11時前に家を出る。
その日は Tシャツの上にニット1枚で十分。
暖かく穏やかな陽気に、少しウキウキする♪
平日ではないため、駅前 A行はガラガラ。
さっさと記帳を済ませて、目前の駅へ。
改札に近付くと、大勢がやって来る。
残念ながら、目的方面の電車が発車したところ。
ホームで日差しを浴びながらの~んびり待って、到着した電車に乗り込む。
目的駅で下車し、改札を出て C行へ。
ここもガラガラで、記帳を済ませ B行へ。
B行もガラガラ。
記帳を完了して、駅前の中華料理店へ。
まだ昼には早いけど毎月恒例、町中華の〝野菜炒め定食ライス大盛り〟を食す。 今回も少々びっちょりしていて、以前の美味さには及ばないが、まーそこそこ美味い。
前々回、前回と「慣れない担当が調理した」などと思っていたが、今やこれがこの店のスタンダードになってしまったようだ。
調理に長けた人が辞めてしまったということか 。。。
駅へと戻り、間もなくやって来た電車に乗り込む。
自宅最寄り駅から斜めに伸びる裏通りへ。 途中、肉屋で他の客と世間話をしつつ、その場で揚げてもらったメンチカツを10個購入して帰宅。
メールボックスを確認してエレベーターで部屋へ戻ると、ドアを出てから1時間半ほど経っていた。
ノートンのウイルスフルスキャンを稼働させ、予め支出内訳を入力しておいた PC の管理表に記帳結果、手持ち現金、手持ち現金新札、財布内現金を入力。
結果、2月の支出は予算を大きく下回っていた。
理由は、2月に代行を依頼したある業務の料金が未払いのままなのだ。
が、これを算入しても「たった」1万3千円ほどの予算オーバー。
「1万3千円ほどであっても予算オーバーだ。『たった』じゃないだろう?」という指摘もあろうが、実は2月にはこの代行料金の他にも、親族に祝儀を出しており、これらを合算すると十数万円。
臨時出費が十数万円発生しているのに1万3千円ほどの予算オーバーで済んでいるのだから「たった」という表現が相応しい、ということ。(以上、漢と算用の混沌(笑))
勿論、〝我が家の管理上の会計期間:7月~翌6月〟でならせば、2月時点で予算を大幅に(月次予算にして2ヶ月分近く)下回っている。
これも、慎重に慎重を重ね余裕に余裕を持たせた安心安全の資金計画のお陰。
正しい努力を続け、その資金計画を成立させ実現した現役時代の自分に乾杯しなくちゃね♬
寒の戻りがある(実際に降雪も)らしいが、季節は既に春。
何だか良いことがありそうな予感…
ビッグサイトで新製品の説明を受けていたら、足元がふらついた。 ふらつきは加速度的に大きくなり、遥か上方に設置された照明が土台ごとダンスするように円を描いて激しく揺れ、轟音が響く。
夢を見ているような気分に陥りつつあった自分を奮い立たせ、同行メンバーに外への避難を指示。 左右の揺れで、広い通路も U字溝の如くとなり、真っ直ぐ歩けない。 震度5強ではあるが、恐怖を感じる瞬間。
テラスに出ると、隣のビルから煙が上がっている。 その上空にヘリがいる。 火事か? 揺れは何度も続く。 先の揺れがあまりにもひどく、慣れてしまっている自分がいる。
電話もメールもだめ。 但しワンセグは支障なく、 震源の宮城では震度7だと知った。 車と船が道を併走するなど、現地の様子を伝える映像はまるで CG のよう。
メンバーには、先ず家族の安否確認を指示。 幸いしつこくかけると何十回に1回は繋がり、それぞれの家族の無事を知る。 そして会場を出る。 駅の前には群衆が。
寒風吹く中、駅構内に至ったひとも運転見合わせで追い出され、マックはそそくさと緊急閉店。 他の店も右に倣えとなってしまった。 唯一営業していた居酒屋で・・・とも考えたが、そんな場合でもなさそう。 そうこうしているうちに鉄道は終日休業を宣言し、さっさと閉門。
北風吹き荒ぶ屋外へ締め出された何千人もの群衆。 地域柄の強風で凍るように寒い。 仕方なくタクシーを待つが、1、2台来たっきりで終了。 そのまま1時間ほど途方に暮れているとパトカーが訪れ、マイクを使い 「シャトルバスを利用し八重洲へ」 と呼びかける。
乗り場には数百人が見事な一筆書きの幾何学模様を描いていた。 最後尾さえ分からない長蛇の列。 僕はメンバーを連れ、最後尾らしき箇所を探し出して並んだ。 待つこと1時間ほどで東京駅行きのバスに乗り込む。
道は極度の渋滞。 幸いメンバーのうち1人を除いて皆座ることが出来たが、大人数を無理に詰め込んだバスは息苦しい。 途中救急車やパトカーを通しながら、2時間かけて到着。 そこで見たものは、何百メートルも伸びたバスやタクシーを待つひとの列。
あいにく鉄道は全滅。 復旧のメドもなし。 部下は全員、一番近い Hさん宅までスマホ頼りに歩く道を選択(4時間かけ無事辿り着いた)したところで解散宣言。 僕は解放された駅構内の壁を背もたれに覚悟を決めた女子高生を含む多くの人の姿を見ても尚、帰宅を決意。
途中、立ち食い蕎麦で暖を取った後、1時間以上歩き回ってホテルを探したが、どこも満室。 仕方なく、その時最寄だった有楽町駅へ。
駅構内で野宿しようにも敷く物が ・・・ そういえばビッグサイトで配られた案内図があった、ラッキー!などと考えていたところ、30分ほどで、銀座線、半蔵門線の運転再開を知り、銀座駅へ急ぐ。 方向音痴の身にスマホは必需品。
ホームに到着した満員電車は幻のよう。 目的駅に近づくと、「混乱を避けるため」 とのアナウンスがあり、暫く停止。 そしていよいよ渋谷に辿り着いた。
井の頭線は運転見合わせ。 外へ出ると、大学生らしき男女が 「地震記念で飲むぞー!」 などと大声を上げている。 やはりバスターミナルには長い列。 人込みに紛れて、見掛けたタクシーは1台のみ。 仮の宿となるカラオケもネカフェも満室だろう。
仕方なく駅へと戻り、改札前に出来た人の帯の端に並んだが、その途端、列が動き出した。 周囲から歓喜の声が上がる。 そう、運転が再開されたのだ。 列は人気アトラクションのように駅員にキビキビと仕切られ、「改札にタッチしないで」 の声のまま僕のブロックも入場。
超満員電車に身体を押し込むと、暫くの間を置いてゆっくりとドアが閉まる。 45キロ以下でトロトロと走る電車。 途中、倒木確認で一時停止。 でも明るく暖かい空間が有難く、何より自宅に近づいていると思うと、幸せで一杯になった。 皆笑顔で、同じ気持ちだったろう。
明大前に着く頃には京王線も再開。 路線が短かく、点検に時間を要しない順? いやいや、対応も迅速なんだろう。 かくして僕は自宅最寄駅へ辿り着くことができた。 26時の空気の中、自宅へと胸躍らせて歩いた。
2時間ほど仮眠をとった未明、携帯で7時頃まで関係者と物流の打ち合わせ。 そして急遽サテライトオフィスとなった研修施設へ行き、最終確認をして13時に帰宅。
その後、電車内は消灯が常で、乗客の顔がスマホで照らし出された。 TVでは〝あいさつの魔法〟が流され続けた。 間引き運転で限界以上に人を乗せた列車は手を差し込む隙もなく、輪番停電により途上で運行を取り止める便もあった。 コンビニからは米飯が消失した。
今も生々しい、3.11直後の光景。 徐々に明らかになった被災地の惨状。 決して忘れてはならない。
(以上、2011.3.12、2012.3.11、2017.3.12、2018.3.11、2019.3.10、2020.3.10、2021.3.10、2022.3.10、2023.3.10、2024.3.10にも投稿)
そして、誰もが穏やかな一年を願っていたであろう2024年元日の午後4時すぎ、最大震度7の大地震が能登半島を襲い、即座に津波が押し寄せ、火災も発生。
住宅や道路も崩壊し、更にその後の豪雨災害もあり、生活再建や復興への取り組み進むも道半ば。
もう二度と ・ ・ ・ もう勘弁してください ・ ・ ・
予報に反し、僕が住んでいるエリアではあまり降らなかった。
せっかく、真っ昼間からの〝雪見酒〟を楽しみにしていたのに ・・・
まー、通勤通学している人のことを考えれば、これでいいのだ。
ということで、窓越しにどこを撮っても「う~っすら」程度。
積雪感を出そうとすると、結局このアングルになる。
それは、去年の3月31日に使用したフォトと同じ〝ビルの狭間の駐車スペース〟。
金属やガラスの上には、よく積もるようだ。
以前も〝時の流れに final episode〟というタイトルで書いたが、〝春の雪〟といえば大学卒業の頃を想い出す。
その年は東京も雪深く、当時過ごしたアパート周辺は勿論、新卒入社を控えて引っ越したエリアは4月に入っても尚、所々雪が残っていた。
タイトルは、その日の X におけるトレンドワード。
「東京の雪」 → 「東京で見る雪」 → 「東京で見る雪はこれが最後ね」 と脳内変換されてしまうのは僕だけではないだろう。
〝安価な Pinot Noir 探索〟というコンセプトで30銘柄は試しただろうか。
結果は ・・・ 残念ながら良いものがなく、いよいよこの〝Pierre & Remy Gauthier Pinot Noir〟に戻ることとなった。
以前も書いたが、仕事柄、現役時代は大手メーカーのトップや経営陣と飲食することがあり、「 この料理にはこの赤が 」 「 この年は豊作で 」 「日本ではここでしか飲めませんよ」などと薦められるまま、恐ろしく高価なビンテージからレア銘柄とやらまでワインを味わう機会に恵まれていた。
しかし、飲んでいると決まって頭痛や胸やけを催すので、「 葡萄を発酵させる過程で生成する物質にアレルギーでもあるのかな? 」 などと考え、敬遠していた。
ところが、12年ほど前に偶然こいつを買い、頭痛や胸やけとは無縁の〝Pinot Noir〟にハマってしまったというわけだ。
開栓の瞬間だけ微かに漂うトーストそのものの芳ばしい香りが飲欲をそそる。
愛好家が多用しそうな〝豊潤さ〟や〝気品〟といった言葉とは無縁だけど、癖がなくて清々しく、気取りがなくて純朴だ。
フルーティな香りも味覚も、名前も、可愛らしく感じる。
値段も、僕が考える安価と高価の境界 ( 5,000円 ) の遥か下。
コルクを省いた無粋な金属栓も、手間がかからなくていい。
こいつはチーズとの相性が良く、中でもモッツァレラは最高!
爽やかな甘酸っぱさとクリーミィな風味が口中に広がって、幸せ一杯になる♪
知り合いの Sくんも、その美味さに感動して「ぜひ買いたい」とのこと。
人間は一生のうちに摂取できるアルコール量が決まっているらしい。 例えば、ワインを毎日 1 本飲み続けると、女性は7年、男性は14年で打ち止めになり、その後も継続すると身体に何らかの異変が出るとか。
なら〝安価な Pinot Noir 探索〟などと下手なことはせず、馴染みのこいつを買おうと思う。
まー、「 二日酔いしないから 」 と、ニッカ ブラック50のボトルをを毎晩のように開けていた20代半ばに差し掛かった頃、既に一生分は飲んでしまったと思うんだけど(笑)
この店で一番高いメニュー(それでも2000円未満)を注文する。
本来、外は熱くサクサクして香ばしく、中は柔らかくジューシーなはずのトッピングが、作り置き後の時間経過で外は冷たくしっとりしてしまい、中は固く常温放置した脂特有の臭いも纏って恐ろしく不味い。
それを面倒くさそうに差し出す無愛想で粗雑な店員。
元々美味い店ではなかったが、ここ数年で全てにおいて急激に劣化が進み、既に飲食店としてギリギリのレベル ・・・ でも、昔と違っていつも空いていていてリラックスできるし、何より懐かしい。
変わらない景色。
時空を超えて、あの頃に戻ったかのような錯覚に身を委ねる。
そして、毎回想い出す。
この景色を眺めながら、新制度や危機打開策、人事案や業務効率化、そして子供の進学や資金等々、様々なことを考えていた。
当時の住まいは、ここからバスで5分ほど。
色々なことがあったが、そこはバタバタと生活感に満ちた温かい空間だった。
その頃は不足ばかりだと思っていても、それは恵まれた時間…
時間は二度と戻らない。
だから、たまに過去を振り返るために、ここに来る。
帰途に就いた途端、過去から早送りで戻っていく意識。
今住んでいる街に帰ろう。