Mars&Jupiter

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カール・オルフの「ムジカ・ポエティカ」を聴きながら、横浜から星川まで歩く

2007-12-15 07:08:51 | カール・オルフの作品
昨日は横浜から星川駅まで歩きました。
途中聴いたのはオルフの「ムジカ・ポエティカ(Musica Poetica)」。
1950年から1954年の間に出版された教育作品(Schulwerk)である。
つまりは、学校にあるリコーダーや木琴や太鼓などの楽器で、
演奏可能な子どもたちのための音楽である。
助手のグニルト・キートマンの協力を得て、
35歳頃に作った教育音楽を全面的に改定しまとめたものである。

高校生のことだったか、大学生のことだったか忘れたが、
この作品のレコードをレコード店に見かけた時に、
相当な枚数のシリーズで売っていたので、買うのにためらった。
CDの時代になり、ある時このCDを見かけた時は、
6枚組で売っていたので、すかさず買ってしまった。
教育音楽というのがどういうものかを知りたかったからである。
聴いたのはその6枚の中の3枚目のCDである。

それぞれの作品は短い曲ばかりである。
しかし、ここにはオルフの音楽のエッセンスがつまっている。
器楽曲だけでなく、歌と合奏をあわせたものなど形態は様々、
どれもこれも楽しみながら演奏できる曲ばかりである。
リズム楽器はここでも重要な役割を果たしている。
中国風の曲もあれば、バリのガムラン音楽風のものもある。
11曲目の「真実の歌(Wahrheitslied)」は、
「子どもの不思議な角笛」の詩を歌のテキストにしている。
4曲目は2つの即興演奏とともに、中世音楽として、
ナイハルト・フォン・ロイエンタールの
五月への賛歌を内容とする詩を使った曲も入っている。
ロイエンタールは代表的なミンネジンガーの一人である。
聴けば、ミンネジンガーの音楽にも触れることができる。
教育音楽とはいっても格調高かったりするが、
そんなことを感じさせない楽しい音楽なのである。

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