Mars&Jupiter

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エルッキ・メラルティンの交響曲第1番ハ短調作品30の1を聴く

2022-08-20 22:26:16 | 古典~現代音楽フィンランド編
今回は1875年生まれのフィンランドの作曲家、
エルッキ・メラルティンが1902年に作曲した、
交響曲第1番ハ短調作品30の1である。
今回聴いたCDの演奏はレオニード・グリン指揮、
タンベレ・フィルハーモニー管弦楽団のものである。
第一楽章アダージョ-アレグロ・モルト・モデラート・エド・エネルジーコは、
悲劇的な感じで弦楽器と金管楽器で力強く始まり、第一主題が奏でられ、
そのあと対照的で明るく軽快な第二主題が現れる。
そのあと各主題が変形される展開部に入る。
金管楽器が鳴り響き、盛り上がったりもするが、
いったん静まり、金管楽器が鳴り響き再現部に入る。
金管楽器の鳴り響くところはブルックナー風である。
最後は金管楽器中心に盛り上がって力強く終わる。
第二楽章アダージョは、弦楽器中心に抒情的な旋律が奏でられて始まる。
美しい旋律であり、金管楽器も加わり盛り上がっていく。
そのあとは弦楽器中心に進行し、木管楽器や金管楽器も絡み、
最後は静かになり、穏やかに終わる。
第三楽章スケルツォ(アレグロ・ヴィヴァーチェ)は、
木管楽器から始まり、弦楽器が生き生きとした旋律を奏で、
フーガ風な旋律の受け渡しをしていき、
そのあと舞踏的な旋律が、中心になる。
中間部は木管楽器が活躍し、牧歌的な感じの音楽となる。
そして再びスケルツォ主題が繰り返されるが、
ブルックナーの影響を感じさせるところがある。
弦楽器中心に最後は静かに終わる。
第四楽章フィナーレ(アレグロ・ヴィヴァーチェ)は、
明るく生き生きとした旋律が奏でられて始まる。
弦楽器と金管楽器を中心に、木管楽器も絡んでいく。
行進曲のように推進力のある音楽を展開していき、
木管楽器が奏でた旋律を金管楽器が引き継ぎ、
最後は盛り上がったところで輝かしく終わる。

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