Mars&Jupiter

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オルフの小さな世界劇「月」、横浜から和田町まで、そしてオスカル・パニッツァの「月物語」

2007-12-02 11:57:52 | カール・オルフの作品
昨日は横浜から和田町駅まで歩き、
さらに西谷駅から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのはオルフの小さな世界劇「月」です。
1938年に作曲された作品で、その後何度も改訂している。
初演は1939年ミュンヘンで行われている。
話はグリム童話によっているようだ。

あらすじは、こうだ。
昔、月のない国の若者4人が隣の国から月を盗んだ。
そして月日が経ち、彼らも老い、やがて死が近づくと、
彼らはその月を4等分し、
自分が亡くなった時にそれぞれの棺の中に入れた。
そして死後の世界で彼らはその4等分された月をあわせ、
月を死後の世界で輝かせようとしたので、
死後の世界は大混乱。そこへ、ペトルスがやってきて、
月は地上にあってこそ月だと4人を説得し、
やっと月はもとあった場所に置かれ、
天上高くに輝くようになり、
めでたし、めでたしのハッピーエンドとなる。

このような内容なので、作品もわかりやすい。
作曲年代が「カルミナ・ブラーナ」に近いこともあり、
音楽は「カルミナ・ブラーナ」に似たところが多くみられる。
月を盗むというのも突飛なことで、
さらにその月を4等分するというのもおかしな話なのだが、
童話の世界だからまあ許せる世界なのだろう。
オスカル・パニッツァという作家の作品に
「月物語」というのがあるが、この話も不思議な話。
読んでいくと頭の中が「???」の状態になっていく。
だって、そこでは月は人工的に作られたものになっていて、
その月には縄を上っていくと到着することができ、
中は空洞になっており、その中には一組の家族が住んでいる。
なんだかわからない不思議な世界なのだが、
このオスカル・パニッツァという作家、
ハーバーフェルトトライベンの研究では、
必ずといっていいほど出てくる重要な人物なのである。

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2 コメント

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Unknown (声枯れさん)
2007-12-02 12:56:39
昨夜、厚木高校の飲み会で声の枯れてた女の子です♬♬〃 先生の頭の中ってすごい世界なのだとつくづく思いました。天体に関するお話、面白かったです!!!
声枯れさんへ (おおくぼっち)
2007-12-03 00:26:19
声枯れさん、コメントありがとう。ちょっと、話がマニアックすぎるかもしれません。そういえば、ひさしぶりの天体ネタでした。今度会うときは声が枯れていませんように。風邪気をつけてください。

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