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アルフレット(アリフレド)・シュニトケのゴーゴリ組曲を聴く

2012-04-21 23:54:26 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげる作曲家の作品は、
1934年生まれのシュニトケの作品。
ゴーゴリ組曲は1976年作曲された作品を、
ロジェストヴェンスキーが8曲の組曲として編曲したものである。
聴いたCDはアントン・コントラのヴァイオリン、
レフ・マルキス指揮、マルメ交響楽団の演奏によるもの。
第一楽章序曲は、金管楽器の激しい咆哮で始まり、
そのあと不安を感じさせる速い音楽が続き、
ベートーヴェンの交響曲第5番のモチーフが現れて終わる。
第二楽章チーチコフの幼年期は、
何とハイドンの交響曲第94番第二楽章の、
有名なモチーフをもとに展開されるユニークな楽章。

第三曲肖像画は、チェンバロとヴァイオリン独奏を中心に、
繰り広げられる軽快なバロック的な音楽として始まるが、
ワルツの要素も入り単純な音楽ではなく、トランペットも入り、
不安な部分と、社会への風刺を感じさせるような音楽である。
第四曲外套は、チェレスタが活躍する回顧的な音楽である。
それは小太鼓も加わり、ロシア舞踏的な部分を感じさせる。
徐々に盛り上がりを見せながら、ピアノと絡み次の楽章に続く。
第五曲フェルディナンド8世は、朗誦が入る作品である。
前楽章のモチーフが現れながら、徐々にオペラ風に盛り上がっていく。
第六曲官吏たちは、有名なモーツアルトの魔笛や、
チャイコフスキーの白鳥の湖などのモチーフが現れ、面白い。
第七曲舞踏会は、これまた有名な「怒りの日」が使われる。
舞踏風の音楽ではあるが、不気味さを感じさせる。
他の旋律も絡みながら盛り上がっていく。
第八曲遺産は、ウクライナ民謡「嘶く雄鳥」という旋律が使われながら、
他の旋律も回想的な感じで現れて鐘の音とともに最後静かに終わる。

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