おねえちゃんの独り言

「おねえちゃんの独り言」のブログ版
(・・・って、そのまんまだけど)

お姫様の出産

2013-07-28 00:04:33 | Weblog
 誰でも知っていると思うが、先日、イギリスの王室に子どもが生まれた。こういうことに浮かれて騒ぐのはアメリカ人も同じらしく、他の国のことだというのにメディアは大騒ぎ。私はひねくれているので、皆で一斉に「自粛」とか「大喜び」とか「感動」とか、大嫌いである。こういうことで浮かれている連中は、アホか、と思う(念のため、「アホだ」って言ってるんじゃなくて、私が勝手に「アホかと思う」って言ってるんだからね)。
 それはさておき、少し驚いたのは、出産したお姫様が出産の翌日に退院したことである。
 アメリカでは、ドライブスルー出産なんて言葉もあるぐらいで、通常の出産は日帰りか、せいぜい1泊の入院で終わる。でも、医療保険制度が酷いアメリカのみならず、高福祉国家の見本とも言うべきイギリスで王室のお姫様が王位継承権を持つ子を産んだ場合でも、出産時の入院なんて1泊で終わりなのである。恐らく世界的に見て、それが普通なのだろう。
 ひるがえって日本、体験したわけではないが、出産後の入院は1週間が普通らしい。どうして1週間も入院する必要があるのか、まったくもって謎である。
 私の場合、自宅に助産婦を呼んで産んだので単純比較はできないが、昼前に産んで少し昼寝して、その後は普通に家の中を歩き回り夕食も食卓で普通に食べ、夜にはいつも通りインターネットをしていた。翌日には、(もちろん車でだけど)かなり遠出もした。出生証明をもらうため小児科医に行く必要があり、しかも連休直前だったので開いている小児科医が遠方にしかなかったからだが、特に問題はなかった。
 いわゆる「母子共に健康」という出産の場合、出産後の入院は1泊を標準にすれば出産にかかる経費もかなり安くなって、助かる人がたくさんいるんじゃないの? 誰がいつ1週間って決めたのか知らないが、これを短縮するのは、とりあえず一番簡単にできる少子化対策じゃないの? もちろんお金が有り余っている人は、セレブ御用達の病院でも海外の病院でも行って、産んだ後もゆっくり滞在すればいい。それは個人の自由だ。でも早く退院できる(したい)のに長く入院させるというのは、経費がかさむだけで何の利益もない。
 私は妊娠中、日本に行った時に病院で検診を受けたが、産む病院は決まっているのか、早く決めないと産む場所がなくなる、と、看護師に心配された。現在の日本は産科医も小児科医も足りないという、先進国からはほど遠い状況らしいが、出産後の入院を1泊にすればベッドの回転率も上がり、「産む場所がない」なんていうふざけた状況も少しは改善するんじゃないの?
 ちなみにアメリカは盲腸の手術も日帰りらしい。アメリカは医療(保険)制度が酷いから、どんな病気でも自力で歩けるのに入院なんかしていたら破産する。だから皆、とっとと退院するし、させられる。でも「歩けるなら退院」というのも一理あると思う。あくまで一般的に、だが、特別な事情がない限り、歩けるんなら自宅から通院でいいんじゃん? お金もかからないし。病院・医師不足改善のためにも・・・
 ま、私は日本でも入院なんてしたことがない丈夫な人間なので、日帰り盲腸手術が妥当かどうか知らないが、少なくとも出産については自分の経験から、長くても1泊で十分だと考える(もちろん、特別な問題がない場合の話だからね)。

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まったくもって不愉快

2013-07-14 23:05:55 | Weblog
 7月14日日曜日の朝、何気なくテレビを見ていて心底驚いた。ナントあの、何の理由もなく黒人少年を射殺したジマーマンとかいう男に、陪審が無罪を言い渡したそうな・・・
 この地球上に正義なんてものがそうそう存在しないことは、重々承知している。誰がどっからどう見ても明らかに冤罪でしょ!っていうような事件に対して、日本でもアメリカでも(他の国のことは詳しく知らないが、どうせ似たようなもんでしょ)平気で有罪判決が出されている。また、人の命はまったくもって生まれながらに不平等で、一般的には白人の命が一番重く、またアメリカや欧州主要国民の命が重い。しかし同じアメリカ国民でも、時と場合によっては平気で見殺しにされる、あるいは「捨て石」にされる。
 それにしても、である。これだけ世界的に話題になった事件において、まさか陪審員が無罪を言い渡すとは、にわかには信じがたい話である。陪審員の人種構成を是非とも知りたいところだ。
 そもそも、このジマーマンとかいう男、普通に考えたらただの気違い、危ないヤツじゃないか。勝手に「自警団」などと名乗り、警察官気取りで銃を持ってうろうろ歩き回っている、それだけでも逮捕してほしいぐらいの十分な「不審者」だ。それがたまたま目に付いた少年の後を(電話で警察に止められたにも関わらず)つけ、撃ち殺した。そもそもてめぇが後をつけなければ何のトラブルもなかったものを、てめぇで勝手にトラブルを作り出してそれを理由に撃ち殺しただけである。そんなことがまかり通るのなら、自分の家の前を歩いている人を何の理由もなく撃ち殺しても罪に問われないということになる。そんなふざけた話が21世紀のアメリカであってたまるか! いや多分、実際には地域によってはそんな話もあるんだろうが、少なくとも裁判でそんなものを正当化するなんて、何があっても許されないはずだ。
 誰がどう考えたって、もしこの少年が白人だったら、今も元気に生きているだろう。ジマーマンとかいう男、自分も差別される側のヒスパニック系で、人種差別ではないなどとほざいているらしいが、あの目鼻口が顔の中央に凝縮されたような変な顔はぱっと見でヒスパニック系には見えない。まあラテンの血も混ざってはいるのだろうが、普段はごく普通の白人然として生活していたはずだ。都合が悪い時だけヒスパニック系になりやがって。しかも身柄を確保された直後に、所持金を少なく見せる相談を妻と電話でしていたことも、広く報道されている。そんな薄汚い殺人犯が、どうして無罪になるのか。冤罪も許し難いが、明らかな犯罪者が無罪というのもさらに許し難い。
 今回の評決を、陪審が出したということが何よりも驚きである。ジマーマンの支援者というのもいるらしいが、陪審員といい、支援者といい、一体全体どういう人種でどういう立場の奴らなのか、統計を取って分布図を見せてほしいもんである。
#まったくもって、実に不愉快である!

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