Mars&Jupiter

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グロリア・コーツのカンタータ・ダ・レクイエムを聴く

2014-05-04 17:49:23 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日は結婚記念日なので夜は馬車道にある店「あおき」に行き、
「十四代」などの日本酒とおいしい料理を食べました。
真イカの刺身や生ハムとアボガドのシーザーサラダ、
そして桜スモークの炙りベーコンなど美味しかった。
今回とりあげるのは、1938年生まれのグロリア・コーツが、
1972年に作曲したカンタータ・ダ・レクイエムである。
彼女はウィスコンシンに生まれ、幼いころから歌や作曲に興味を持ち、
12歳の時に作曲コンクールに入賞するなどし、音楽の才能を示した。
ルイジアナ州立大学やコロンビア大学で作曲を学び、
ジャック・ビーソンやオットー・ルーニングなどに師事した。
その後ロンドンやミュンヘンで学び、
その後は作曲活動とともに色々な大学で講演などをしている。
今回聴いたCDはテリ・ダンのソプラノ、
トロント・タリスカー・プレーヤーズによる演奏である。

このカンタータは、ソプラノと室内オーケストラのための作品で、
第二次世界大戦の平和のための詩に基づいている。
第1曲アリア「若い未亡人」は、ティンパニの音に導かれ、
弦楽器とピアノが絡み、緊迫した雰囲気の中で、ソプラノの歌が入る。
歌詞はドイツ語で歌われていき、恐怖と悲痛さが伝わってくる。
第2曲レシタティーヴォ「BBC天気予報」は、
ピアノの音に導かれ、英語で短い事実が伝えられる。
第3曲アリア「爆撃機」は、フィリス・マッギンリー(マギンレイ)の詩による。
この曲は前曲に切れ目なく続くが、緊迫した音楽と歌である。
第4曲レシタティーヴォ「エルフリーデ・ビルンドルファー先生からの手紙」は、
ピアノの繰り返す音型の中でドイツ語で歌われ、引き続き次の曲に入る。
第5曲アリア「流れよ、雨、流れよ」は、1943年バイエルン新聞より採っている。
雨が樋を伝わって落ちていく音が描写され、ソプラノはドイツ語で歌う。
これまた、緊迫感のある音楽で、不気味さを感じさせる。
第6曲アリア「すべてのこれら死」は、英語で歌うソプラノと、
緊迫感ある伴奏の中で、戦争の悲惨さとともに平和を望む心が伝わってくる。
最後はソプラノと室内オーケストラ全体で高揚した中で終わる。

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