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モーリス・ジョベールの詩群「つかむ(Saisir)」作品18を聴く

2017-04-28 07:33:33 | 古典~現代音楽フランス編
今回取り上げるのは、1900年生まれのジョベールが、
1939年に作曲した詩群「つかむ(Saisir)」作品18である。
モーリス・ジョベールはニース生まれの作曲家で、
歌曲だけでなく多くの映画音楽をてがけた作曲家である。
第二次世界大戦に従軍して戦死し、短い生涯を終えた。
今回聴いたCDは、フェリシティ・ロットのソプラノ、
アルミン・ジョルダン指揮、パリ室内アンサンブルの演奏によるもの。
詩群「つかむ(Saisir)」は詩人ジュール・シュペルヴィエルが、
1930年に出した詩集『無実の徒刑囚(Le Forçat innocent)』に
収められた中の一つのようである。
第1曲「つかむ、夕暮れを、林檎を、彫像をつかむ」に始まり、
5つの曲がソプラノと室内管弦楽によって奏でられていく。
ピアノにより繰り返される5つの音型が印象的である。
幻想的で甘美な曲であり、フランス語と音楽がうまく融合している。
第2曲は激しく荒々しく、第3曲はゆったりとした曲であるが、
ところどころで第1曲のピアノにより繰り返される5つの音型が現れる。
第4曲は軽快なテンポで流れるように歌の旋律が歌われていく。
第5曲は一番長いが、第1曲と同じ感じであり、
ピアノによる5つの音型も繰り返され現れ、最後は静かに終わる。

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