Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

グスタフ・ホルストの「死への頌歌」作品38(H144)を聴きながら鶴ヶ峰から二俣川まで歩く

2010-11-20 05:51:42 | グスタフ・ホルストの声楽曲・合唱曲
昨日は鶴ヶ峰駅から二俣川まで歩きました。
途中聴いたのは、ホルストの合唱曲である。
「死への頌歌」作品38(H144)は、1919年に作曲された。
この作品は合唱と管弦楽による作品であり、
詩はホイットマンの「草の葉」より採っている。
第一次世界大戦で戦死した音楽仲間のバタワース、
アーネスト・ファーラーなどの思い出にこの作品を書いたようだ。
この作品の初演は1922年に行われたのだが、
出版は1974年と遅く、録音も1977年まで行われなかった。
今回聴いたCDは、その最初に録音が行われた1977年のもので、
ロンドン交響合唱団、サー・チャールズ・グローヴズ指揮,
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団による演奏である。

弦楽器による淡いような持続音の上に、フルートが旋律を奏で、
そこにハープが加わり、合唱が”Come”と繰り返し始まる。
途中管弦楽が鳴り響き、勇ましい感じで盛り上がり、
3節目からはティンパニの叩くリズムの上で、
堂々とした田感じで”Dark mother always gilding near with soft feet”と歌う。
そしてまた冒頭の旋律が流れ、合唱はゆったりと歌い始め、
6節目あたりから合唱と音楽は美しく、
ここには死に対する悲しみが語られるのではない。
死の尊厳さ、喜びといったものが感じられる。
最後は合唱が”Come”と繰り返しながら、静かに終わる。
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グスタフ・ホルストの「声とヴァイオリンのための4つの歌」作品35を聴く、そして三枚町から上星川まで

2010-11-19 06:33:48 | グスタフ・ホルストの声楽曲・合唱曲
昨日は三枚町から上星川駅まで歩きました。
今回取り上げるのはホルストの歌曲である。
「声とヴァイオリンのための4つの歌」作品35(H132)は、
1916年から1917年に作曲され、1920年出版された。
そのうちの3曲については1917年に初演されている。
CDの解説によると歌詞はメアリー・シーガー(Mary Segar)が、
編集した『中世詞華集』より選んでいるようだ。
聴いたCDはスーダン・グリットンのソプラノ、
ルイザ・フラーのヴァイオリンによる演奏である。
第1曲イエス、親愛なる人よ(Jesu Sweet)は、
エオリアン旋法で書かれた作品で、ヴァイオリンの演奏に続き、
ソプラノが中世の民謡風の旋律を情熱的に歌う曲である。
第2曲My soul has nought but fire and iceは、
フリギア旋法による曲で、簡素で短い曲である。
第3曲私は少女を歌にする(I sing of a maiden)は、
エオリアン旋法による短い曲で、宗教的な内容の濃い歌である。
第4曲我が愛する人は誠実である(My Leman is so true)は、
フリギア旋法による叙情的だが宗教的な内容の歌である。
ここでいう「愛する人」とはイエス・キリストを指しているようだ。
最後はヴァイオリンだけが残って静かに終わる。
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グスタフ・ホルストの二人の老兵のための哀歌(H121)を聴く

2010-11-18 06:28:22 | グスタフ・ホルストの声楽曲・合唱曲
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのはホルストの合唱曲である。
二人の老兵のための哀歌(H121)は1914年に作曲された。
男声合唱と金管楽器そして打楽器のための作品である。
二人の老兵のための哀歌(Dirge for Two Veterans)という
ホイットマンの「草の葉」の中の一作品をテキストに使っている。
聴いたCDはリチャード・ヒコックス指揮、
ジョイフル・カンパニー・オブ・シンガーズ、
シティ・オブ・ロンドン・シンフォニアによる演奏。
まずは男声合唱のみで始まり、それは哀愁に満ちている。
途中からトランペットなど金管楽器が入り、勇ましい音楽になる。
ファンアーレ風のトランペットの音はドイツ風の音楽を感じさせる。
やがて太鼓の音も入り、行進曲風に進んでいく。
歌詞の中にある太鼓の鳴り響く様子がうまく表現されている。
そのあとは老兵たちの死への想いが男声合唱のみで歌われ、
最後は金管楽器と太鼓が鳴り響いて静かに終わる。
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グスタフ・ホルストのピアノ連弾のための2つの踊りを聴きながら、三枚町から新横浜まで歩く

2010-11-17 06:30:33 | グスタフ・ホルストの室内楽曲・器楽曲
昨日は三枚町から新横浜まで歩きました。
今回取り上げるのはホルストのピアノ作品である。
ピアノ連弾のための2つの踊りは1895年に作曲された。
聴いたCDはアンソニー・ゴールドストーンと、
キャロライン・クレモフのピアノ連弾による演奏。
第1曲アレグレットは、のびのびした軽やかな曲で、
2台のピアノが掛け合いながら、舞踏的な旋律を奏す。
ドイツの山岳地方の踊りを思わせ、中間部では曲調が少し変わり、
再び最初の華やかな旋律が繰り返されて堂々と終わる。
第2曲レントラー(アレグレット)は、繊細な部分も感じさせ、
その叙情的な部分は北欧的な感じでもあるが、
荒々しいレントラー舞曲風の部分もみせてくれる。
中間部を経て、再び最初の旋律が現れ、
テンポをあげてからあと最後静かに終わる。
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グスタフ・ホルストの合唱と弦楽オーケストラおよびオルガンのための詩篇86 (H117)を聴く

2010-11-16 06:07:07 | グスタフ・ホルストの声楽曲・合唱曲
昨日は夕方雨が降り始めたので、ウォーキングは休みました。
(どうも言い訳ばかりが多くなっていますが)
今回取り上げるのはホルストの合唱曲である。
詩篇86 (H117)は1912年に作曲された。
合唱と弦楽オーケストラおよびオルガンのための作品である。
セント・ポール女学校の生徒のために作曲されたこの作品の説明は、
詩篇148 (H117)について書いたブログの内容と一緒なので省略する。
付け加えることを言えば、セント・ポール女学校に1910年に
新しいオルガンが出来た落成を祝ってこの音楽が作られたこと、
1623年のケルンの讃美歌集から気に入った賛美歌の旋律を使っていること、
出版については1920年までされなかったことなどをあげておく。
聴いたCDはジョン・マーク・アインスリーのテノール、
アリソン・バルロウのソプラノ、ブリテン・シンガーズ、
ジョン・アレイのオルガン、リチャード・ヒコックス指揮、
シティ・オブ・ロンドン・シンフォニアの演奏による。
曲はアンダンテ・メストで、弦楽合奏で主題を奏して始まる。
これに合唱が主題をもとに「わたしの謙虚な祈りに」と歌い始め、
そのあとしばらく弦楽合奏によって主題が繰り返され、
テノール独唱が入り、合唱がそれに時々絡みながら、
神への祈りの内容が歌われ、それが終わるとソプラノ独唱が入る。
短いソプラノ独唱のあとは合唱のみとなり、
それに弦楽とオルガンが加わり、壮大な感じとなり、
最後は弦楽のみとなり、静かに消え入るように終わる。
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