の小売店(通常、ガソリンスタンドにはコンビニが併設されていて、給油の際も現金で支払う場合などはそのレジを利用する)まで行き、そこのレジのカードのICチップ読み取り機にカードを挿入して支払った。一般的なスーパーマーケットなどと同じ支払い方法だ。
 さて、この支払いの直後、ダンナが利用しているクレジットカード会社からダンナの携帯に「今、シェブロンでカードを使ったのは本人か?」というような電話がかかってきた(と、後で聞いた)。さらに私の携帯にも同様の電話が・・・(私は知らない番号からの電話には出ないので、後で留守電を聞いて判明した、ってか、ダンナのクレジットカード会社に私の携帯の番号まで登録していたなんて、まったく記憶になかった)。
 給油を終えて家に帰る道すがら、ダンナからクレジットカード会社からの電話の話を聞き、自分の携帯の留守電を聞いたら同じ内容が残っていた。私もダンナも、シェブロンで給油したことは事実なので、不正が「疑われた」だけで、実際に不正が試みられたのだとは、この時点ではまったく思っていなかった。
 私が「で、ちゃんと(利用したのは)自分だって答えたんでしょ?」と聞くと、ダンナは、屋外でよく聞こえないし面倒だからアナウンスの途中で電話を切ったとのたもうた・・・!
 ・・・おいおいおい、んなことして、下手したらクレジットカードの利用を止められちゃうじゃんか・・・と、この時点では内心、呆れていた・・・。
 家に到着後、(カードの明細確認や支払いは私が管理しているので、私の)メールを確認するとやはりダンナのクレジットカード会社からのメールが。しかしよく見ると、「シェブロンで『100ドル』使おうとしたのは本人か?!」となっている・・・!!! 給油に使ったのは25ドルで、100ドルではまったくない!
 速攻、「NO」をクリックしたら、現在のカードは直ちに破棄するように、新しいカードを迅速に送る、という画面が表示された・・・。
 あの、夫婦揃ってクレジットカード不正利用されて、夫婦揃ってクレジットカード即時解約されて、夫婦揃って(一時的とはいえ)クレジットカードなし生活ですかい・・・?!
 というか、立て続けに一体全体なんなのさ?!
 今回は、タイミング的にはシェブロンで利用した直後のお話なので、そこのシェブロンのシステムが乗っ取られていたとか、故意に店内のレジを使うように誘導してそこで店員が不正を働いたとか、考えられないこともない。というか、シェブロンでカードを利用したことは事実だから、電話で内容をよく聞かずに「YES」なんて選択していたら逆に大変なことになっていた(それが狙いか?!)。家のパソコンでメールを見たから「100ドル」という数字がはっきり目に飛び込んできて「NO」と答えることができた。今回ばかりはダンナのいい加減さに救われたような気もする。
 いや、考えてみれば私のクレジットカードが2回、それぞれ100ドル弱不正利用されたのも、確かシェブロンのガソリンスタンドだ。シェブロンのシステム自体に問題があるのか? 侵入されているのか??? 今回の不正利用は、本当にダンナがカードを使ったことで起きたのか、あるいはまったくの偶然でこのタイミングだっただけなのか???
 マジに気味が悪いというか、我が家が狙い撃ちにされているようで気分が悪いというか、なんというか・・・。
 なにはともあれ、夫婦揃ってクレジットカードなし。何なんだろうなぁ、この状況は。まあ、銀行口座と直結のデビットカードはあるから買い物などは何とでもなるが、ダンナの携帯の利用料が毎月27日にクレジットカードから引き落とされることになっている、という、最悪のタイミング。慌てて携帯電話会社の支払い情報にデビットカードを登録する。

 前回書いたように挙動不審で、情報が盗まれた可能性もある私のラップトップ。とっとと初期化したいのだが、バックアップも終えていざ初期化しようと、本体と一緒に届いたリカバリーディスクを入れてみるも、何も起こらない。ディスクの内容を見ると、「desktop.ini」ファイルがぽつんとあるだけでほぼ空である。このラップトップが悪いのかと、別のパソコンでそのディスクを開いても同じこと。
 ラップトップを買った業者が故意に空のディスクをリカバリーディスクとして付けてきたのか、あるいは業者のミスやトラブルでたまたまそういうことになってしまったのか。何にしてもこれでは初期化できない、困った。
 試しにメーカー(HP)のサポートページに行ってチャットでリカバリーディスクの注文方法を聞いてみたら、こちらの情報を一通り聞いた後でいきなり「3~5営業日でリカバリーディスクが届くから」と言われて(書かれて)、びっくりする。チャットしただけで、そんなに簡単に、しかも無料で送ってくれちゃうの?! 本当ならすごいぞ、HP!(現物が届くまで油断はできない)
 というわけで、まだ数日は疑わしいラップトップをそのまま使い続けなくてはならない今日この頃。気分悪いから早く初期化したい~!!!

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クレジットカードの不正利用

2019-01-24 15:54:40 | Weblog
 子どもを学校に送った後、スーパーで買い物をして家に戻り、パソコンを立ち上げてメールをチェックしたら、クレジットカード会社から「不正利用の疑いあり」というメールが届いていた。
 ・・・なんなんだよ、まったく・・・
 本日(1/24)、76というガソリンスタンドチェーンで私のクレジットカードが使われようとして拒否されたが、それは私自身によるものかどうか、という確認のメールである。
 とりあえずメールにあった「NO」のリンクをクリック。今朝、スーパーで買い物ならしたが、ガソリンスタンドになど行っていない。
 するとウェブブラウザには、「こちらからも電話をするが、できるだけ早く以下の番号に電話するように」という表示。ここで万が一メールが偽物だったら、などなど、いろいろ考える。サイトのドメインは本物のカード会社のもののようだが、この電話番号にかけたら逆にこちらの情報を盗まれるのではないか、とか、向こうから電話するというのならとりあえず待ってみるか・・・などなど。
 どこでカード番号が盗まれたのかなどと考えていたら、前夜、子どもの習い事の支払いのためにクレジットカード番号を書類に記入したことを思い出す。絶妙なタイミングである。あらぬ疑いが頭をもたげる・・・
 さて、どうしたものかと考えながら再度メールをながめていたら、ログインして情報を再確認するように、とも書かれていた。念のため、メールのリンクではなく、カード会社のアドレスを手入力して自分のクレジットカードアカウントにログイン。そこに表示された最近の利用明細を見て愕然とする。ナント! すでに1月19日と22日にも別のガソリンスタンドチェーンでそれぞれ100ドル近く不正利用されている!!!
 ってことは、夕べ記入した習い事の書類はまったく関係ない。一瞬でも疑って悪かった、ゴメン!
 というか、これは悠長に向こうからの電話を待っている場合ではない。すかさずカードの裏に書かれている番号に電話をする。「不正利用の疑い」とメールを送ってきたぐらいだから、カード会社でもすぐに事情を理解し、最近の使用履歴をひとつひとつチェックして不正利用が3件だけであることを再確認。現在のカードは直ちに解約となること、数日で新しいカードが届くこと、現住所などを確認してとりあえず処理完了。
 それにしても、である。まず一体全体どこでカード情報が盗まれたのか? 日本から戻って10日余、携帯電話やインターネット接続プロバイダの自動引き落としを除けばいくつかのスーパーマーケットでしかクレジットカードを使っていない。どこも、ICチップの読み取り機に自分でクレジットカードを挿入する方式で、そこで盗まれたとは思えない。週末に映画を観たが、あの映画館の窓口で、私が見ている目の前で、同僚と無駄口叩いてばかりいたアルバイトっぽいあのねえちゃんがカード情報抜き取り用装置を手元に隠し持っていて、私の目を盗んで素早くスキャンしたとも考えにくい(可能性ゼロではないが)。ものすごい謎である。
 しかし利用明細を眺めていると、直前のクレジットカードの締めが1月16日で翌17日に利用明細がメールで届き、私は即日支払いを済ませている(アメリカののクレジットカードは、日本みたいに決まった日に引き落とすわけではなく、自分で支払い手続きをする)。その直後の19日から不正利用は始まっている。実はカード番号自体は少し前に盗まれていて、発覚を遅らせるためにものすごく周到なタイミングで不正利用されたようにも見える。そんな支払いサイクルまでカード番号を盗んだだけの犯人に分かるものかどうか不明だし、単なる偶然かもしれないが・・・。
 別の謎は、どうしてガソリンスタンドで1回につき100ドル近くもカードを利用できたのかである。オンラインショッピングなど、番号を手入力する場面で不正利用されたのなら分かるが、ガソリンスタンドでは通常、カード自体を自動的に読み取る。
 考えてみれば、今時、大手スーパーはどこもクレジットカードを差し込んで埋め込まれたICチップの内容を読み取る方式なのに対して、ガソリンスタンドの給油機は未だにカードの上部端を読み取り機にスライドさせて磁気テープに記録された内容を読み取る方式だ。ということは、誰かが偽造用カードの磁気テープに私のカード情報を取り込んで使ったということか。ロサンゼルス界隈の普通のガソリンスタンドは完全セルフで給油機の周りに店員がいることもまずないから、偽造カード自体がまっ白だったり外見的に変でも、誰にも見とがめられることがないというわけか。
 わざわざ物理的にカードを偽造までして、100ドル弱2回、3回目の不正利用は失敗&発覚では、割に合っていないような気もするが、磁気カードの偽造がそれほど簡単かつ安価にできるということなのかね。
 それにしても何にしても謎なのは、一体全体どこでカード情報が盗まれたか?!である。まったくもって不気味である・・・。
 とりあえず、ここ最近、挙動不審なラップトップの初期化でもするかねぇ・・・。面倒なので先送りにしていたけれど、万が一、カードの締め日や支払いサイクルまで把握されていたとすれば、ラップトップ経由で情報が盗まれた可能性が一番高いからな。
 あああ~~~、面倒くさい!!! クレジットカード引き落としになっている物の支払いカード情報を更新するのも面倒だし、子どもの習い事に事情を話して昨日伝えたばかりのカード情報を削除してもらうのも面倒だが、何よりも群を抜いて面倒なのはラップトップの初期化&復旧だわい・・・。

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30年ぶりに再会・・・できなかったお話

2019-01-16 23:11:05 | Weblog
 元旦から娘と二人で日本に行っていた。と言っても、元旦にLAを出て成田に着いたら2日の夜。元旦2日はなかったようなものであるが。
 そもそも、もしかしたら父が年を越せるかもしれない、最期の正月を孫と過ごさせてやろうかと、9月半ばに予約した航空券。それから程なく父は亡くなってしまったものの、格安航空券をキャンセルすると何百ドルも手数料を取られて損するだけなので、予定通り二人で訪日。お墓参り、相続関係の用件、あとは適当にお遊び…といった感じで10日間ほど、日本で過ごした。
 もともと寒いのは嫌いな私。真冬の日本に行くということで、それなりに覚悟はしていたのだが、マジ寒かった上に東京は18日間雨無記録とかなんとかで超乾燥。おまけに9日は、体感温度が奥日光湯元(正月に家族もいないのに東京にいても仕方ないので、まずは日光にスキーに行った)より寒いじゃん!という超強風。
 極め付けは、最後に3泊したホテル。去年春休みに娘と二人で泊まり、部屋はロフト付きで広いし最上階に大浴場もあるので気に入って、リピしたのが大失敗! ロフト付きで天井が高いから、エアコンでいくら暖房しても暖気がどんどん上に逃げてしまい、部屋が全く暖まらない! 確かにロフトに上がれば暖かいが、ずっとロフトにいるわけにも、もちろんいかず。部屋の空気をかき混ぜようと背伸びしながら書類でぱたぱたとその辺を扇いでみるも、焼け石に水(って、正反対な例えだが…)。せっかく大浴場で暖まっても、部屋に戻れば程なく足先からかじかんできて、とにかくひたすら寒い。マジ、ホテルの選択、大失敗!
 結果、私も娘も見事に風邪をひいた。それも、喉が飲食に支障が出るほど腫れて痛くて、高熱も出る、超強烈なヤツ・・・。昼間は鼻水ノンストップ、夜は咳ノンストップ・・・。
 そんなボロボロ状態で迎えた帰国の日。なんとか飛行機に乗り込み、あとは寝ていればLAに帰れる・・・のだが、とにかく娘の具合が非常に悪い。この日が風邪の峠に当たってしまったらしく、鎮痛解熱剤と風邪薬を数時間おきに飲ませても一向に熱が下がらない。朝からほとんど何も食べていないし、私にぐったりと寄りかかってほとんどずっと寝ている。私も私で、前日に峠を越えて熱は下がったものの、マスクの下で鼻水垂らして喉はまだバリバリ痛いし声もロクに出ない。

 ところで、この時我々が乗っていたのはJALの飛行機である。そして、私にはJALのパイロットを(おそらく今も)している先輩がいる。大学の理工学部の研究室を出てから、「やはりパイロットになりたい」とJALに入った、変わり種の先輩である。在学期間がだぶっているわけではないが、先輩がしょっちゅう遊びに来たり皆で飲みに行ったりする和気藹々の研究室だったので面識があった。そして、卒業旅行でアメリカ西海岸に行った私(&同じ研究室の同期)は、当時、サンフランシスコ郊外のJALの施設で訓練中だったこの先輩のところに遊びにまで行った。我々は無料で空いているJALの寮の部屋に泊めてもらい(おそらくJALの規約違反だっただろうが、絶対にもう時効なので・・・)、代わりに我々のレンタカーで近郊への観光にお連れしりした(JALの訓練生は車を運転できない規則で、先輩達は自転車のみで生活していた。そのためか、近隣住民に「怪しい中国人の集団がいる」と噂されている、などと冗談半分に言っていた ← 今時、中国人だって車ぐらい乗るんだけど、なにせ30年前のお話なので・・・)。
 そんな縁がありながらも、かつての私はJALの飛行機に乗ることはまずなかった。何より「親方日の丸」が大嫌いだし、当時のJALは評判も悪かった。航空券代にしても、昔は日本の航空会社は高かった。アメリカに住むようになってからも、日米の往復にはもっぱらアジア系、アジア系が日米路線からほぼ撤退してしまった近年では米系航空会社を使っていた。
 ところが2017年5月に母が急逝し、とにかく一刻も早く日本に行かねばという時、たまたま取れた航空券がJALだった。乗ってみたら以前の印象と全然違い、総合評価でなかなか良かった。値段も米系と変わらない。以来、アメリカと日本を9往復、ほとんどアメリカン・JAL連合(ワンワールド・アライアンス)を利用している。
 そうなって、俄然、思い出すのが前述のJALパイロットになった先輩、K森さんである。卒業旅行の時にカリフォルニアで会って以来、おそらく一度も会っていないが、無事にパイロットになったという話は研究室の他のメンバーから聞いていた。偶然、研究室の先輩が操縦する飛行機に乗り合わせたら面白いなあ、と、いつも離陸直後のスタッフ紹介や機長アナウンスに耳を澄ましてみるのだが、当然そんな偶然はそうそう訪れない。
 昨年11月に日本に行った際、研究室の仲間と飲んだ時にもK森さんの話題が出て、「当たり前だけど、なかなか乗り合わせないもんだねぇ」などと話していた。

 さて話は1月12日、ボロクソ状態でLAに戻る飛行機に乗った日に戻る。ようやく座席に収まり、一安心しながら機内アナウンスを聞くともなしに聞いていたら、ナント!!! 「・・・本日の機長はK森・・・」と言うではないか!!!
「えええ~~~??? まじぃ~~~??? ってか、なんでこのタイミング?!」
 偶然、先輩が操縦する飛行機に乗り合わせて30年ぶりの再会になるかもしれないのに、どうしてよりによって親子共々こんなクソボロ状態の時に!!!
 飛行機が安定飛行に入ってから、機長本人によるアナウンスがあったが、それを聞いてさらに確信した。99%、あのK森さんである。そもそもK森という名字からして、超珍しいわけではないが、よくある名字という訳でもない。JALにパイロットが何人いるのか、こうして偶然巡り会う確率がどのぐらいなものなのか、知るよしもないが、とにかくすごい巡り合わせのまっただ中にいる・・・!
 それで何度も、客室乗務員に聞いてみようと思いはした。しかし、通路側の席に座った娘がぐったりと私によりかかって高熱でくたばっているので自分は席を立つことすら難しい。仮にがんばって客室乗務員を呼び止めたところで、マスクの中は鼻水ダラダラ、目はうつろ、至近距離でもなかなか聞き取れないような声しか出ない、そんな状態でもし機長が、K森さんが客室まで面会に来てくれたとして、30年ぶり&おそらくその後の人生ではもう会うことがないであろう相手にそんなクソボロな姿をさらしてどうしようというのか・・・? ああ、運命は実に皮肉である・・・残念無念!
 降機の際にも、よほど前方の出口を回って機長が立ってお見送りしていないか確認しようかとも思ったのだが、結局止めた。実のところ、この日のフライトは最初から最後まで乱気流に遭遇しまくりで非常に揺れた。体調が悪いところでぐちゃぐちゃに揺られ、娘はアメリカの入国手続きの列に並んでいる途中で吐いた(そんなこともあろうかと、袋をすぐ出せるように用意してあったので、実害はなかったが)。万が一、前方出口でK森さんを発見して「本当にお久しぶりです!」「すごい偶然ですね!」なんて話していたら、その懐かしい再会の最中に娘は吐いていたことだろう・・・。

 いや、別にね、もしK森さんと感動の再会をしたとして、その後も継続して連絡を取り合いたいとか、そういうことは特に思っていない。今後、JALに割引価格で乗せてもらおうとか、いい席を優先的に回してもらおうとか、そんなことも微塵も考えていない。ただただその時、「すごい偶然ですね!!!」と感動したかっただけである。そして研究室の仲間と会う機会があったら、「この間、K森さんの飛行機に乗り合わせてさあ~」と、自慢(?)したかっただけである・・・。
 まあ良かったじゃん、これでK森さんの記憶の中の私は、永遠に若くて可愛かった頃のままだよ! わざわざ自ら、中年おばさんの(それも風邪でズタボロの)記憶に置き換えなくてもいい話だよ。しかも、ゲロ吐いてる娘付き・・・。
 ・・・とは思いながら、それにしても、悔しいぃぃぃ~~~!!!!! こんな感動の再会、一生に1回あるかないかの機会だったのに!!! 乗った飛行機の機長が知り合いでしかも30年ぶりの感動の再会というものを、是非ともしてみたかったのにぃぃぃ~~~!!!

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