秋から始まった物語 その１２

〝얼마나 좋을까〟・・・ 偶然、ダウンロードに至ったこの曲も、やはり 「初めて聴いた瞬間から懐かしかった」。　そして、澄み切った秋空のように美しく物悲しかった。

風吹く中、過ぎ去った昔を思い出しながら、一人荒野に佇んでいるかの如く、憂いに満ちた歌声とメロディーは鮮烈だ。

ファイル名は〝final_fantasy_X_theme_lee_soo_young〟。　 勿論、 ファイナルファンタジーが何なのか位は知っていた。

その後、MD に録音して愛車内でも聴いていたが、圧縮オーディオゆえ位相は乱れ渦巻き、リズムセクションが加わった瞬間に、全体の楽音量が押し下げられてしまう。　ということで、やはり CD 。　しかし、当時は見つからず、購入できたのは現住居に移ってから。

ある日、たまたま出張先の大阪にて立ち寄った CD ショップのゲーム音楽コーナーで発見！　アルバム収録曲のうち、たった１曲狙いだし、間違っていると嫌なので、店員に頼み、ネット接続形式の試聴スタンドで確認のうえ購入。

ところが、帰宅して聴いてみると、何と日本語。　恐らく、こちらの方がメインなんだろうけど、声も、ニュアンスも、間奏も、大きく異なっている。

その後、検索を重ね、アルバム名は〝lee soo young 4th　my stay in sendai〟であることが判明し、さっそく注文。　ちなみに日本語版は ・・・ 長男にプレゼントしました。



今も聴く度、あの４.５帖間で過ごした秋の日、そして GOLF 車窓の光景が目に浮かぶ。